お料理教室で若いお母さん達にお料理を教えている光景をTVで拝見したときは、上品だけど厳しそうな方だな~というのが印象でした。曰く”私は決してお料理のレシピを教えるつもりはないのよ...食材の扱い方、切り方、火の通し方、下味のつけ方という基本を覚えておいて欲しいの....”と言いながら理路整然と優しい口調で”野菜には上手に汗をかいてもらうように火を通すんですよ~”とか”煮物と炒め物は火の通し方が違うから切り方を変えるのよ。だから切り方一つで味は決まってしまうの”とか自分のものにできれば、大変応用の利きそうな調理法を伝授してくれていました。

 本書は春夏秋冬の季節の章と調味料の章と対談の章からなり、季節にあった旬のお料理が紹介されています。著者の日本の調理法だけにこだわらないフレキシブルな考え方はその道を極める人という貫禄を感じさせて生き方としても大いに参考になります。

春の雛祭りからはじまり、行事食、季節の料理がつぎつぎと紹介されて楽しい内容になっています。圧巻はやはり夏の章です。食欲がなくなる夏をどのように乗り越えるのか、さまざまな工夫が施される様子が記述されています。中でも”愛につられて”と題した段落では、まるで童話のような父と母の1シーンが展開されます。

ああそうなのだ!これだから何があってもどんな困難も乗り越えることができるのだ。・・・冷蔵庫を開けて中を覗き込む私をはたから見て、楽しそうに笑っていた亡き妻を思い出しました。

さまざまな料理の解説、とっておきの調理法、従来のやり方にしばられない工夫といったことをおしげもなく披露してくれています。お料理の本なのに、忘れられない文章に出会い思わず涙してしまいました。

”人が愛ゆえに、作ったり、食べさせてもらったりする日々。過ぎてしまえばなんと短いことでしょう。”


なんとも当たり前なのでしょうが お料理は愛!という基本を暖かく教えてくれる好著です。心の糧になること受けあいなので ☆☆☆☆☆で!ほかにも 手しおにかけた私の料理/希望をはぐくむ日々の食卓/この国の食を守りたい(専守防衛とはいえちょっと戦闘的な題名かな?) が書棚にあり実戦(?)でも役立ち、大変参考になります♪八丁味噌って結構使い勝手よくて美味しいのですね~とか。

食べる楽しみって大切にしたいと思います。

 我々の世代で絵本とか児童書といったらやはり”ちいさなおうち”とか”機関車やえもん”や”チビクロサンボ”ですよね~♪っで、それから不思議の国のアリスとかロビンソンクルソー、ああ無常とか読み聞かせてもたったり。
亡き妻は、あまり絵本を読んでもらえなかったからということで、寝る前の読み聞かせを充実させるために結構 絵本を買って子供達に読み聞かせをしてくれました。私も可能な限り、読み聞かせには参加!被読み聞かせ体験に一日の長がある私が読むと子供達が面白がって、寝なくなるので大変でしたが...でもそれはそれで楽しい想い出です。絵本は内容も示唆に富むものが多く、参考になるものが沢山あります。そして時々ふと空を見上げて思うのですよ....あ~皆がこんなに純真な気持ちを持ち続けることができたら....なんて(スミマセン!私こそ、いの一番に改心しなければならないのでしょうが ???)
 さて、今回レビューする いやいやえんは、絵本のぐりとぐらのシリーズで知られる中川氏の作品で、幼稚園の問題児であるしげるくんを主人公とした、オムニバス形式の短編物語集だ。そのなかのひとつの啓示的な作品を社会科学的に考察しようというのが今回のレビューの目的だ’(オイオイ,,,)ところで...ぐりとぐらシリーズは、ふたごのねずみが主人公の物語で、それはそれは癒される内容の物語ばかりです。これはお勧めです!☆☆☆☆で。先日の日経の文化欄に中川氏のインタビュー記事が掲載されていましたが、スクラップしただけでまだ内容は読んでいません。本の積読と言う言葉はあるけど記事のこういうのはなんて言うのでしょうね。巧い言葉があれば。
 話を本題に戻そう。いやいやえんの中にくじらとりという物語があるのをご存知だろうか?問題児達が集まるいやいやえんという幼稚園で、積み木で捕鯨船を作って、くじらとりに船出するという内容だ。船が出来上がり、いよいよ船出という時に、船の名前を決めていないことに気がついた園児達が名前をどうするか議論する。捕鯨船だから強い名前が良いということで、百獣の王ライオンが先ず挙げられたが、ライオンは名ばかりで実力的には体の大きい象の方が強いという意見もでて、双方譲らず...という啓示的なシーンが展開する。船出も迫り、議論が出尽くしたところで”ぞうとライオン丸にしよう!”という意見がどちらからともなく出て...”そうだ!それがいい!”という形で話が急展開!地滑り的に名前が決定する。筆者もぞうとライオン丸!全くいい名前です!と賞賛を惜しまなかった....。
 ところで....最近横浜方面に行くことが多く、横浜市営地下鉄の表示を見るたびに思い出す駅名があります。
えっ?どこですかって?もうわかるでしょ? 元町・中華街駅です!市営地下鉄が延長され、便利になると喜んでいましたが(昔は県民ホールまで関内か石川町から歩いたんですよ~)駅名を何にするかで住民の間でもめているというニュースを数年前に見ました。元町商店街の人たちは、港町のシンボルは何といっても元町!元町でなきゃ~。中華街の人達は、集客力があるのは中華街!絶対中華街でなきゃ~!と双方譲らず...もう言いたいこと分かりますよね♪という結末に。いや~世の中色々とあって面白いですね。社会はいやいやえんを大きくしただけなのかも?というのが今回の社会科学的な考察で...(えっ?あまりにも浅い??? いいじゃないですか。ひとりごとに近い内容です...)ということで啓示的な内容もあり☆☆☆☆で!どなたか本書の感想なぞやりとりいたしませぬか?
 
