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ブッダの瞑想法ーヴィパッサナー瞑想の理論と実践(地橋秀雄/春秋社)

ブッダの指導した瞑想法として、解脱に至る修行の基礎に身念処・受念処・心念処・法念処からなる「四念処法」がある。

ブッダは苦を乗り越えるために、自分が悟った後に、誰もが悟りへ到達できる方法を開発し、その道を人々に教えた。本書では、気づきを重視し、心を観察してその反応系を修正する「心随観」が重要であると主張する。その修行について筆者の地橋紙は「心の便所掃除」と表現している。

本書では、身体の観察である身念処としてのヴィパッサナー瞑想だけではなく、「心随観」として受念処・心念処・法念処を含めた四念処法全体を網羅したヴィパッサナー瞑想(狭義、サティによる「気づきの瞑想」)を紹介している。また、「戒」やサマタ瞑想、徳を積む善行など諸々の行法を全て含めた「清浄道(ヴィシュッディ・マッガ)」としてのヴィパッサナー瞑想(広義、ヴィパッサナー・バーバーナー)を紹介している。

サマタ瞑想(止)ではサマーディを追求するが、それだけではブッダが悟る前に師事し離れた2人の仙人(アーラーラ・カーラーマ仙人(無所有処定)とウッダカ・ラーマプッタ(非想非々想処定))の境地に達するのみで、ブッダの目指す解脱には至らない。
四念処法を修行することにより、正念・正定を完成させる必要がある。

本書で紹介する修行法は、四念処法と同じもので、「身随観」は身念処、「心随観」は受念処・心念処に相当し、法念処に繋がる。更に清浄道は八正道と同じ物と考えられる。

この本を手に取って、筆者は八正道を正しく修行している方だと感じた。
久しく瞑想を離れていたが、本書に出会い、またヴィパッサナー瞑想を再開した。
詳細な瞑想の手順も説明されていて、瞑想を学んでいるものとして非常にありがたい。