円高は悪い事?
先日大学時代の友人達と会う機会が有ったので、私はそこで友人MKに質問してみました。「アメリカのGDPの主な中身は何なの」、MK「個人消費だ」、私「個人消費をするには、どこかで労働して給料を貰わないとお金が使えないよね。どのあたりが労働出来る産業なんだろう」、MK「たいして無いよ、金融でお金を得ているんだよ」、私「金融ってったって、それはニューヨークの近辺だけだろう」、MK「いやいや全国の銀行が消費者に信用を与えてお金を貸す、それを消費者が使っている訳だ。ただ、ここのところ銀行の与える信用が随分小さくなっているけどね」、私「だったら、そんなに脆弱な経済基盤の上で成り立っているドルに対して円が高くなるのは当たり前だろう、なんで円安にならなきゃいけないんだよ」、MK「それとこれとは別の話だ」。
リーマン・ショックでアメリカのバブルがはじけて以来、アメリカやヨーロッパなど先進諸国の経済にブレーキが掛かり、それがやっと落ち着いてきた最近、今度は先進諸国の(バブルを差し引いた)実体経済がおかしくなっています。そんな時にはアメリカもヨーロッパ諸国も自分の国を守るのに精一杯で、円高に対する協調介入などは期待出来ませんし、そこに日本だけが為替介入をしても、それに使ったお金がハゲタカの餌食になるのは考えなくても分かる事です。
最近のテレビを見ていますと、「円高への早期の対応が必要」の大合唱です。テレビに出て来る専門家も「政府の対応が遅い」と言いますし、最近では財界首脳が総理大臣に会って「為替介入」を催促しましたし、政府も「適正な措置を取る」と答えています。ここで「適正な措置」とは具体的に何なのでしょうか。テレビや専門家や財界首脳や政府は一体何を考えているのだろうか。ここは早急にこういった人達の世代交代が必要な気がします。為替介入によってトヨタやパナソニックにいっときの助け舟を出せば日本はそれでうまく行くとでも思っているのでしょうか。おかしな事です。
テレビでは円高で得をするのは一握りの海外旅行者だけで、全体的に見ればえらい事だと言います。本当にそうでしょうか。日本の食品メーカーの多くは原料を輸入して加工して、出来上がった商品のほとんどを日本国内で販売していますから、丸々円高メリットを受けている筈ですし、流通業界もそうでしょう。
日本のマスコミはもっと円高のメリットやデメリット、そしてそれよりも世界の経済環境がどのように変化しているのか、もっと多様に報道するべきですよ。世界はどんどん変化しているのですから。
自国の通貨が強いのは良い事だと思うのですが。
ここからは冗談だと思ってください。フランスのボルドー地方、ポムロール地区にシャトー・ペトリュスと言う値段の高い事で有名なシャトーが有ります。ポムロール地区は他と違ってメルロと言う葡萄を使いますが、アメリカ人はこのメルロが大好きです。ですからアメリカ人がシャトー・ペトリュスの値段を吊り上げました。ここで日本のパチンコ・メーカーが登場します。パチンコ・メーカーは日本のテレビCMで大暴れしていますね。パチンコ・メーカーがこのシャトー・ペトリュスを買収したらどうなるでしょうか。フランス人にとっては自国の有名シャトーを日本の訳の分からない会社に買収される訳ですから、その印象は強烈でしょう。また、シャトー・ペトリュスの値段を吊り上げたアメリカ人にとっても強烈なパンチでしょう。相手が日本のパチンコ・メーカーであれば、彼等のプライドはズタズタですね。
シャトー・ペトリュスで無くても良いのです。例えばミネラルウォーターで有名なエビアン、あるいはハワイのワイキキ・ビーチの有名ホテル、こういったものを日本のパチンコ・メーカーが買収したらアメリカもヨーロッパもびっくりでしょう。このまま円を強いままに放っておいたら、これはえらい事になる、なんとかしなければ・・・。日本の政治が外交をやらないのなら民間が外交をやれば良いのです。小さなコストで大きな話題、これがポイントです。
円が高いうちにリチウム等のレアメタルを買い集めるのはどうでしょうか。これまで中国に買占められてきたものに集中的な投資をするのです。中国の元もアメリカのドルにリンクしていますからね。
新興国への投資もアリです。これまで出遅れていた分野を一挙に取り戻せます。
マスコミの言う事を鵜呑みにしないで、自分が問題の当事者であると想像してみる。このところの円高は、私達が自分自身でものを考えてみる良いチャンスかも知れませんね。