―童話 (福音館創作童話シリーズ)/中川 李枝子
¥1,365
Amazon.co.jp

 最初に読んだ時は、良く意味もわからず、え~こんなのイヤだな~何故名作なのか?っと登場する少年の年齢に近かったのでなんかこう...生理的に受けつけないようなものを強く感じてしまいました。ところが...最近映画化もされ若い人の間で読まれているというニュースも聞き、また先日の西伊豆の”蟹紀行”も紹介いたしたくここにアップさせて頂きます!今回は登場する漁師達の年齢なので再読して受ける印象が異なるか試してみるのも一興かと思い、文庫本を入手しました。まあ内容的には前時代的な印象が強いのは否めないかな~という感じです。ここから普遍的な真実を読み解こうとして映画化したのかしらん...といささか一連の映画化、ブームに関しては懐疑的な態度のワタクシ的読後観です。ということで☆かな。

 蟹工船といえば、領海侵犯ぎりぎりでの漁が想定されていますが、ここ西伊豆は戸田の高足蟹は、200海里内だからそういった問題はないでしょう。でも駿河湾の深海に棲む蟹をこうして引き上げて生簀に飼っておくのもちょっと...可愛そうな感じがします。うわ~すごい!と写メを構えたらカニ達が寄ってくるのですよ。なんだか”オ~イ出してくれよ~”って言ってるみたいで...

ワタシ的 読後感想文 (まったく私的な読書感想文)-生簀の蟹

それにしても大きい!水族館では世界最大のカニという紹介で見かけることがありますよね。ちょっと可哀そうな気もしますが、食物連鎖の頂点に君臨する我々としては感謝をしながら美味しく頂くことに。おおきさによりお値段は変わりますが大体一匹1万4000円くらいからですね...我々男子4名は恋人岬(特に意味はないです)から北上して、丁度お昼ごろに到着!4人で一匹を頼みました。ご飯とお味噌汁とお刺身とか色々ついたセットに蟹をつけたセットメニューで頼んだのですが、単品で頼んでご飯をつければ充分な量であったと最初に言っておきましょう。

