なんか満たされないな。
幸せって心から思えないな。人生って一体何なんだろう。
そんな風に感じたことはありますか?今じゃなくても。
人間には成長のプロセスと、幸福になるためのステップというものが存在しています。それを知らずにいることで(あるいは無視して)がむしゃらに頑張ったり、日々のやることに追われたり、好きなことをしているはずなのになぜかモヤモヤが続く——そんな矛盾や葛藤から解放されるヒントが、今回の内容です。
人生における悩みや課題は、すべて自分自身をちゃんと知らないことから生じているから。(現実を、自分自身を直視することは怖くないよ)
マズローの欲求段階説とは
アブラハム・マズロー(Abraham Maslow)は、人間性心理学の第一人者として知られる心理学者です。彼が提唱した「欲求5段階説」は、私たち誰もが持つ「真の幸福を追求したい」という欲求には段階があることを示したものです。
晩年にマズロー自身が「もう一段上がある」と気づき、最終的に6段階説へとアップデートされました。
6段階の欲求——下から順に積み上げていく
最も重要なのは、1段ずつ土台を積み上げていくという原則です。家を建てる時と同じで、基盤がなければ上には進めない。まずは下から、順に満たしていくことが大切です。
第1段階:生理的欲求
食欲・睡眠欲など、生き延びるために必要な基本的な欲求。食べないと、寝ないと生きられない——そのレベルの根本的なニーズです。食べるためのお金、そのための仕事もここに含まれます。
第2段階:安全への欲求
家があっても、戦争や災害があれば安全とは言えません。安全に、安心して暮らせる環境があるかどうか——これが第2段階の欲求です。
第3段階:愛情と所属の欲求
家族・仲間・コミュニティなど、居場所に対する欲求。どこかに属したい、誰かと一緒にいたい——そういったニーズがすべてここに集約されています。
第4段階:承認欲求
人から評価されたい、自尊心を満たしたい——SNSの「いいね」に象徴されるように、よく耳にするキーワードです。
第5段階:自己実現欲求(成長欲求)
ここから先は、成長欲求の段階に入ります。下の4つが「欠乏欲求」(足りない・満たされていない状態から生まれる欲求)であるのに対し、ここからは「もっと成長したい」という上向きのエネルギーになります。
自分らしく生きる、潜在能力を活かす、魂を成長させる——それがこの自己実現の段階です。
第6段階:自己超越欲求
マズローが晩年に加えた最後の段階。自己を超越した「大いなるものとのつながり」を求める欲求です。宇宙との一体感、神秘体験——自己実現を重ねた先に、「自分の潜在能力も大いなる何かからの授かり物だ」と気づき、宇宙意識へと広がっていく段階です。
欠乏欲求と成長欲求——今どこにいるかを知る
欠乏欲求(第1〜4段階)とは、「足りない・満たされていない=満足できていない」という状態にフォーカスしている段階です。この状態では欠乏感を感じ続けます。まずここを満たして安定させることで、少しずつ成長欲求へと進めるようになります。
私自身も、昔仕事も住む家も何もかもを同時に失った時、「お金どうしよう、仕事どうしよう、これからどうしよう」という時期がありました。そういった時には自分らしく生きたいとか成長したいという気持ちは、微塵も湧き出てきませんでした。当たり前ですよね。
まずは土台・基盤を固めていくことから。これは誰でも同じです。
6つのヒューマンニーズ|もう一つのマップ
マズローの欲求段階説に加えて、コーチング業界で有名な「6ヒューマンニーズ(Six Human Needs)」というフレームワークがあります。これも6段階。面白いことに、チャクラの構造と原理が全部一致しているんです。
マズローも含め、6 Human Needsも、インテグラル理論やSD、ヒューマンデザインなど「あらゆる知識やフレームワーク」の源流はチャクラというエネルギー理論をベースに(あるいは一部)参考にしているとか。カバラや占星術もチャクラと呼応するからね。最初はすべて一なるところから生まれている…原理原則やね💫
