大変久しぶりのアップです♪色々とお勧めしたい本は読んでいるのですが...なんとなく”日常生活の経験”に埋没してしまい、読後感想文をしたためる気力が湧かなかったのですよ~と何だか意味不明な言い訳ですが。

本書は歴史小説家としての著者の名前を高らしめた長編物語のうちの一つだ。何故ヴェネチアの人々が干潟に都市を作り上げ、共和国を建国し、その体制を維持しながら1千年もの間栄えることができたかという歴史を、独特の視点から、冷徹に描きあげた作品だ。ローマ帝国末期、蛮族による略奪から身を守るために海へと逃れたヴェネチアの人々は、やがて”海よお前と結婚する!”という宣言とともに、海洋通商国家を創設する。そして、勃興するフランク帝国、ビザンチン帝国、トルコ帝国といったヨーッロッパ、アジアの大国の狭間を巧みな外交、経済政策によって国家を運営し千年の間共和国として栄えて行く。最新技術を駆使した船舶を多数保有して、最強の海軍力を擁し、海路の安全保障を確保して、自ら作り上げた海の高速道路により、東西通商の交流を盛んにして巨万の富が落ちるシステムを作り上げてた様子を詳細に記述している。歴史的な事実をその原本から読み解いて、小説家としての想像力を逞しくして書き上げていく手法と文体はその後の大作、ローマ人の物語に通じている。栄華を誇ったヴェネチア共和国もやがてその最期を迎える...共和国という国家体制を堅持し続けた国家も協力なリーダーによる専制君主を期待するようになり、国の根源の力そのものが失われていくようになる。それを描いた著者の一文
”アンティ・ヒーローの国が、ヒーローをもてはやしはじめては終わりである。なぜなら、英雄待望論は、報われることなど期待できない犠牲を払う覚悟とは無縁な人々が、自己陶酔にひたるのに役立つだけだからである”

これこそ、著者が歴史小説を書くモティベーションの根源なのではないかと思う。ローマ人の物語も カエサルを描きたいから描き始めたというのが対談での公式見解だが、作品のところどころに見られる、歴史上の名もない人々の細かな描写は、歴史を通してさまざまな人間の生き様を描きたいというのが著者の本当の目的なのではないかと思わせる....という勝手な妄想は良いとして、これはお勧め!☆☆☆☆☆で!まさに気の合う友人と話ているような安心感があります。


久しぶりのUPです!
 ”明治・大正のおもかげ”と副題にあるこのガイドブックは昭和39年初版第一刷発行だ。その後、重版されたのかどうかなどということは、この本には関係ないことのように思われる。何故ならこれこそ、ガイドブックの真髄だ!と私をして呼ばしめる好著だからだ。例えば、森鴎外ゆかりの谷中、根津界隈のところでは、鴎外親子のやりとりを中心に(鴎外さんはドイツから舞姫が追っかけてきたりして、なかなかに複雑な家族構成・関係だったようですが)当時の様子を描いていて、その内容は街の変貌とは関係なく、歴史を一断面から捉えた、色褪せないものとなっているからだ。これなら多少町並みが変化してもガイドブックとして通用すると思う。その反面、潰れそうな定食屋が紹介されていて、この食堂は以前は...などとHanako顔負けのご当地ガイドもしている...という点で、どこかずれていて、なにやら読書感想文といいながら自らの体験を語るのに大部分を裂き、本の内容はそこそこに、ほとんど独り言を語っているようなコンセプトのブログと大いに共通点があり、大変居心地の良い喫茶店を見つけたような親近感を感じさせる。
 ところが...森鴎外や、夏目漱石、萩原朔太郎などなどは私のような素人でも知っている巨匠が紹介されているうちは良かったのだけれど、あの佐多稲子が女給をしていた..ここは稲子が...などと知らない方(すみません!先日 日経の名作の裏側だったかな?で紹介されていました。)を度々紹介している文章に出会うと これは...と思わずWIKEに頼ってしまいました。出てましたよ!窪川氏!大正から昭和にかけて活躍した文学者のようです。佐多稲子さんとは一度ご結婚されていたようです。
 という感じで突っ込みどころ満載の東京ガイドブックですが、写真が泣かせます!上野松坂屋の大弾幕に 東京オリンピック 1964 とリアルな宣伝が!ああこういう時代だったんだな~と 単なる散歩ガイドに留まらない内容と私の愛読している”京都の散歩道”(これは昭和43年刷です。)と題名も似ているので☆☆☆で!京都の散歩道は山と渓谷社の山渓文庫なので正統派ガイドブックです。でもこちらは最近も内容刷新して出版されているのを書店でみかけました。久しぶりのアップで緊張したせいか、筆致がたどたどしいでしょ? 
では 100冊に向けてぼちぼち進みます!