 お店の人も心得ていて、最初に丸ごと茹でたのを持ってきてくれます。それで記念撮影とかして...あとは食べやすいようにハサミを入れてくれて、甲羅にカニ味噌を湛えて供してくれます。カニ味噌をつけてもよし、ポン酢をつけてもよし、新商品のカニたれ(ちょっと辛めの酢醤油)をつけても...いずれにせよ大変美味しかったです。また4名で1匹で充分!今回京都から参加したK君は”今度家族で来ますわ~”と大変満足してくれました。戸田湾は入り江になっていて、陸地側に入り込んでしまっているのでここから富士山は見えないのですが、ちょっと南側から駿河湾湾を越して見る富士山は東京方面からみる冨士山と違い、ちょっと尖って見えます。成る程~横山大観の富士山が尖って違和感があったのはあれは日本画的デフォルメではなく、印象派的な写実だったのだな~(スミマセン!無茶苦茶言うとります...)と合点がいったのでした。ということで普段の行いの良さを反映してお天気も大変よく、感謝に満ちた美味しい西伊豆紀行をお届けいたしました...とさ。(昔話調の終了です)ワタシ的 読後感想文 (まったく私的な読書感想文)-茹で蟹 ワタシ的 読後感想文 (まったく私的な読書感想文)-富士山







歴史小説は好きな方なので、本書の宣伝を新聞で見た時は、面白そうだな...と思っていたのですが...。5月から山崎豊子氏の”運命の人”を図書館にリクエストしていて、その1がやっと来たという連絡をうけて早速借りて読み始めました。これが期待通りの緊迫感溢れる内容で一気に読んでしまいあわててその2以降をリクエストしたのですが、リクエストすると直ぐに図書館から連絡が入ったたため、喜んで借りに入ったら、入荷していたのは運命の人その2以降ではなく、この のぼうの城だったという訳で、意外にも運命の人よりも前に、のぼうの城をレビューすることになりました♪(えっ?そんな話どうでもいい?いえいえこれも読後感想文のうちのひとつでして)


のぼうとは、でくのぼうのことで、ここでは北条氏政の家臣、成田氏長の甥である成田長親のことをいいます。なんでも城主の甥でありながら武芸に親しまず、民・百姓の田植えのお手伝いなどしながら、のほほんと暮らしていたので、領内では”のぼう様”(でくの坊のでくをとって、一応様をつけたといったような)と呼ばれていたとか。

物語は、この”のぼう様”が豊臣秀吉の大軍を敵に回して戦った籠城戦を描いています。

難攻不落の小田原城での籠城戦を決めた北条家に従い、小田原城の支城である忍城(現在の埼玉県行田市にあるらしいです)城主である成田氏長は小田原に出向(?)留守を任されたのが”のぼう様”だったとのこと。城内を守る兵士達は一癖も二癖もある坂東武者と略奪を恐れる民百姓あわせて1000人足らず。寄せての豊臣方は石田光成を大将とする2万の大軍。太閤秀吉の巧みな調略により成田氏長はあらかじめ豊臣側への寝返りを了承していた...のぼう様はそれに従い城を明け渡せばよかっただけなのだが。


著者の描きたかったのは、金銭や損得だけに動かされない、人間の”意気”とか”矜持”だったのでしょう。そしてそれは、いわゆる武士や侍といった階級の人たちだけでなく、民・百姓にもそのような心意気があるのだということも言いたかったのでしょう。石田三成、北条氏政といった良く知られた人物については従来の解釈を超えるものはなく淡々と書かれていたのはちょっと物足りない気がしましたが。

あまり知られていない成田長親という人物に焦点をあてて歴史の一こまを爽やかに描いているので楽しめます。☆☆☆で!

最年少でハーバード・ビジネススクールの教授になったというゲマワットという人の著作だから、当然ビジネス書なんだろうな~ ビジネス書って、あんまり好きではないのだが。.まあこれも豚バラ肉のコーラ煮のためだ...と例によって掛け違えたボタンのような動機と不遜な態度で図書館から借りてきました。ところがその内容は想像以上に素晴らしいものでした!リベラルで誠実な学者タイプの人柄なんでしょうねきっと!データに基づいた理知的な主張とリベラルな考え方をベースにした内容は一読の価値あり!☆☆☆で!さすがに大學教授だけあって勉強しています!またその知識を惜しげもなく、またユーモアタップリに(訳がうまいのかな~)披露してくれています。”スターバックスは日本進出に際して、アメリカ内と同じように禁煙をつらぬくのか議論になったとのこと。日本では喫茶店で煙草を吸う客が多いから、日本で禁煙にしたら喫煙者に煙たがられないかという不安があったとのこと。結果的に女性客や子供連れなど新しい顧客を呼び込むことに成功したとか”(えっ?本質はそんなところじゃない?でも面白いじゃないですか)さらにこの方!自分のホームページで自らのビジネスを考えるためのツールを提供しているようです。こういう太っ腹なところが良いですね!小さく損して大きく儲けろ!って?商売の仕方知ってますよね(笑)

