液体窒素
「おでき」では無いし「吹き出物」でも無い、これを何と言うのでしょうか。私の顔面、右側のモミアゲから下へ2cm、更に顔の中央に向かって1cmの所に縦1cm横4mm程の黒い腫物(はれもの)が有ります。これは冬場の湿疹が治ったあとの痕跡のようでして、テレビのニュース番組を見ていましても出て来るお年寄り達の顔にはこう言ったシミが多く見受けられますので、私も高齢化すれば仕方の無い事だと思っています。立体的なホクロとでも言うのでしょうか、これは一昨年に出来たものです。そして昨年は額(ひたい)の右側の髪の生え際に直径2mm程の黒い腫物(はれもの)が。更に今年、一昨年の腫物(はれもの)から1cm程奥、つまり耳の方に直径2mm程の腫物(はれもの)が出来ました。「腫物に触る」と言いますようについつい触ってしまいまして、爪を立てたりするとと色が黒く変化するようです。
ところで、毎年私を悩ませてくれる冬場の乾燥に由来する湿疹が今年も4月には治(おさ)まりました。そして治(おさ)まりはしたものの、右の耳たぶに赤い炎症が出ます。冬場に皮膚科で貰っていた薬を塗ると一旦は治るのですが炎症は繰り返します。この繰り返しを2ヶ月程続けていましたら、耳たぶから透明な液体が染み出て来て、それが黄色く固まるようになりました。そしてついには7月21日の木曜日、耳たぶから染み出す透明な液体がポタリポタリと肩に落ち始めました。これはいかん。
翌22日の金曜日、私は皮膚科へ行きました。ここの先生は昨年の10月に私の帯状疱疹を見事に治してくれましたので私は先生に全幅の信頼を寄せています。事情を話して診て貰いますと先生は、「これはヘルペスですね、ここに出来るのは珍しい。ウイルスをやっつける塗り薬を出しておきましょう」と言って万年筆でカルテにそれを記入します。
「折角来たのだからダメもとで」と私は先生に頬(ほほ)に出来ている腫物(はれもの)も診て貰いました。「ゆくゆくはホクロになるのでしょうが、ついつい触ってしまいます」と私が言いますと先生は「これはイボですね、治りますよ、液体窒素で」と意外な事を言います。「今日は液体窒素が無いので来週来て下さい」と言われ、私は帰宅しました。そして耳たぶのヘルペスは2日間で概(おおむ)ね回復しました。
7月29日の金曜日、再び皮膚科へ行きますと先生は私に右側を上にして診察台で横になるよう言います。横になりますと先生が照明器具を私の顔の上に設置しますので私は目を閉じました。「とても冷たいからチクリと痛みますよ」と先生は液体窒素の治療器具を私の顔に押し当てましたが私は目を閉じているのでどのような器具をどう使っているのか分かりません。1ヶ所に1分余り器具を押し当てるのですが痛みはそれ程で無く、むしろ気持ちが良くて眠くなりそうでした。そして1ヶ所だけの処置かと思っていましたら3か所くらいを治療してくれます。治療が終わって診察台を降りますと先生は「来週来て下さい」と言います。「薬は出ますか?」と聞きますと先生は顔を横に振り、「来週までに変化が有りますから」と言ってくれました。
帰宅して鏡を見ますと一昨年と昨年と今年の3か所の腫物(はれもの)のあとが真っ黒に焦げていて、その周りは赤くなっていました。
次の8月5日の金曜日までにどんな変化が起こるのだろうかと観察していますと、真っ黒に焦げた部分がかさぶたになって行くようで、火曜日には昨年の所のかさぶたが取れ、木曜日には一昨年の所のかさぶたが取れました。残るは今年のかさぶたのみ。
8月5日の金曜日、皮膚科へ行きますと先生が残っている今年の所のかさぶたを針で剥がしてくれました。「治療はこれでおしまいです。しばらく赤いのが残りますがそのうちに消えます」、こうして腫物(はれもの)の治療は終わりました。
帰宅して鏡を見ますと腫物(はれもの)は無くなり、一昨年と昨年と今年の腫物(はれもの)のあとには針で刺したような赤い点が残っています。なんだか美容整形の施術を受けたような妙な気持ですが、黒い腫物(はれもの)は加齢によるもので仕方が無いと思っていたのが間違いでした。液体窒素の威力はたいしたものです。
