19か20歳の頃。
初めてミニシアターに一人で行って観た映画は「ボーイズドントクライ」。
ぼんやりとしか生きていない自分にとっては衝撃的で、悲しみで涙を流し、一瞬目をつぶってしまったり、映画館を出てからもずっと脳ミソが痺れている感じで、夜ご飯も喉を通らないくらいだった。
映画って怖いなぁという気がした。
それはあの暗闇で目撃し、音を聴いたからかも知れない。外の世界は嘘みたいにのんびり明るくて、でも音が聞こえない感じだった。
映画ってわりと一点集中して観てるわけじゃなく、スクリーン以外も見たり、他の人の出す音を聞いたりしている。別に集中力を欠いてるんじゃなく、込みで映画って感じだから。映画体験って面白いね。