写真は先日、偶然にお参りすることになったほおずき市です。この7/10に浅草寺にお参りすると、46000日分お参りしたことになるそうです!コメントしてくれた人に...いやいや、そこまでは強要いたしません...読んで頂いた方にお裾分けしたく。ではまた!


2003年に衝撃のプロデビューをしたジャズ・ピアニスト(というジャンルに一応分類されているとのことですが...)の上原ゆかりさんの生活に密着したドキュメンタリーのような内容です。実はワタクシ、音楽は好きなのですが、あまり音楽には縁のない生活を送っておりまして、特に好きなジャンルとかこだわりとかもなく、その時々ではやっているのとか気まぐれに良いな~と思うCDを購入したり...という音楽に対してはふしだらな態度で接しておりました。そんなある日、書店で本書を見つけたときに、上原ひろみ? あ~あのハーバードに留学しているピアニストかな? あの記事面白かったな~と(実は全然違う人でして、その方は江黒真理衣さんという方でした...)文庫本を手に取り、購入して2月ほど積読しておいたのであります。読み進めていくうちに、上原ゆかりさんという稀代の音楽家について想像を逞しくして、もっと早く読んでいればよかった~!と心底後悔いたしました、同時に2005年にNHKで放映されたという情熱大陸も見逃してしまったという事実に気づかされ大変残念な思いをしたました。(まあこちらはNHKアーカイブスにお金を払えば見れる!のかな?)まあそうすれば、もっと早くCDやライブに関する情報を調査することができたのに!一度社会勉強のために、彼女のコンサートかライブに行ってみたい!と強く思ってしまうほど、彼女の音楽に対する情熱、思いいれ、真摯な取り組みは凄いと思いました。それでもってして、bossy(=ボスのように威張ったりすることらしいです)には絶対になりたくない!いい音楽は専門家だけのものではなくて皆を楽しませるもの....という堅い信念というか理念というか思想というか心を持っているとのこと。だから新曲は自分やスタッフだけではなく、素人の人を含めた親しい友人にまで聞いてもらいながら、その完成度を高めていくというスタイルで仕上げていくらしいです。
彼女は音楽というものを通じて、世界中の人と一期一会の出会いを大切にしているとのことですが、音楽に対して日常生活は”努力、根性、気合”で臨んでいること。もっともっとうまくなりたいし、色々なジャンルの音楽に挑戦していたい....本書を書いた神舘さんという方は音楽雑誌などに寄稿している音楽ライターとのことです。ミュージシャンに関する知識は豊富のようで、色々と解説つきで上原さんの言葉を紹介してくれています。また本書の冒頭にあるコンサート会場での写真や高校時代の写真などはNYに在住の白土氏が、上原さんとの交流を深めてお互い分かり合って撮影された写真というような、大変良い仕上がりで本書の価値そのものを高めていると感じました。ということで上原ゆかりさんの人となり、活躍の様子とその日常を知って、思わず応援したくなるような内容です。☆☆☆☆で!

