ご無沙汰しております。【のがみ】 | 俺達のプロレスオフィシャルブログ「ワールドプロレスリング実況アナの俺達のプロレス」Powered by Ameba

ご無沙汰しております。【のがみ】

ご無沙汰しすぎて申し訳ありません。

アップが滞ってしまった様々な理由はあるものの、基本的には私の怠惰が原因です。

申し訳ありませんでした。


東京ドームに向けて、しっかりと自分なりに気持ちを高めている日々です。




今月初めの、名古屋大会。

自分にとっては、忘れられない中継になりました。

飯塚による襲撃はエスカレートを極め、

名古屋で私は、手錠で後ろ手を結ばれ
身動きがとれない状態にされました。

それでも続けた実況。

そしてようやく試合が終わったら、

なんとリングに引きずりこまれ、なす術なく、リング中央でうつ伏せにされました。

そして、飯塚の私に対してのイスによる殴打がなされようとした瞬間。。。



『だれか』が私の上に覆いかぶさりました。


とても重たく感じました。



その『だれか』の背中に何度も椅子による攻撃が見舞われていることは明らかでした。


何度も何度も。

激しい衝撃が、

『だれか』を通して、自分の背中に伝わってくるのです。


果てしなく長い時間に感じました。


やめてくれ、

という声もでませんでした。

恐怖でした。


しばらくして、ようやく衝撃がおさまり、


私の上から『だれか』が離れた時、


私は、やっとこの目で、

『だれか』の存在を確認できました。



私のことを、身を呈してまで守ってくれたのは、





中西学選手でした。



そして、それを確認したのと同時に、


中西選手の首から血が流れていることにも気付きました。


自然とこみ上げてくるものを抑えきれずに、涙がこぼれそうになりました。


グッとこらえられたのは、そこがきっとリング上だったからです。


7月の両国の時もそうでした。

プロレスラーの皆さんがそうであるのと同じように、


自分にとっても、リングは、極めて神聖な場所です。

入社以来見てきた命のやりとりは、いつだって、紛れもなくリング上でのことでした。

だからこそ、リング上に自分があげられることには、大きな抵抗がやはりありますし、そしてその場て中西選手に守って頂いたということは、自分の中ではとてつもなく大きな意味を持ったわけです。






なんだか上手く表現出来ていませんね。


申し訳ありません。




試合後、控え室前で、中西選手に首根っこをつかまれ、


『俺はあいつ(飯塚)をぶっ潰す。お前も自分の出来ることを全力でやれ!』


と言われました。



胸に迫ってくるものがありました。


プロレスに、



ただひたむきに人生を捧げてきた中西選手の言葉は重く、


中西選手も瞳に涙を浮かべていました。


ひょっとしたら、


中西選手はまだ、自分の思い通りのプロレスには達していないのかもしれません。


復帰後、飯塚にやりたい放題やられ、自らスリーカウントを奪うことはまだ出来ていません。


私の勝手な見解ですが、


中西選手は、


飯塚に対する苛立ちや憎しみはもちろん、


もしかしたら、己に対する歯痒さや悔しさも、胸のうちに、あるのかもしれません。


復帰戦を終えた時、

このままじゃだめだから。
まだまだ全然だめだから。
と口にしていたのを覚えています。



だからこそ、次こそは、完膚なきまでに、飯塚との決着をつけてほしいと、心底自分は考えています。

東京ドームの第一試合は、

ボブサップ選手襲来に対し、

曙選手が迎えうつという流れも生まれました。



しかしながら、私の願うべくは、

中西選手が、飯塚高史からスリーカウントを奪い、

本当の意味での完全復活を成し遂げることです。



とりとめもなく、長くなりました。

最後に。


中西選手は、

『出来ること』を全力でやりとげたからこそ、

一年四カ月ぶりにリングに戻ってくることが出来ました。


想像を絶するリハビリとの戦いに打ち勝ったのは、


『出来ることを全力でやる』 という、揺るぎない信念があったからにほかなりません。


自分にはプロレスしかない。

と、中西選手は言いました。


それほどの情熱を持ったプロレスラー
の想いに、応えられないようなら、自分はもう実況をやめた方がいい、とゆうくらい、熱い感謝の気持ちが芽生えています。


出口の見えない飯塚との抗争もまた、皆さんがどう捉えてらっしゃるかはそれぞれかと思いますが、

私の中では、年の瀬。

プロレスに熱く燃えています。


自分には、実況しかありません。


あの日、中西選手と名古屋で約束したように、


出来ることを全力でやります。




東京ドームの第一試合。


まず、


ウイルス性腸炎にかからないように、



出来ることを全力でやろうと思います。