運命!? のがみ
棚橋選手が、ドームで、メインではない試合を戦った最後は、2010年の、潮崎戦でした。
あの試合を実況したのは、
キャリア3年目の、野上でした。
制作サイドからすると、
ある種、大きな賭けだったと思います。
あの時チャンスをもらえた喜びは、
今もなお忘れていません。
東京ドームの棚橋戦を喋るなんて…。夢のようで、同時に大きな重圧でもありました。
試合前、実況することを棚橋選手に伝えたら、
棚橋選手が私に、
「お!お互い出世試合にしましょうね!」
と笑顔で声をかけてくださいました。
プロレス実況を、頑張っていくんだ!!
そう再度心に誓った日、
と言っていいかもしれません。
あれから、7年です。
いろんなことがありました。
それは、私個人の話だけではなく、
プロレスをとりまく環境も大きく変わりました。
テレビ朝日は、明日、24時15分から、特番を組み、2時間半に渡って、ドーム大会の模様をお伝えします。
すごいことです。
大きな一歩です。
でも、不思議と、
こんな日が来るなんて、
という驚きは、ほとんどありません。
どちらかと言えば、こうなることを信じてやり続けてきたと、胸を張って言えるから。
喜びはあっても驚きはありません。
恐らく、数年前からずっと、
リング上で戦うプロレスラーがそうであったように、伝え手である私たちも、同じ意識を共有し始めたのかもしれません。
「プロレスブームをもう一度」
その中心に居たのが、
紛れもなく、棚橋選手です。
あの日から7年。
メインを逃した棚橋選手の試合を実況するのは、
私です。
これもまた、内藤選手の言う、運命でしょうか。
様々な想いがこみ上げてきます。
プロレス実況で育ってきました。
それはやっぱり、嫌なこととか辛いことも多かれ少なかれありました。
より多くの人にプロレスの魅力を伝えたい。
知ってもらいたい。
その一心で、
明日は、できるだけ丁寧に実況したいです。
もちろん熱く。
あつくるしく。
それが、私の実況です。
明日の特番、是非ご覧ください^_^