機会ありましたらブルー・ノートかロッキンにでも出没しようかしらん♪
実はワタクシ、落語というものが結構好きなんですね~と言っても実際に寄席に行って、積極的に聞いたことがあるわけではなく、例えば、ぼんやりTV見ていたら落語が始まったりするのをそのまま何ということもなく見続けたりとか、飛行機の中で映画にも飽きたし...なんていうときは落語を聞いたりとか、その程度での鑑賞(?)なんでございますが。するってえと聞こえてくる話しっぷりというか、この~なんといいましょうか、ストーリーというものでしょうか、これがまあ、なかなかに面白いものでございましてな、またその内容たるや、結構趣きのあるものであったりするものですから、ついつい聞きほれてしまったりとかするものでございました。そんなある日、池袋はサンシャインシチーの2Fの本屋さんで本書を見つけたときは、思わず書店の店子さんに、おい!こいつを貰っていくぜえ!と金子を、釣りは要らねえとばかりに放り投げ....もういいか...ということで。
でも不思議なものですね。本屋さんの陳列や蔵書によって、買いたくなる雰囲気と買わずにすます雰囲気があるというのが。実はここの本屋さんではどういうわけか、この類の書籍を求めてしまうのですよ~
ということで今回は落語の舞台になっワタシ的 読後感想文 (まったく私的な読書感想文) た江戸の町を訪ねるため、東京散歩するときのお供にというコンセプトで書かれた本です。著者は落語好きが嵩じて落語全集や落語辞典の編纂にも携わった理系の技術やさんだとのことです。まあ内容は落語の筋も紹介しながらそれに因んだ場所を案内するという体裁のもので、中庸という感じです。(なんだそりゃ~?)ということで☆☆で。
 好きな落語は芝浜とか(あの飲んだくれの主人公が大金を拾って、それは夢だとおかみさんに言われ改心して、に頑張って働いて成功した後にお祝いの杯を干そうとしたとき、”よそう...また夢になるといけねえ”といった落ちの)、子供に凧揚げを教えるつもりが御父さんの方が夢中になってしてしまうという初天神さんとか:年末にここの舞台になった亀戸天神さんに行ってきましたよ~境内は藤の名所ということです。(左写真)何といっても印象に残っている落語は、先代の林家正蔵さんが演じていたと記憶しているものです。肝心の題目は忘れてしまいました。内容は.好きあっている男女がすれ違い、思い違いなどがあり、どうしても結ばれず、悲劇的な最後に。それを聞いたとある知り合いのおかみさんが、袂を涙で濡らしながら、”ご縁がなかったのでしょうねえ...”と搾り出すような声で語るシーンがある落語です...落ちも忘れてしまいましたが、なんともいえず情感が溢れた内容に感動を覚えました。こんなお話が舞台になった場所を昔に想いを馳せながらお散歩するのも一興でしょ?
ワタシ的 読後感想文 (まったく私的な読書感想文)
それから...押上という下町付近で建設中の新東京タワーの工事現場も検分いたしました!
この日は255mの高さまでできていて...完成予定は今年の末ですが640mくらいで電波塔としては世界1の高さとか..(右写真)

”熊さん!今度のタワーは随分高いそうじゃあないか!何でも世界一の高さになるんだって?”
”そうよ~これで俺達の住む下町のステータスも随分押し上げられるってえもんだよ”
お後がよろしいようで(???)