「おでき」では無いし「吹き出物」でも無い、これを何と言うのでしょうか。私の顔面、右側のモミアゲから下へ2cm、更に顔の中央に向かって1cmの所に縦1cm横4mm程の黒い腫物(はれもの)が有ります。これは冬場の湿疹が治ったあとの痕跡のようでして、テレビのニュース番組を見ていましても出て来るお年寄り達の顔にはこう言ったシミが多く見受けられますので、私も高齢化すれば仕方の無い事だと思っています。立体的なホクロとでも言うのでしょうか、これは一昨年に出来たものです。そして昨年は額(ひたい)の右側の髪の生え際に直径2mm程の黒い腫物(はれもの)が。更に今年、一昨年の腫物(はれもの)から1cm程奥、つまり耳の方に直径2mm程の腫物(はれもの)が出来ました。「腫物に触る」と言いますようについつい触ってしまいまして、爪を立てたりするとと色が黒く変化するようです。
ところで、毎年私を悩ませてくれる冬場の乾燥に由来する湿疹が今年も4月には治(おさ)まりました。そして治(おさ)まりはしたものの、右の耳たぶに赤い炎症が出ます。冬場に皮膚科で貰っていた薬を塗ると一旦は治るのですが炎症は繰り返します。この繰り返しを2ヶ月程続けていましたら、耳たぶから透明な液体が染み出て来て、それが黄色く固まるようになりました。そしてついには7月21日の木曜日、耳たぶから染み出す透明な液体がポタリポタリと肩に落ち始めました。これはいかん。
翌22日の金曜日、私は皮膚科へ行きました。ここの先生は昨年の10月に私の帯状疱疹を見事に治してくれましたので私は先生に全幅の信頼を寄せています。事情を話して診て貰いますと先生は、「これはヘルペスですね、ここに出来るのは珍しい。ウイルスをやっつける塗り薬を出しておきましょう」と言って万年筆でカルテにそれを記入します。
「折角来たのだからダメもとで」と私は先生に頬(ほほ)に出来ている腫物(はれもの)も診て貰いました。「ゆくゆくはホクロになるのでしょうが、ついつい触ってしまいます」と私が言いますと先生は「これはイボですね、治りますよ、液体窒素で」と意外な事を言います。「今日は液体窒素が無いので来週来て下さい」と言われ、私は帰宅しました。そして耳たぶのヘルペスは2日間で概(おおむ)ね回復しました。
7月29日の金曜日、再び皮膚科へ行きますと先生は私に右側を上にして診察台で横になるよう言います。横になりますと先生が照明器具を私の顔の上に設置しますので私は目を閉じました。「とても冷たいからチクリと痛みますよ」と先生は液体窒素の治療器具を私の顔に押し当てましたが私は目を閉じているのでどのような器具をどう使っているのか分かりません。1ヶ所に1分余り器具を押し当てるのですが痛みはそれ程で無く、むしろ気持ちが良くて眠くなりそうでした。そして1ヶ所だけの処置かと思っていましたら3か所くらいを治療してくれます。治療が終わって診察台を降りますと先生は「来週来て下さい」と言います。「薬は出ますか?」と聞きますと先生は顔を横に振り、「来週までに変化が有りますから」と言ってくれました。
帰宅して鏡を見ますと一昨年と昨年と今年の3か所の腫物(はれもの)のあとが真っ黒に焦げていて、その周りは赤くなっていました。
次の8月5日の金曜日までにどんな変化が起こるのだろうかと観察していますと、真っ黒に焦げた部分がかさぶたになって行くようで、火曜日には昨年の所のかさぶたが取れ、木曜日には一昨年の所のかさぶたが取れました。残るは今年のかさぶたのみ。
8月5日の金曜日、皮膚科へ行きますと先生が残っている今年の所のかさぶたを針で剥がしてくれました。「治療はこれでおしまいです。しばらく赤いのが残りますがそのうちに消えます」、こうして腫物(はれもの)の治療は終わりました。
帰宅して鏡を見ますと腫物(はれもの)は無くなり、一昨年と昨年と今年の腫物(はれもの)のあとには針で刺したような赤い点が残っています。なんだか美容整形の施術を受けたような妙な気持ですが、黒い腫物(はれもの)は加齢によるもので仕方が無いと思っていたのが間違いでした。液体窒素の威力はたいしたものです。