内容は、世界はグローバリジェーションによって国境はなくなり、フラット化していくだろう...そうなった時のビジネスの戦略はなどという主張は、全く表層的な見方で情緒的なものに過ぎないと主張をされています。”Think Global Act Lacal!”なんて矛盾を孕んだスローガンは全く意味がない!などと冒頭から飛ばしておられます。多国籍企業の事業内容のデータを元に国境を越えたビジネス展開はせいぜい10%程度で、直ぐにも世界はフラット化する!という考え方は、一部を除いては(あるいは全般的に)あまり現実味がないという冷静な分析を披露しています。言うなればセミ・グローバリジェーションだとか...。品質に優れブランド力がある均一な製品ならあまねく世界で売ろるだろうという単純な考えは通じませんよ!国別に色々事情があるんだからいろんな角度から海外進出とかは考えなさい。っとひらたく言うと至極当たり前のことを、色々な製品を例にあげて解説してくれています。色々なことを考えるにあたって独自のツールを提示されております。ということで知的好奇心も刺激され連休最終日の読者は満足したものとなりました。


さて、ブックレビューはこれくらいにして、本題のコーラ煮について(笑)過日ブログ友達のコメントを読んでいると...”まりも亭”のコーラ煮が美味しそう...という聞き捨て(見ずて?)ならぬ文言が...コーラ煮?なんじゃそりゃ~?ということでまりもさん宅にお邪魔して(ってブログの画面ですよ)作り方教わってきました。豚のばら肉を炒めてコーラを加えて煮込みました。思ったよりあっさりしたお味に仕上がりました。じゃがいもと人参、牛蒡の突合せはtraditionalな方式で別に煮込んだものです。とても、おいしゅうございました♪


ワタシ的 読後感想文 (まったく私的な読書感想文)-材料です ワタシ的 読後感想文 (まったく私的な読書感想文)-コーラ投入! ワタシ的 読後感想文 (まったく私的な読書感想文)-できあがり♪


まりもさんはペプシでしたね。私は断然コカコーラです!何故かって?これは嘘だと思うのですが、両親が言うことには私が3歳の頃らしいです。原因不明の高熱が出て、足が腫れ病院に入院したそうです。小康状態の時にもう助からないかもしれないから、何か好きなものを食べさせてあげて下さいとお医者さんに言われ、母が泣きながら"何か食べたいものある?"と聞いたら私が”コカ・コーラ”と答えたそうです。コカコーラ後に回復に向かい、今に至っているとか。(嘘くさい?でも私にも病院の暗い廊下の記憶が...)ということで、コカ・コーラには特別の思いがあります♪


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おまけです!本書の提唱するセミ・グローバリジェーション戦略の中に地域性を考慮した商品戦略ということで


ワタシ的 読後感想文 (まったく私的な読書感想文)

餃子の王将で食べた サンマーメンです。 そもそも餃子の王将は京都が発祥ですが、大阪に暖簾分けした後に全国展開しており、ここ小田原でも最近できました。これがグローバリジェーション戦略ですね。ところでサンマーメンというラーメンはここ神奈川西部を中心に食べられているようで、私もここに来て初めて知りました。餃子の王将でサンマーメンを出すのはここ小田原店だけらしいですよ(っと地元のK西君が言ってました。)ということでこれが地域性を考慮した商品戦略ということで。

今回はなかなかにビジネスっぽいでしょ?






