塩をトレ! | Foilな週末を

Foilな週末を

2015年10月24日のレースで鎖骨骨折
愛車Foil30, 2013をほぼ廃車状態にして
新車Foil10, 2016で復活を目指すブログ

実業団BREZZA所属


軽い革命がおこりました。

結論から言いますと、塩を意識的に摂ったら非常に調子がいいのです。




ここ数か月、調子の乱降下を繰り返してその原因はなんなのかとずっと考えていました。
不調なときの状態をまとめると

①基本的に夏に調子が悪い
②直近2週間の自転車に乗った時間の密度が薄い
(密度と調子のよさはおおよそ比例する)
③調子が悪い時は異常な発汗がある
④前日に空腹時間が長いまたは夕食が小食
(カレーを食べた次の日は調子がいいことが多い)
⑤レース中に水分が腹にたまってレース後に下痢になる
⑥以前モリコロ水曜練で最悪調子のあとラーメンを食べた直後に一気に調子が上がった




キーになったのは⑤のレース中に水分が体に吸収できないことが多いことだった。
先月の鈴鹿でも同様の現象が起こり、レース後は脱水で大変だったことは
以前のブログ でも書いたとおりである。


で、それをいろいろ考えていたのですが
仮説のひとつとして挙がったのが
「体内のミネラルバランスが崩壊していた」ということ。

この世界の物理法則にしたがうと、すべての物質は自然と安定方向へ向かうようにできている。
人体もまたしかり、あらゆる状態においてバランスを保とうとするはたらきがある。
これを恒常性とよぶ。

その恒常性のひとつに、ミネラルバランスを保つというはたらきがある。
自分には高校生物レベルのお話ししかできないが、
細胞の浸透圧のはたらきにより水分は薄いほうから濃いほうへ移動する。
細胞の体液濃度が高まると水分が細胞内へ吸収され
低くなると水分は細胞外へ排出される。

つまり水を補給しても補給しても吸収できずにあまつさえ脱水状態になったということは
細胞の体液濃度が低くなったということである。

体液濃度が低いということは細胞内の水分が相対的に多かったということ。
水分が足りてないのに体液濃度が低くなったということは
すなわちミネラルがそれ以上に足りていなかったということ。



ここで僕はピ~ンと閃いて
ミネラルが圧倒的に足りていなかったということが原因なのであれば
単なる練習不足の②を除いた
①③④⑤⑥が一気に説明がつくではないか!!繋がった!


①は、夏になると自分の摂取水分量が劇的に上がることが原因である。
自分はもともと腹が減ったら水を飲むくらいの勢いで水分摂取量が多いのであるが
夏になるとそれがさらに多くなり、
なおかつラーメンがあまり好きでないくらいに日ごろ塩分は摂らない。

③は、体内のミネラルが低下していれば恒常性がはたらき余計な水分が
体外に排出されるというのは自然な機構である。
結果的にミネラルが少ないので、筋肉が正常にはたらかずに不調。

④は、カレーにふんだんに含まれる塩の効果で調子が良くなったと考えられる。

⑤は、レース強度で動き続けることでいつも以上に筋肉の働きに
塩が消費されたと考えると説明がつく。

⑥はまさにそれで、ミネラルが少なく不調だったところに
ラーメンの塩っ気が補給されて好調に転じたと。


いや、間違いないもうこれしかないということで
対策を講じた。





まずミネラルとはなにか?
ということから始まり、とりあえず
ナトリウム、カリウム、マグネシウム(?)あたりだろうということにした。
筋肉の収縮と緩和は、
筋細胞の内と外でナトリウムカリウムと、マグネシウムカルシウムが入れ替わっているらしい。
すいませんここらへんはまだ知識が乏しく情報があいまいです。


まず朝食を変更。以前は菓子パンをいくつか。


梅おにぎりを基本としました。
あと走る日はそれにバナナと即席みそ汁を追加します。
これでナトリウムとカリウムを朝から補給です。




走る前と後とでカルシウムマグネシウムのサプリを摂ることにしました。
貧弱な食生活を強いられる一人暮らしな自分にはあってもいいかと。



そしてこいつが効く・・・


走行中の補給食のひとつとして、梅丹の電解質パウダーをそのまま飲みます。
追い込む前、結構疲れているけどここから!というとき。
そのままガーッと飲んで水を少量飲み溶かして飲みこむ。マジ効く。
戸越のベストが20秒縮まりました。
こいつぁボトルに溶かして薄めて飲むもんじゃァありませんぜ旦那。
2RUNでもいいかも。



