転倒

 5月の上旬に突然右脚の筋(すじ)が痛み出しまして、それから2週間に1度整形外科に通って貼るロキソニンと塗るスミルスティックを貰って治療をして来ましたが、あれから4ヶ月になりますか、随分と治って来ました。そして治って来ますと、どこがどうおかしかったかが段々と分かって来ます。

 5月と6月はちっとも良くならずに暗い気持ちに押されていましたが、6月には2度、後ろ向きに転倒しました。1度目は妻が車で買い物から帰って来た時、買い物の手提げ袋を受け取って右手に持ち玄関前の2段の石段を踏み登ろうとしたら右脚から力が抜けてそのまま後ろ向きに転倒、頭は軽く打ちましたが手首の骨折も無くラッキーでした。そして2度目は玄関を出たところで顔面に蜘蛛の巣がまとわりつき更には頭髪にも絡んで来ましたので両手でのけていましたらバランスを失って後ろ向きに転倒、今度は段差が無かったので怪我もせずすぐに起き上がれました。老人は後ろ向きに転ぶのは大変危険、転ぶ時には前向きに転びましょう。前向きに転べば膝(ひざ)はつけますし肘(ひじ)もつけますし地面に手もつけますから頭を打つことも有りませんし手首も安全です(所説有ります)。しかし、どうして後ろ向きに転倒したのだろうか。

 転倒を経験しますと、何よりも自信を失います。しかし7月には痛みが少しずつ快方に向かい、8月には目に見えて回復して来ました。

 壁に手をつかずに階段の昇り降りが出来るようになりましたしズボンを穿くのに脚が上がるようにもなりました。それまでは脚を上げたつもりが上がっていませんでしたね。そして9月に入りますと階段の昇り降りの前に覚悟を決める事も無く普通に足が出るようにもなりました。自分の階段の昇り降りを観察していますと、それまでは上半身が前傾していなかったのが良く分かります。階段を上ります時に膝(ひざ)が曲がっておらず、そうしますと上半身は前傾出来ずに直立、後ろ向きに転倒する危険が有ったようです。6月に2度、後ろ向きに転倒したのも膝(ひざ)が曲がらずに上半身を前傾出来ず直立したまま脚を踏み込んでそのまま転倒したようです。怖いですね。7月には散歩がてらに近くのスーパーまで歩きましたが、少しの坂道でも上りの時は太腿(ふともも)の表側の筋(すじ)が痛み下りの時は太腿(ふともも)の裏側の筋(すじ)が痛み、そして重い疲労感に襲われたものです。歩き方も完全に右脚を引きずっていました。今では歩いていても脚の筋(すじ)は痛まず、普通に歩いているようです。それでも右脚に違和感は有りますけれども。

 整形外科の先生によれば右膝(ひざ)の関節が加齢で少しばかり減っているのだそうですが、無意識のうちに膝(ひざ)をかばって脚の筋(すじ)を痛めてしまったようですね。脚の筋(すじ)の、どこがどう働いているのか、今回良く分かりました。

 貼るロキソニンは1日に2枚がマックス、そして塗るスミルスティックは1週間に1個がマックスだそうですので薬は大事に使い、そして面倒では有りますけれども2週間に1度は整形外科に通いながら右脚の痛みの完治を目指します。