映画を観た後に何が残っているかって、一瞬の表情。つまり一瞬の絵。よほど美しい音楽。台詞は一言憶えているかどうか。
映画は細切れの絵を集めて繋げたものだけど、それって人生と似てるね。
映画を観た後の帰り道は、街が白々しく見えたり、呑気に見えたり、平和に見えたり、揺られるバスが特別に思えたり。映画を「体験」と言う人がいるけど、思い返してみると確かに体験なのかも知れないなと思う。
他人と映画を観るよりも一人で観る方が好きなのは、終わった後に感想を言い合うとして、思ったように言葉に出来ないから。頭の中で脳ミソ痺れながらボーッと考えているのがイイのである。
楽しいかと言われたらよく分からない。ただ自分的には、水の中みたいな、ちょっと全部の音が遠い状態の脳ミソで今観たものを考えるのは嫌いじゃない。他人と観るのは、明らかに楽しい映画に限る。
日本映画といえば「低予算」がセットになってるけど、実際どのくらいの予算なんだろうね。資金回収とかさ。どのくらい大変なんだろうね。その割には若い監督いっぱいいるし、自主制作の作品もあるし。そこはもう、熱意ということか。