 この本は、ブログ友達のみ~くまさんのレビューを読んで図書館から借りて一気に読んでしまいました。読後に文庫本を購入!ということで☆☆☆☆☆でっ!
 文庫本をちびちび読み返しながらレビューしようと思っておるのですが、文庫本の方は娘に進呈してしまいました。えっ?何故かって?図書館から借りて読んでいる時とほぼ同時期に、娘が”三浦しをんさんって...パパ読んでたよね?”っと聞かれて、”格闘するものに○というのをブログ友達のnonokaさんに推薦されて読んだけど...”と話をしていたのですが、この、”風が強く吹いている”が映画化されて、それに小出恵介という俳優が出演するらしいとのこと。(因みに娘はこの小出恵介なる俳優のファンらしい...ルーキーズの御子柴といった方が分かりやすいですかね)かてて加えて、同時期にぼんやりと我が町の市報を読んでいたら、(わが町なら町報ですかね?)この映画のロケで、小田原が使われていたとか!そりゃそうだろ...箱根駅伝のお話なんだから...ということで。
ストーリーは、できすぎといえばできすぎではある。しかしそんな出来すぎたストーリーの不自然さを感じさせない巧みな人間描写と展開が、読むものを引き込んで胸を熱くさせてくれる好著だ。著者は決して運動好きではないだろうに(同じ著者の乙女なげやりという随筆を読んでいるのですが、そこではほとんど”動き”のない日常生活が描かれていて...こちらは頁が進まず苦戦中です)走ることに情熱を傾ける主人公二人の心を見事に描いていると思います。プロローグからいきなり心を掴まれ、物語の中に引き込まれてしまいました...
「走るの好きか?」
ところでかくいう筆者は特に陸上競技にご縁があった訳ではなく、どちらかと言えば体育会系というよりもインテリ・ジェントルマン系の方でして(えっ?まあどちらかと言えばですよ...あくまでも)箱根駅伝にも格別の思い入れというものがない人生を送ってきたのでありますが、先日参加・完走した、湘南国際マラソン10kmで、走る楽しさというものを体験してしまい、それからは”あ~自分は走るのが好きだったんだ~”ということを自覚してしまったのであります。そんなときに本の中から「走るの好きか?」と聞かれてしまっては、これはもう、突っ走るしかないでしょう!ということで一気読みしてしまったという次第。
箱根駅伝に出場するために最後の一人のランナーを探している清瀬灰二が、逃げていく(何故逃げるか?それは...)蔵原走(名前は”かける”と読みます)の走りを見て、灰二が きみだったのか!僕が探していたのは...と追いかけるシーンは感動的だ。物語の中で、駅伝出場のために練習を重ねていく仲間達との生活も、眩しい青春を描いていて心躍ります。駅伝という独特の団体競技と長距離を走るという孤独な個人プレーがない交ぜになった面白さが丁寧に描かれています。鍛え抜かれたランナーだけが到達できるというゾーンという描写は、著者の非凡な才能を感じさせて大変印象に残るシーンです。これを見て駅伝を見たら更に応援したくなること請け合い!かな?・・・ところで、先ほど4kmほど走り納めしてきました。やっぱり...走るの好きかも♪皆様!良いお年を!(2009-12-31 18:16:46)

それで...箱根駅伝、往路実施の早朝、走り初めをしてきました♪早朝なので人手はまばら...でも中継所には警備員のおじさんが...前夜から警備されているそうです!駅伝は色々な人に支えられているのですね~
では、今年も良い年でありますように!(2010-01-02 11:16:46)

今年は往路の応援を娘と一緒にしました。今年から紙の旗から布地の旗になり...先頭の明治大學から4分ほど送れて日体大(だったかな)の選手が通過しました!一番右に選手が写っています。明日の復路も...応援するぞ~

