昔から作っている中華薬膳の佃煮です。
なんだか無性に食べたくなって、久しぶりに作ってみました。
不思議とからだは必要とするものを食べたいという信号を発するような気がします。
この佃煮は体力アップに効果があります。
薬膳ですから、香辛料として漢方薬を使います。
陳皮(食欲不振、下痢・嘔吐)
甘草(去痰)
八角(体をあたためる)
山椒(整腸作用、コレステロール低下、動脈硬化予防)
桂皮(解熱・沈静、血行促進)
丁香(消化促進、抗菌)
これらの漢方薬を布袋に入れて煎じ、調味料を加えてから、
鶏の肝(私は砂肝を使います)を入れて煮込みますが、
漢方薬を一つずつそろえるのは面倒なので、
私はお手軽に五香粉(ウーシャンフェン)というスパイスを使います。
<材料>
砂肝 400g
醤油 1/2カップ
砂糖 大匙2
酒 適量
水 1カップ(うんとやわらかくしたいときは多めにします)
五香粉 適量
1.砂肝はきれいに洗っておきます。
2.砂肝以外の材料を鍋に入れて沸騰させ、砂肝を投入。
3.煮汁が半分くらいになるまで弱火で煮込みます。
じっくり煮込むと 「え?これなに?」 というほどやわらかくなります。
★煮汁は味を追加しながら繰り返し使います。
使えば使うほど旨味が増していくものですから、
中国ではぬか床のように、お嫁に行く娘にこの鹵汁を持たせるのだとか。
今もこの風習が残っているのかどうかはわかりませんが・・・