あとコーラやコーヒーに含まれるカフェインとかも、効果の一つに利尿作用があるので
一時的に体内の水分を排出させて見かけ上のミネラル濃度を上げているのでは?と思いました。
レースで脱水になりやすいのはこっちが原因の可能性もありますね。レッドブル飲んだし。












そんなわけで調子の乱降下の激しい自分は
日ごろから水をガブガブ飲み、塩分控えめ生活をしているのが原因だったのでは?
という結論に行き着きました。

以上の結論を踏まえ、今週はバリバリ実践編。
今週は実走だけで420km、ローラー含めると18時間も走りましたよ。






えっとまずはいきなり塩とは無関係でニューヘルメット獲得の話(笑)

セトシナノサイクルのイトーさん店長に頼んでSCOTT展示会からもってきてもらった
たぶん日本にひとつのArx MTB Plus Helmet, SCOTT

ふつーのロード用でArxというヘルメットは日本にもあるのですが
このバイザーがついているのが日本展開していなくて海外仕様。
SCOTTの商談会で参考展示していたものです。

バイザーいいですよ。
サングラス無しでも日中全然走れちゃうし、サングラスと組み合わせても効果アップ。
自分は日常的に眼鏡なんでコンタクトつける暇のないサングラスが使えない通勤用に買ったのですが、ロードの練習にもぜんぜんあり。
というか今週の実走はすべてこのヘルメットを使ったのですが、使用感がかなりいいので
来週のレースもこれで走ろうかと思います。

落車の際ヘルメットにかかる衝撃を和らげる機構「MIPS」は思っていたよりシンプルで
薄い黄色いシートが挟まれているだけ。
そのシートの固定に遊びがあるので、外部からの衝撃がそこでワンクッション入って
頭部本体への衝撃がやわらぐという仕組み。重量増は雀の涙程度でこれは思っていたよりよさそう。



あ、ちなみにこの日は塩分全然気にせず走りました。
というか不調で汗が異常に出ました。







土曜日にお仕事をしたので水曜日がお休みになりました。
モリコロ水曜練・・・!のはずがモリコロコース休業。
ゴールドさんと合流できましたが、30分待ってもいつものメンバーは来ず。
(どうも中で1周だけ走らせてもらっていたらしい)

天候もかなり不安定で、実は中で走っていたメンバーと
ほぼ入れ替わりになるかたちで二人で小渡に向けて出発。


上に書いた朝食とサプリを摂取して調子は上々。
補給水はポカリアクエリに比べてミネラルがちょっと多めなグリーンDAKARAに。
ながくて練のいつものコースを二人であならじ一本引きで小渡へ。

小渡での補給はまた梅おにぎりにした。

時間の都合でゴールドさんとはそこでお別れして一人で大正村へ。
調子よく峠を越えたところで豪雨に見舞われたが、峠は終わっていたので軒下に退避できた。
集中豪雨ぽかったので超ウェットな路面は局地的だったので助かった。

雨雲レーダーとにらめっこしながらコースを模索したらまた小渡に戻ってきて、
矢作川から猿投方面へ下っているところでまた降られた(笑)。

止んだところで天に願いながら猿投グリーンロード経由で帰宅。
猿投グリーンロードの登りは毎回「こんな急こう配だっけ!?」と思っていたけど
今回は逆に「こんななだらかだったっけ?」と思えるくらいには調子よかった。







土曜も雲行き怪しく、清掃は土曜午後に行った。

そう、土曜は恐怖のながくて練。
ここで走れたら本物だ。


メンバーが多かったので2グループに分けてスタート。
朝イチ出発直後は「フツーかな」と思っていたがすぐに脚はまわり
戸越までにかなり牽いたが明らかに登れる脚がある感じ。
結果的にタイムは微妙だったが、筋肉を駆使できてる感がある。
いつもの体重だけ乗っけて体幹で支えて負荷を作り上げている走り方ではなかった。
脚を使えているんだ。


雨雲がグングン接近していたため小渡までは行かず矢作川Uターンのコースへ。
先頭を高負荷で牽くとさすがにキツくなる場面はいくらでもあったが、
後ろに回ったときの回復度合いが良かった。
短い登りでも高校生グループ全員千切ってトップとれたところも数回あった。

最後の戸越峠(東)は登りのちょっと前に梅丹電解質パウダー投入。
途中でかわされて先頭グループ3人見送ったけど、結局最初から最後まで単騎でキバって
7:22で自己ベスト。すごいぞ。しかもいつもみたいな体幹のヘタりもなかった。
確実に脚でいけた。