夜明け(1/2)        レース前の五区付近   今年は布製の応援旗  レース風景!頑張れ!
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 年末というと”折節の移り変わるこそ、ものごとにあはれなれ.....”で始まる第十九段を思い出します。
何故かって? 大晦日が迫って年の瀬も迫るころ、最後の文を思い浮かべ、これが脈々と受け継がれてきた気持ちなのかな~?と思うからです。
”・・・かけて明けゆく空のけしき、昨日に変わりたりとは見えねど、ひきかえめづらしき心地ぞする。大路のさま、松立てわたして、はなやかにうれしげなるこそ、またあはれなれ。”
なんとなくそれっぽいでしょ?徒然草には寓意的な物語や人間社会で実践的に役に立つような話があり、たまに現実世界に疲れて、想像の世界に飛翔するときに読み返すことがあります(そんな大層な???)
そんな寓意的なお話の中から...
第六十段 ”真乗院に、盛親僧都とて、やんごとなき智者ありけり。芋頭(八頭芋)という物を好みて、多くくひへり・・・” は世間的な名声や贅沢などには関心がなく、学問にはげみ八頭芋を食べることを最大の楽しみにしていたというとある僧都のお話だ。粗末な服を着てお師匠のお坊さんが残してくれた財産も、八頭芋代として使ってしまい、世俗的な贅沢には関心を示さなかったという。それでも人々から愛されたのは人徳が優れていたからでしょうか?というお話です。学問三昧で自由な精神!憧れちゃいます♪写真は八頭芋と剥いて調理されるばかりの状態のものです。煮た後のはまた後日UPしますね♪
ワタシ的 読後感想文 (まったく私的な読書感想文)-芋頭 ワタシ的 読後感想文 (まったく私的な読書感想文)-切った芋

ワタシ的 読後感想文 (まったく私的な読書感想文)-当たり矢家紋
第九十二段は稽古事だけでなく、すべてに通じる心構えとも言えるの ですが...なかなかこうはいきませんよね...。
”或る人、弓射る事を習ふに、諸矢をたばさみて的に向かふ。師の云はく、初心の人、二つの矢を持つ事なかれ。後の矢を頼みて、初めの矢に等閑の心あり。毎度、ただ得失なく、この一矢に定むべしと思え・・・”と例をあげ、これはすべてに通じていて、”道”を志すものは、夕方には朝があから、朝には夕方にやればいいやと思っていてはいけない!この瞬間、この一刹那に怠けることなく一生懸命生きなければ!と説いておられます。
写真は先日、大塚ー池袋方面をお散歩したときにみつけた、蕎麦やさんの家紋です。なんでも敗戦後、日本の武道はすべてGHQにより禁止されてしまっていたのですが、一番早く復活を許されたのが弓道だったそうです。それで、この蕎麦やさんの当たり矢の家紋が縁でお店の屋上に弓道場を拵えてしばらく弓道場があったとのことです。当時を忘れないために看板として使用しているとか。東京も街角に色々あって面白いですよね....これはまた別途、平成お徒歩(おかち)日記のレビューにて...
第百九段は有名ですね♪”高名の木登りといひし男、人を掟てて、高き木に登らせて、梢を切らせしに・・・”高いところで危なっかしいところではただ見ているだけだったけど、残り数段になって、気をつけなさいとアドバイスしたという物語りです。一度は聞いたことありますよね。これなど最後に”・・・あやしき下郎なれども、聖人の戒めにかねへり・・・”と絶賛の様相です。生まれながらに貴賎があり、階級制度が厳しかったと思われる社会でも、こんなリベラルな考え方をした兼好という人物がいたんだ~と感心するとともに、だからこそ、長い年月を受け継がれてきたのかな~とも思います。本当は百三十五段の””うまのきつ、りやう・・・”のお話とか、六十八段の筑紫の押領の土大根(大根)とか百六段の高野の聖人のお話とか尽きぬのですが、紙面の都合で....最後に再び第十九段 季節にはそれぞれ良さがあるとしながらも、やはり
”・・・今一きは心も浮き立つものは、春のけしきにこそあンめれ・・・”と春の訪れを楽しみにしています。私も一年中で春が一番好きです♪ということで ☆☆☆☆で!

