窓外。甫木元さんの窓外の写真を見ていると。カメラを向ける息子の愛とカメラの残酷さと同時に、考えるのはお母さんの気持ち。息子が自分の写真を撮ってる意味を知っていたであろう、だけど撮らせておいた。残そうとする愛と、被写体の許す愛。どちらが大きいのだろう?甫木元さんは写真を撮っている時に、作品にするつもりはなく単純に残したいから、と言っていたけれど、きっと作品にするだろうとお母さんは分かっていたはずだ。だってお父さんの映画があるのだから。