Xanadu:ザナドゥーという言葉を初めて知ったのは、オリビアニュートンジョンの歌でした。当時画期的な発明と騒がれたパイオニアのレーザーディスクのモニターをやった時に借用した2枚のディスクの一枚が彼女のディスクだったんですよ♪その中の曲にあって...もう30年近く前になるのか!モニターが終わって、どうです?買ってくれますか?って引き取りに来たまじめそうな技術屋さんに(当時30万円だったから)大学生の身ではとても...でも大変興味ありますと答えてがっかりさせてしまった覚えがあります。でもそれから数年後に社会人になって買いましたけど!因みにもう一枚は”オーメン”でした...父親役のグレゴリーペックは、数年後、とある会合で講演してくれて実物を見たんですよ! それから友人が薦めてくれた市民ケーンの中に出てくるお屋敷の名前が...えっ?そろそろ本題に?そうそう こんな感じで道草くってばかりなので、次の”コークの味は国ごとに違うべきか”がなかなかレビューできなくて、その結果豚肉のコーラ煮作製写真をUPできなくて...何の話かって?それは...


ザナドゥ(Xanadu)とは、色々な分野で幻想的な名前として使われ、桃源郷と訳されることもある名称ですが、起源はモンゴル帝国(元)のクビライが避暑地として北京の北方350kmのところに建設した上都:Shangduのヨーロッパでの転訛形だそうです。題名が示すとおり、舞台は5世紀から19世紀のアジア...まあ中国が舞台で、そこで活躍したフランス人やその他西洋人にまつわる12の歴史短編集です。短編はどれも相互に関連していて大変興味深いものです。帝国主義によってアジア各国を植民地化していたヨーロッパ各国で熱病のように広がったアジア熱(その文化的な魅力に魅せられた)とその先兵として活躍していた探険家・学者達の旺盛な知識欲などを垣間見ることができます。勿論!当時の歴史上の人物・できごとにもスポットを当てており、大変勉強になります。


もともとは”ユリイカ”という雑誌に連載されていたものを まとめて単行本にしたということですが、著者の旺盛な想像力による歴史上の人物描写は、連載中に読んでしまったらもう離れなれないだろうな~と思わせるものがあり、秋の夜長を楽しむ大人の読み物として最適です。図書館で借りたときは”あれ~?こんな本リクエストしてたっけ?”と思ったのですが、出会いは思いがけなく突然に!という感じですっかりと物語の中に没頭してしまいました。著者の本をamazonで怒涛のように、いや!津波のように!いや...嵐?まあいいや...クリックして購入しようとしてます。(まだ確定はしてませんが(笑))ということで☆☆☆☆でっ♪

この本が良いという評判は聞いていたのですが、購入してしばらくの間、読むのがためらわれていました。
そもそもクオリアという表題が...やたらと高いデジカメや感性に訴えるTVとかいって失敗したブランド名”クオリア”を連想してしまったのと(成功してたら大変申し訳ありません!)、NHK番組”仕事の流儀”に出演している時の軽妙洒脱というかそれが過ぎて軽佻浮薄な口調の(大変失礼!でも本書でも書かれているように”見られる方も楽じゃない”・・・を地で行っているということでお許しください)語り口が気になってしまい...本書の最初の出だしは良かったのですが....次から次に繰り出される、該博な知識の羅列はまさに衒学的のひとこと。それぞれの主張がバラバラで深みがなく、あげくの果てに、今の我々は、後世の人たちに受け継がれるべき文化というものを残すことができるのだろうか?と同時代に生きている我々には絶対に答えられない投げかけをしてくるにあたって、これはフェアーではない!と強く感じてしまいました。それと同時に、う~ん・・・なるほど~このような混沌とした内容を読むことで”脳が鍛えられるんだな~”と思われてしまい、私としては珍しく途中リタイアつまりパスしました。本棚にはまだありますけどね。でも本の表紙に自分のぼけた写真使うかな~?まあ脳の研究は今はやりだし、マスコミにも出られているので売れっ子なんでしょうが。でも異質の意見も議論の対象とすることは必要だと思うので、またいつか再チャレンジするかも。でも友人と散々この本の内容について議論したので、とりあえず当分は良いかな。

ということでランク外で


後日譚です

しばらく、本棚にはあったのですが、友人に贈呈いたしました。友人も楽しんでくれているようです。”この人!小林秀雄が大好きらしい??僕は大×いだけど..”ってね。古本屋に叩き売る時は返してね♪と言うのを忘れてました。

日本全国で一番数の多い神社は?

