白黒映画って基本つまんないよね、って気持ちで見た今村昌平監督の「赤い殺意」。
面白かった。
舞台は仙台。最初は分からなかったんだけど、聞き覚えのある地名が聞こえてきて…。広瀬橋なんてめっちゃ知ってるし。1964年(昭和39年)公開だから、お父さんはあの橋を絶対に渡っているはずだ。
映画は記録でもあると、甫木元さんに教えてもらった。人もそうだけど、風景が映っていれば記録になるよね~。内容と全く関係なくても、映画は私とリンクする。
主人公の女性が良いキャラ。現代にも通じる。
宣伝文句は「犯されてうずく本能」とか、いかにもおじさんが好きそうなワードでいっぱいなんだけど笑、この主人公のキャラがその気持ち悪さを上手く消してくれてて助かる。
強盗だし暴力だしレイプだしストーカーだし、最悪なヤツに好かれるの地獄。もうすぐ死ぬからって、他人に好き勝手なことすんなよ。
夫も喘息持ちで子供のようにあれこれしてもらってるのに偉そう、細かい、不倫してる、籍入れない、主人公は妾の子だから子供は戸籍上夫の弟になっている。
ラッキーなことに、夫婦お互いにとって邪魔なヤツは死んだ。戸籍の問題もクリアして、主人公は夫と対等に話すようになった。最後の蚕のシーンはいいね。