私の暮らしルネサンス -17ページ目

私の暮らしルネサンス

一瞬も一生もロマンティックに。

叔父が倒れて、ひと月経った

 

もう自宅には戻れないだろうけれど

何から手を付けていいか

 

これ、ぜんぶ私がやらなくては

いけないのか?

とか

 

いろいろ考えながら

なにもまとまらないまま

古びたアパートの2階に来た

 

お世辞にも綺麗とは

言えない部屋で

 

これまでは

いつも嫌だなあと思って

訪れていたけれど

 

 

 

 

 

 

よくよく見ると

叔父は貧しいながらも

几帳面に暮らしていた

 

流し台の中は

思いのほか清潔で

倒れる前の日のお茶碗とお椀と

お箸がたらいに浸けてあった

 

もちろん、部屋には

洗濯しないまま吊してある

ばっちい古い衣服とか

 

どうしてこんなものを

捨てないでいつまでも

とってあるのだろうかとか

そんなものもあるけれど

 

それでも彼なりに

きちんと集めてある

 

叔父には

ダメ人間のレッテルを

ずっと貼っていた

 

確かに意志が弱かったり

だらしないところが

あるから上手く社会生活が

営めなかった

 

でもこの暮らし方は

 

丁寧に生きていた人の

暮らしだ

 

 

私なんかよりも

よほどきちんと生きていた

のではないだろうか

 

 

私は今まで何を

見てきていたのだろうか

 

私の目は節穴だ

 

 

 

 

 

 

何事に対してもそう

 

本質を見ることなく

見たいところだけ見て

勝手に好きなように思い込んで

時にのめり込み取り組む

 

あとは全部てきとうに

器用に帳尻を合わせている

ふりをし続けてきた

 

ずっとそんな人生だった

 

私は今まで

何をしてきたのだろうか

 

私はこの先

どのように生きていけば

いいのだろうか

 

わからん