筆者によると、大小あわせて約19800社あり(どうやって調べたんだろう...)、私的に奉られているものを考慮するともっとあるだろうと推定しています。そういえば身近にありますよね...お稲荷さん!


このことから、日本の神様というのが、現世的なご利益を期待されて奉られているという側面があることがわかります。本書は主な神様を体系化して概説している大変分かりやすい内容になっています。それを知ってどうなるかって?う~ん 古代から続いている日本の歴史と宗教的観点についての考察を加え我々の根底にあるメンタリティーについて解き明かすことができるかなあ?と思い(思っちゃいないでしょ?)本書を購入いたしました。


そもそも神道と仏教って...西洋で言えばギリシャ神とかローマ神といった多神教とキリスト教のような一神教のような関係か?という疑問がありました。塩野七生氏のローマ人の物語では、ローマでも八百万の神々ではないけど、現世の英雄達は神様になり(ジュリアス・シーザーとアウグストスは7月と8月に割り込んできましたよね)豊作や戦勝祈願といった、現世のご利益を祈願する対象だったとか。日本で言えば、お稲荷さんとか八幡さんとか...


これに対して、人間の根源を改めるような、つまりキリスト教的な”魂の浄化”とか”贖罪”といった(すみません....あまり詳しくないのですが)悔い改めよ!的な精神の修養を訴える一神教:キリスト教と、これもやはり、不完全な人間を完全なる御仏が救済してくれるという、魂の救済を掲げている、仏教に類似しているのかな~と解釈しています。キリスト教では他の神を奉ることは許されないけど、仏教ではそのフレキシビリティーな考え方からコンカレントに他の神様を奉る(漢字で書くと不遜な感じになるのであえてぼかした表現で...)ことができるという大きな違いはありますが、世界的な宗教の考え方は根本は一緒だとお世話になっている住職は言われております。


本書によると、石器時代という古代から奉られていた土着の神々を朝廷の支配を明確にするべく古事記、日本書紀を通して天照大神を頂点とする神様の体系が創られたとのこと。だから最初は天照神を奉る伊勢神宮は、大君の一族=皇族しかお参りすることができなかったらしいです。時代が下って、広大な伊勢神宮を維持できなくなると、ありがたい神域を一般人にも開放して維持費を稼ぐように(いえいえお布施という浄財ですね...)なっていったらしい。というような神様の裏話(これも不遜か?)も書いてあり意外に面白かったので☆☆で!他にも色々と神道関連のお話が...しかしやはり、神様をとっても明治という時代が日本にとって明暗のある側面を有しているのを感じます(当たり前ですね。表があれば裏がありますからね。)これはまたこれで別の機会に...


 滅亡寸前の東ローマ帝国の首都コンスタンチノープを舞台にその陥落を描いたコンスタンティノープルの陥落を筆頭に、15世紀後半のオスマン・トルコとヨーロッパ連合の攻防を描いた3部作。破竹の勢いでヨーロッパになだれ込もうとするオスマン・トルコに対抗すべきヨーロッパ諸国は自国の勢力拡大に血眼になっていて、なかなか足並みがそろわずトルコの快進撃、脅威は続いた...。そもそも東ローマ帝国こそアジアへの窓口なので、ここがトルコの手中に落ちればやがてヨーロッパ全土は脅威にさらされるはずなのに...コンスタンチノープルはその堅固な高い城壁と海をバックにした地形をたよりに難攻不落といわれていた...城壁を崩すことができるほど射程距離のある強力な大砲を開発したのはハンガリー人であったが、ヨーロッパ内での販売に失敗。こともあろうかトルコのマホメッド二世に売り込む...塩野氏特有の膨大な資料を元にした冷徹な筆致がトルコの奇想天外な攻城作戦を描く、戦う双方に大義があり、近代戦の始まりとなる手に汗握る戦いの火蓋が切っておとされた!

