『バレーボールに懸けたいなという 風には思っているので、…』
一番、心を掴まれた言葉。
いつも正直な石川君から、この言葉が出てきた時、ちょっと泣きそうになった。
静かに語る石川君。
でも表情に、覚悟や素直な嬉しさが表れていて、変だけど、とてもホッとした。
ああ、『石川祐希』だ。
そうだ、これが『石川祐希』だったと思った。
しばらく苦しむ姿を見ていたから、何だかモヤモヤしていたけど、パッと霧が晴れた様だった。
石川君の中で、今までフワ~っとしていた自分の人生や五輪の輪郭が、明確になったんだ。
もう『楽しむ』とは書かなかった。『勝つ』という2文字。
…その時の映像が、ちょうどサービスエースを決めて輪になる時で、この時石川君は、何故かキリッ!と柳田君だけを見たんだよな~なんて思い出していた。