総くんは、アコースティックギターの様にエレキギターを弾く。

とても繊細に、物語みたいに。

歌詞はパーソナルなものだけど、ギターはもっと芸術的だったり幻想的だったりする。
単なる楽器ではなく、本当にギターが意思表示をしている様な、歌っている様な音を紡ぎ出す。

それはきっと、頭の中で鳴っているギターの音を、現実に再現して弾けているって事なんだと思う。

想像力の豊かさ、自由さ、技術も伴う。自分の出したい音を出すのって、結構難しい。

フジファブリックは、正確なリズムを刻んでいると言うより、すごく人間ぽい音楽をやっている感じがする。

志村さんが生きていた時からずっと。歌詞だけじゃなく、歌だけじゃなく、音楽全体から体温を感じる。

拍と拍の間に、大切な何かが詰まっている。

ギターを弾く総くんの右手には、ピック以外にいつも何かが包まれている。