帰りもガンガン牽いてなおかつ平地インターバルで2回ともトップとった。
これマジ?
鬼コーチのマツケンさんにも「あならじくん今日めちゃくちゃ調子いいね。
牽けるし登れるし。そんだけ脚まわったら気持ちいいでしょ。」と褒められた。
ほんで今日マツケンさんはクリテチャンピオンクラスで3位。すごいぜ。




今日は孤独な知多イチ。
過去のデータをみると、しっかり知多イチをこなしてる期間は調子よかったので。

まず朝一に我慢できずに一発ヤってしまったのでこれはヤバいか?と思ったけど
走り出すと悪くない。フツー。

心拍計つけ忘れてデータとれないのが痛いけど走りには関係なし。

ジャンキーに到着して試しにTTやってみたけど、これが全然ダメ。
気持ち向かい風あった気がするけど、やっぱ朝出しが効いたかな~・・・と思い、
休憩所で電解質パウダー投入。
あ、そういえばながくて練で昨日走った高校生ズ含む練習会とすれ違いましたね。


そっからは調子も上々で回る回る、脚が。
一人で走っているといろいろ気づく点があるのは、いつもいいなあと思うところ。
今日は腰の角度で使う筋肉とパワーが意図的に変えられるんだなと気づいた。
いままで無意識にやっていたところ、これが自在に操れると強いぞ。

平地だと骨盤を寝かすと全パワー投入、立てると中高パワー継続型みたいな感じ。
もうちょっと突っ込んで話すと、骨盤を寝かすとモモを上げた時にハムストリングが伸びる度合いが増えるので
収縮するときのパワーも使えるようになる。
その理論からいくと、サドルを上げるとハムストリングを使うためにはより骨盤を寝かす必要があるが
逆に高さが生まれるのでモモ上げに必要な筋肉を使う必要が少なくなり
ハイケイデンスがしやすくなる。とかとか。ちょっと怪しいけど。

おすすめはやっぱりサドル高すぎず後ろ目で、
体幹が仕上がってきたらちょっと前に出せばいいんじゃないかと思います。
あとステムの長さと高さはかなり重要で、ブラケット先端でも下ハンドルでも
どこでも確実に骨盤を立たせられる位置にくるようなセッティング。
ステムが長いほうが平地は確実に楽にパワー出せます。


登りとか重力の影響で無意識にお尻がサドルの後方にいっちゃうわけだけど
そうなるとハムストリングが発動して前に蹴りだすときのパワーを使えるようになるんだけど
登りは平地のときより減速方向に動くはたらきが強いので
そっから更に回し切るところまでいかないとペダリング1回転毎の加減速が大きくなる。
逆に言うと登りは平地に比べてその前に蹴りだす動作に加えて回し切るという
力のかける範囲が長いので、
平地の時と同じパワーを出すためには範囲が長いぶん少しトルクは弱くていいことになる。

ただし登りインターバルはこれでいいかもしれないが
ヒルクライムでは筋肉酷使の分散が重要なので
あえてハムストリングを使わないというのも場面では必要。

そしてビギナーが登りが異常に苦手なのはそもそも踏み切りすぎであることが原因なので
上の話はちょっと繊細なことかもしれない。

うむ、苦しい理論展開だ。



逆に下りでは角度の関係でペダルの上死点が下がるので骨盤ある程度寝かしても
ハムストリングは平地より伸びず、パワーを出すなら空気抵抗のことを考えても下ハンドルがベスト。

などなど。



師崎ではしらす丼を食べて農道スタート。
食べた直後でも最初の登りからいきなり好調でガンガン踏める。
筋肉が躍動しているのを感じる。

えびせんの里でアクエリ1本補給して最後まで。
3回くらいヘタれたけど、それ以外は全力で追い込みました。

で無事帰宅。


ひとつ問題があったとすると、疲労したときに
「いま自分に足りないのは塩なのか?水なのか?」
と混乱した場面が2回あった。
塩が重要なのは間違いないが、水分が足りなくなるのも怖い。
レース時間が長くなるほど双方消費が激しくなるので
ここの判断をできる感覚を養っていきたい。




そんなこんなで発見に次ぐ発見の1週間が終わった。
塩はやっぱり重要だったのだ。

筋肉は塩で動くのだ、ということを僕は実感しつつある。

そしてそもそも乗ってないとやっぱり調子も悪いし、なにより楽しくない。これ重要。

来週はモリコロ、塩を摂取してトレーニングに励みたい。



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