 山崎豊子氏の作品にはいつも注目しています。といいますのも、ホットな社会問題をノンフィクションっぽく扱う問題小説が多く、それが発表されると何故か”盗用疑惑”(確か2回ほど..)があげられたことがあったからです。個人的には、”盗用”といっても本筋には関係ない一部だけのように思われたのですが、そこは大家だけに大きく取り上げられてしまったという観が...それとも何か別の理由が ??? とか想像(妄想?)を逞しくしてしまった記憶があります。でも原作を読むのはこれが始めてかも...といいますのも彼女の作品はTVドラマや映画にされることが多く...例えば大地の子はNHKドラマで涙ジャンジャン流しながら見たし、華麗なる一族もTVドラマで鼻血ブーだったし(まだ子供だったから..).白い巨塔は田宮次郎と唐沢寿明のを両方見たし(実際はあんなんじゃないですよ!教授回診なんて一人で回りますよ~.という医師の話を聞いたことがります、一方私は実際に弟子達を引き連れて回診する教授を見たことあります....まあどれが真実かは....)でも白い巨塔の原作は大変お勧めだと友人には薦められましたが...

 さて!タイトルの運命の人ですね♪まず(一)ですが...沖縄返還時の日本を舞台に敏腕新聞記者である弓成亮太(珍しい名前ですね~って実際は×山さんですよね!覚えてますよ!私は当時中学生だったけど)を主人公にした、緊迫感溢れるストーリーです。分厚い単行本ですが、文字も大きく一気に読み終えてしまいまました。

っとここで大きな問題が...図書館のリクエスト方法が変わってシリーズ本でも一冊ずつ...ということになってしまったのですよ~私が(一)をリクエストしてから3月程度待たされたのですが、勇んで(二)~(四)をリクエストしたら(二)も数ヶ月またされるようで。でも(四)なら数週間で(三)なら1月程度で...ということで、順不同で読むことにしました!.レビューも1巻ずつ別々にということにします。.さてさて如何なることになりますか。まあスターウォーズもエピソードⅣからのスタードだったし...

 本の内容に戻りまして、(一)で印象に残ったのは新聞記者である弓成の情報入手方法と情報提供側である政治家、官僚の微妙な関係だ...筆者は、彼らの思いは同じで、日本を民主主義国家として正しい方向に向かせたいという意識が根底にあるという解釈をしているのですが,,,,そんな解釈も新鮮なのでこれはお勧め!☆☆☆☆で! (二)以降のレビュー順次UPしますね。 (2009.10.24)

ということですが、結局(二)を読む前に(三)と(四)を貸し出して頂けました♪まあ(四)から読み出すよりは良かったと言っておきましょう。(三)では、逮捕されてしまった弓成氏の初審の裁判と彼の周囲の家族や友人の様子が描かれています。単に情緒的に描かれているのではなく、そこは社会派小説家の山崎氏のなせる技、裁判の進行の様子や初審結審後の検察団の歯軋りまで伝わってくるような描写がまるで傍聴席にいるような臨場感を(ってちょっとオーバーですね♪)感じさせました。それにしても...沖縄返還当時の歴史認識をおさらいするうえで、格好の小説ではないでしょうか。当時中学生の分際では理解不可能だった”情交を通じて入手した情報・・”とか機密漏洩のために”そそのかし”があったのかどうか等々人間社会というのは色々と複雑ですね~ということでこれから(二)と(四)も楽しみです。

先日の日本経済新聞には、”沖縄返還密約 法廷で認める”と題した記事が掲載されおりました。外務省の吉野文六(91)元アメリカ局長と元毎日新聞記者西山太吉氏の37年ぶり(!)の法廷で再会し、笑顔で握手したあと、”静かになったら二人で会う”約束をしたとのことです。(四)以降のレビュー順次UPしますね。(2009.12.16.)