表現の仕方は違えど、先人たちが伝承し残った知恵は本質的に同じ——そのことを知っていると、新しい情報に出会ったときに「あ、これは同じことを言ってるな」とすぐに回路がつながるようになります。
① 安定感
安心したい・安定したい。ちゃんと家がある、安らげる関係性がある、定期的にお金が入ってくる——そういったニーズです。
② 不安定感(自由・好奇心)
ドキドキしたい・ワクワクしたい・冒険したい。人は矛盾した生き物で、安定が続くと「なんかつまらないな」と感じ始めます。新しいことを始めたい、独立したいという気持ちが出てきたら、このニーズが動いているサインです。
ただし、不安定感ばかりが続くと体も心も持たないので、また安定を求める。このバランスが大切で、チャクラを学ぶ中でも繰り返し出てくるキーワードです。
③ 自己重要感
自分は重要な人間だと思われたい、そして自分自身もそう思いたい——承認欲求と近いですが、「何かをして役に立ち、それによって認められる」というセットです。
④ 愛とつながり
愛したい・愛されたい・つながりたい。恋愛という形を超えて、人類愛のようなものを学んでいく段階です。
⑤ 成長
自分の可能性を広げたい・今よりもっと成長したい。自分の内側が変わっていく喜びを知っている段階です。
⑥ 貢献
誰かの成長や幸せが、自分の喜びになる段階。これがマズローの「自己実現欲求」に対応します。貢献や奉仕、地球環境の取り組みなど社会的な自己実現です。
「貢献」と「自己重要感」を混同しないために
ここは重要なポイントです。貢献と自己重要感はよく混同されます。
『役に立ちたい。貢献したい』
その背景の動機が(無自覚にでも)「誰かの役に立つことで"自分は価値ある人間だ"と思われたい」——これならば、真の貢献ではなく、本当は自己重要感のニーズです。
見分けるポイントはシンプルで、
・「見返りを求めたくなるかどうか」
・「期待していたものと違った場合、落ち込んだり失望したり不平不満が出てきていないか」
感謝されたい、認められたい、褒められたい、必要とされたい——そういう気持ちが出てきたら、それは貢献ではなく自己重要感のニーズが動いています。
本当の貢献のフェーズとは、自分がすでに満たされている状態で「ただ、やりたくてやっている」こと。相手がどう受け取ろうと、見返りがなかろうと、それでもいい——足長おじさんのような感覚ですね。
自分がコントロールできる領域(自分の行動・在り方)にだけエネルギーを注いでいる状態です。
対立するニーズを同時に満たそうとしない
隣り合うものは相反するエネルギー——安定感と不安定感、自己重要感と愛とつながり——これらは同時に満たそうとすると対立します。
安定した収入がある人が、同時に「独立して自由になりたい」と思うと内部葛藤が起きます。まず安定感を十分に満たしてから、次の段階へ。順番を無視して両方を追いかけると、混乱・停滞が生じます。
チャクラの文脈で言えば、第3チャクラ(自己重要感)が満たされてから、第4チャクラ(愛・つながり)への移行が起きます。この順番を理解しておくだけで、自分の内側で何が起きているかが格段にわかりやすくなります。
時には、愛やつながりよりも自己重要感を満たしたくなるフェーズが来て、揺り戻し現象によって第4チャクラにいたけど第3チャクラに戻っちゃう、、、とかもよく起きること。
段階の境目はグラデーションだし、一つの領域の中でも獲得すべきパズルのピースは超大量にあるから。
変えられるのは自分だけ
最後に、最も大切なことを。
変えるのは自分。相手や環境を変えることはできません。
自分がコントロールできる領域にだけ、力とエネルギーを注いでいく。これがチャクラを学ぶ中でも徹底的に扱っていく視点と在り方の一つです。
✦ 大事なこと
今の自分がどこの段階にいるかを知ること。そして悲観することなく、変容の道を結果を求めて焦ることなく、少しずつ各段階の器を広げるように積み上げていくこと。
それが、満たされない感覚から解放され、本当に生きたい人生へと向かう道です。