先日大学時代の友人達と会う機会が有ったので、私はそこで友人MKに質問してみました。「アメリカのGDPの主な中身は何なの」、MK「個人消費だ」、私「個人消費をするには、どこかで労働して給料を貰わないとお金が使えないよね。どのあたりが労働出来る産業なんだろう」、MK「たいして無いよ、金融でお金を得ているんだよ」、私「金融ってったって、それはニューヨークの近辺だけだろう」、MK「いやいや全国の銀行が消費者に信用を与えてお金を貸す、それを消費者が使っている訳だ。ただ、ここのところ銀行の与える信用が随分小さくなっているけどね」、私「だったら、そんなに脆弱な経済基盤の上で成り立っているドルに対して円が高くなるのは当たり前だろう、なんで円安にならなきゃいけないんだよ」、MK「それとこれとは別の話だ」。
リーマン・ショックでアメリカのバブルがはじけて以来、アメリカやヨーロッパなど先進諸国の経済にブレーキが掛かり、それがやっと落ち着いてきた最近、今度は先進諸国の(バブルを差し引いた)実体経済がおかしくなっています。そんな時にはアメリカもヨーロッパ諸国も自分の国を守るのに精一杯で、円高に対する協調介入などは期待出来ませんし、そこに日本だけが為替介入をしても、それに使ったお金がハゲタカの餌食になるのは考えなくても分かる事です。
最近のテレビを見ていますと、「円高への早期の対応が必要」の大合唱です。テレビに出て来る専門家も「政府の対応が遅い」と言いますし、最近では財界首脳が総理大臣に会って「為替介入」を催促しましたし、政府も「適正な措置を取る」と答えています。ここで「適正な措置」とは具体的に何なのでしょうか。テレビや専門家や財界首脳や政府は一体何を考えているのだろうか。ここは早急にこういった人達の世代交代が必要な気がします。為替介入によってトヨタやパナソニックにいっときの助け舟を出せば日本はそれでうまく行くとでも思っているのでしょうか。おかしな事です。
テレビでは円高で得をするのは一握りの海外旅行者だけで、全体的に見ればえらい事だと言います。本当にそうでしょうか。日本の食品メーカーの多くは原料を輸入して加工して、出来上がった商品のほとんどを日本国内で販売していますから、丸々円高メリットを受けている筈ですし、流通業界もそうでしょう。
日本のマスコミはもっと円高のメリットやデメリット、そしてそれよりも世界の経済環境がどのように変化しているのか、もっと多様に報道するべきですよ。世界はどんどん変化しているのですから。
自国の通貨が強いのは良い事だと思うのですが。
ここからは冗談だと思ってください。フランスのボルドー地方、ポムロール地区にシャトー・ペトリュスと言う値段の高い事で有名なシャトーが有ります。ポムロール地区は他と違ってメルロと言う葡萄を使いますが、アメリカ人はこのメルロが大好きです。ですからアメリカ人がシャトー・ペトリュスの値段を吊り上げました。ここで日本のパチンコ・メーカーが登場します。パチンコ・メーカーは日本のテレビCMで大暴れしていますね。パチンコ・メーカーがこのシャトー・ペトリュスを買収したらどうなるでしょうか。フランス人にとっては自国の有名シャトーを日本の訳の分からない会社に買収される訳ですから、その印象は強烈でしょう。また、シャトー・ペトリュスの値段を吊り上げたアメリカ人にとっても強烈なパンチでしょう。相手が日本のパチンコ・メーカーであれば、彼等のプライドはズタズタですね。
シャトー・ペトリュスで無くても良いのです。例えばミネラルウォーターで有名なエビアン、あるいはハワイのワイキキ・ビーチの有名ホテル、こういったものを日本のパチンコ・メーカーが買収したらアメリカもヨーロッパもびっくりでしょう。このまま円を強いままに放っておいたら、これはえらい事になる、なんとかしなければ・・・。日本の政治が外交をやらないのなら民間が外交をやれば良いのです。小さなコストで大きな話題、これがポイントです。
円が高いうちにリチウム等のレアメタルを買い集めるのはどうでしょうか。これまで中国に買占められてきたものに集中的な投資をするのです。中国の元もアメリカのドルにリンクしていますからね。
新興国への投資もアリです。これまで出遅れていた分野を一挙に取り戻せます。
マスコミの言う事を鵜呑みにしないで、自分が問題の当事者であると想像してみる。このところの円高は、私達が自分自身でものを考えてみる良いチャンスかも知れませんね。