9月が終わる。

いろいろあった。
いろいろあった
9月が終わる。
私の9月は、
なぜだかいつも
まるで皆既日食のように、
ダークマターが重なって
(国立天文台より)
暗黒と
絶望と
哀しみと
対話する。
仕方ない。
それはいい。
秋だから、
少し髪を伸ばそうと
思ったけれど、
気が変わって
やはり美容院へ
行くことにした。
サイドテーブルに
用意された女性誌
読む気もなくぺらぺらと
めくっていた時、
連載コラムに目が留まる。
瀬戸内寂聴さんか.....
ぼんやりと
脱力したように
活字を目で追った。
ところが、
不覚にも
涙があふれてきた。
もう聞き飽きて、
すっかり使い古された
言葉のはずなのに。
頭では百も承知の
言葉たち。
なのに
寂聴さんの
衷心から発しているような
癒しに満ちた粒子の霧が
活字を通して
わたしの骨まで沁みてきて
ただ、はらはらと
涙が流れる。
このひとは、
本気で
伝えようとしている
真実を。
決めた。
私は決めた。
寂聴さんが言うとおり
生きることに決めた。
私はどんな過去も
どんな他人も
どんな自分も
許すことに決めた
許す
全部
全部、許します。

今日もお読み頂き
ありがとうございました。![]()