先日の勤労感謝の日に、地元の青年団の男子6名とお鍋パーティーを敢行いたしました。何だかんだと集まって飲むようになってきたので、今回は自宅での海鮮鍋をした次第。(・・・って前回も前々回もまたその前も、自宅での”家のみ”だったのですが...溜まり場化してきたか???) 今回の趣旨は手打ちうどんとワインの夕べと題して集まりました!まあ、単にお酒をのむだけでは味気ないので毎回大義名分を見つけてはテーマ化しておるのですよ~アハハ(前回はおつまみ持ち寄りパーティーで...その前は手作りピザとワインの夕べ...???)メンバーの中にプロの調理師さんがいるのでメニューはこの人におまかせ!今回は、かつお出汁ベースで海産物:エビ・カキ・タラ・ホタテ・アサリを入れ、と御鍋につきものの鶏肉と鳥のつくね団子、お野菜は ネギ、白菜、人参、エノキ、そして定番の豆腐がお鍋の具ということで。煮込みの仕上げに水菜とセリを入れる。鍋の中身をさらって締めは手打ちうどんという趣向です。それ以外のおつまみとしては厚揚げ(焼いておろし生姜にしょうゆをかけて...)ソーセージ(鍋に入れてもよし...)と きむち(鍋に入れてもよし...闇鍋か!!!?)といった充実したものでした。
ワタシ的 読後感想文 (まったく私的な読書感想文) これらを安全で低価格ですまそうということで、前日の深夜にスーパーをはしごして食材を買い集めました。私は駅ビルの中にある成○石○がお気に入りなのですが、割高感はぬぐえず、今回は地元のスーパーにて国産野菜を中心に買い求めました。当日の御鍋の様子です。飲みながらウドンを足で踏んで(勿論ビニールにくるんでですよ~)鍋をつついて、残った鍋にウドンをいれて煮込んで...ということで秋の夜は更けていったのであります。お酒は、ワインの差し入れもあり、ビール4L/スパークリングワイン2本/赤ワイン2本/白ワイン1本/ラム酒 半本=ラムレーズン製造用(老人と海のレビューを参照!!!話はそれからだ!???)に残っていたものと焼酎を少々を頂きました。感心なことに最後はメンバーで手分けして、洗い物も済ませて頂き(奥さんの躾が良いんでしょうかね...)、後には空き瓶が6本と空き缶がごろごろ...というまさに”宴の後”のような寂寥感が...ということで普段の勤労を感謝してワタクシを入れて男子7名!矢沢永吉の話題と市長選挙の話題で大いに盛り上がったのでありました。ところで...鍋を企画していたときに、やはり鍋だけではなく、なんかサラダでも欲しいですね~という話になり、亡妻の実家からジャガイモと水菜と下仁田ネギと柿と里芋を頂いて参りました。このジャガイモを利用してポテトサラダ
ワタシ的 読後感想文 (まったく私的な読書感想文) を作り鍋単体による野菜不足を補なったということです。それで...楽しかった御鍋パーティーをレビューするということで、11月23日はサラダ記念日!って違うだろ...!!!
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 俵氏の衝撃的なデビューは当時TVでも話題になっていたと思います。新聞にサラダ記念日出版の広告が掲載されたときは.."「この味が いいね」と君が言ったから 七月六日は サラダ記念日”に強く惹かれて買おうかな~と思ったのですが、同時に”男という ボトルをキープすることの 期限が切れて 今日は快晴”という歌も載っていたので!”悪い女かもしれない...”と男の勘が働いて、今日まで遠ざかっておりました(おいおい...)。まあ齢50を重ねてキープされる心配もなかろうということで(おいおいおい!!!)待望の本書を手に取りました。本屋さんの店員に頼んだときは、ちょっと顔が赤らんでいたかも(ひえ~!!!)今読んでてみると、20代前半の赤裸々な恋心を歌う歌風が、著者の寂しがりやの気持ちをまっすぐに伝えてくるような、すがすがしさを感じます。

 一年は 短いけれど 一日は 長いと思って いる誕生日
 君と食む 三百円の あなごずし そのおいしさを 恋とこそ知れ
 砂浜に 二人で埋めた 飛行機の 折れた翼を 忘れないでね
 食べたい でも痩せたいという コピーあり 愛されたい でも愛したくない : 私は...逆かな?
 親は子を 育ててきたと 言うけれど 勝手に赤い 畑のトマト 
そして...
 愛された 記憶はどこか 透明で いつでも一人 いつだって一人