第2部のロードス島攻防記はその伝説的な戦いという歴史ということもあるが、主な戦士が20代の若者で、攻める側も守る側も魅力的な(かっこいい)教養あふれれる騎士ということもあり、筆者の人間描写の面目躍如といった内容です。これは一気に読ませる面白さがあり、お勧めです♪10万を越える大軍で押し寄せるトルコ軍をロードス島の城塞都市で迎え撃つヨハネ騎士団を中心とする守備軍はおよそ5000!勝敗は最初から決まっているようなものだった。しかし彼らは何のために戦ったのだろうか...そして3部作最後のレパントの海戦は連戦連勝のオスマン・トルコのヨーロッパへの進行を食い止めた歴史的海戦を描いたものです。進軍してくるトルコ艦隊に対抗すべく、連合艦隊を組んで対抗しようとするスペイン王国と主力のベネティア海軍...3部作の中でも戦闘に直接関係のない登場人物の母子がとても印象的な作品です。塩野氏の作品は冷静、冷徹で分析的な文章で歴史という事実を描きながら、それぞれの時代に生きた人間の、生き方、主張を一般的な解釈だけにとどめずに、筆者の主観、思いいれをたっぷりといれこんで人間描写をしています。そこが単なる歴史小説にとどまらず、それ以上の感動を与えてくれるの文芸作品に仕上がっていると思います。どの作品もとても好感がもてます。ということでこれは☆☆☆☆で...


p.s.

ロードス島攻防に先立ち、オスマン・トルコのスレイマン大帝はロードス島守備の騎士団団長に宛て、見事なラテン語でその年のトルコ軍の戦勝を列記して”騎士団団長も長年の近隣の間柄なので戦勝を一緒に祝って戴きたい”と暗に降伏を促す優雅な書簡を送る。騎士団団長もこれに答えて騎士団の戦績を列記して”スルタンも共に...”と返す。これに対してのスレイマン大帝の最後通告”貴下とその部下の騎士達には貴重な品々とともに島を去る権利を認めよう”・・・さすがにいきなり攻めるようなことはぜずこれをもって宣戦布告ということだったようです。このやりとりだけでも、なんとなくこの三部作の雰囲気が分かるでしょう?




 ドクトルマンボウのお父様であられる歌人、斉藤茂吉氏が万葉集の短歌から主観的に(?)選出した短歌を集めた歌集です。万葉集はその難解な原語を解読せんとして歴史的に研究が続いていたようですね。江戸時代には本居宣長が相当な解釈をしたようです。その後、延々と”解読”が続けられてます。.一方、30年頃前に、従来と全く異なる観点から、解釈されて話題になったことがあります。確か誤読された万葉集という書籍の題名だったような。古代朝鮮語の発音をもとに音読みで解釈するとそれまでの歌の意味が全く異なるものになるという内容だったと記憶しています。NHKでも取り上げられ大変話題になったと思います。その後 いろは歌の謎とか柿の本人麻呂にからむ陰謀を描いたものなど万葉集の解釈が社会現象にも(ってちょっとオーバーですか)という色々な歴史的・政治的背景はありますが(???!!!)やはり、ここはそんなことには関係なく、思春期(いい言葉ですね~♪)に読んで感動した気持ちを大切にするということで(あの時の感動は...priceless!な~んちゃって)ここにレビューさせていただきました。それで...好きな歌は? う~ん こうしてみると上巻に偏っているのは上巻しか読んでなかったかな? と例によって読んだのにすっかり忘れています。でも忘れてしまったあとに忘れ滓のようなものが...ここでは斉藤茂吉氏が選出したなかからさらに少しだけ挙げてみたいと思います。☆☆☆☆で


茜さす 紫野ゆき標野ゆき 野森は見ずや君が袖振る           額田王 


山吹の たちよそいたる岩清水 汲みに行かめど道のしらなく      高市皇子


シチュエーションは黄泉の国に先立ってしまった姉を思って途方にくれて:いる高市皇子ということです。



岩ばしる 垂水の上のさわらびの 萌え出ずる春になりにけるかも   志貴皇子


この歌に何度心癒されたことか



万葉集を楽しむのなら...倉橋ルリ子さんという方のイラストが印象的なホームページがあります♪

たしかこんな歌があったな~というのを調べたり、何気なく万葉の世界に思いを馳せる時にとても

よい空間です♪歌の解釈は分かりやすさを心がけたので、受験生の方はそのまま使用すると×

になるかもしらないから注意してください。ですって!


たのしい万葉集

http://www6.airnet.ne.jp/manyo/main/index.html