☆☆☆ で♪

 現代剣道の最高峰である八段の資格をもち、フランスで30年以上剣道の普及と指導に携わっているパリ在住の著者が”離れることで見えてきた日本の良さ、剣道の良さを表現したい”ということで書き下ろしたデビュー作。著者は東大在学中に全日本剣道連盟派遣学生指導員として1年のつもりで渡仏したとのこと。そんな著者が還暦を迎えた自分自身を投影させたのが主人公の宍倉六左衛門だ。(以上 日本経済新聞あとがきのあと)より...。

 先日ニュースでやってましたが、全日本剣道選手権大会で優勝は警視庁のなんとかさん4段!(5段だったか?)ということで競技上の強弱は体力に勝る20~30代の4~5段が最強なんでしょうね。それ以上は気力とかで精神力で勝負なんでしょうか。ところで主人公の宍倉六左衛門は祖父から3代続いた槍の達人で数々の武功をたててきた由緒ある侍の家系であった。しかし時代の流れに翻弄され現在は病気の妻を持つ浪人という設定で、時代は3代将軍家光、江戸時代の前期が舞台だ。関連している歴史的なできごとは島原の乱、由比正雪の乱だ。教科書では通り一遍しか習わないし、正史では描かれにくい反乱を起こす側の人物、またそれを鎮圧する側で実際に現場で苦労する登場人物などが描かれている。断片的にしか理解していない歴史の一こまが有機的につながって、当時の社会や人物の理解が得られる(勿論著者の創作したものではなるが)好著だ。年齢を感じ始めた主人公が妻を看病するシーンから始まる書き出しには思わず引き込まれ、図書館からの借用中の図書の3番目だったのですが、前者2冊を一気に追い越してカモシカのようにゴール!読み終えてしまいました。(実況風景調?そうなんですよ~理由は写真で後述するので最後まで読んでくださいね...)

 尾羽打ち枯らした主人公だが、本当の物語は、栄光の昔を想い起すところから始まる。登場人物が歴史的な大人物という設定ではないため、等身大の人間が描かれているところもワタシ的に好感度が高い理由だろうか。絵に描いたような幸せな侍一家が不幸のどん底に沈んでいくさまは胸につまされる...それでも信念を持って生きていく主人公の生き方は人間として共感できる。侍が刀を振り回していた時代だけに、ところどころ残酷なシーンがあり夢にでてくる壮絶な描写もあるが、それを相殺するに余りある巧みな筋書きと優れた人間描写だ。ということで☆☆☆☆で!次は一刀流の剣祖、伊東一刀斎を書きたいとのこと今後も注目!かな♪


ということで土曜日に満足のいく読書が得られて大変気分が良かったのですが、それというのも本日の競技に備えて、前日には静謐な時を過ごそうとしたからなんですよ~。

競技?そりゃなんだって...それは...西湘バイパスを封鎖して実施された湘南国際マラソンの10kmの部にエントリーしていたんですよ!会社の先輩と同僚に誘われて、先着順ということで急いで申し込み無事登録した後に、先輩からは”悪い!今年は用事があって” 同僚からは”息子テニスの試合で欠席Tシャツだけ代わりに貰って来て”ということで梯子外され、2Fから突き落とされるような仕打ちにもめげず(冗談ですよ~人それぞれありますから♪)走ってまいりました!10km 90分の時間制限をクリアできればいいやと言いながら、実は45分のタイムを狙っていて...ゴールは45分46秒でなんとかfinish!ということでなんだかとても充実した週末でした...とさ。次はブログ友達お勧めの三浦しおんさんの『風が強く吹いている』をレビューかな?


本と記念の完走メダルです。(相互に関係はないけど)
ワタシ的 読後感想文 (まったく私的な読書感想文)