原稿読みについての質問にお答えします | アナウンサーになるには~アナなるドットコムBLOG

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あずにゃんさんからこんな質問をいただきました。


メール 大学1年生のあずにゃんです。


私は高校の時放送部に所属していました。


その時からずっと苦手なのですが、初めて見る原稿を読む時、必ず数回噛んでしまいます。


(特に滑舌が悪いわけでもなく、苦手な行があるわけでもありません(1つ言うなら「き」が苦手です))


どうしたらいいでしょうか?


もう1つ、アナウンサー試験内容にパネルトークというものがありますが、具体的にどのように話せばいいのでしょうか?



今日は、まず前者の質問にお答えしましょう。


初めて見る原稿=初見の原稿といいますが、確かに噛んだり、つまったり、切る場所を間違えたり、読み間違いをしたりする人は多いです。


もちろん、プロではあまりいませんが。


間違えたり噛んだりする要因としてまず挙げられるのは、文章を理解して読んでいない、つまり字面だけを追って読んでいるということです。


きれいに読もう、間違えずに読もうとすればするほど、とちる確率は高いです。


字だけを追いかけるというのはどういうことか?


まずは今日の新聞のニュースを声を出して読んでみてください。


アイスランドの火山噴火による火山灰は17日、ベラルーシなど旧ソ連圏へも広がり、ヨーロッパの航空交通管制の調整機関「ユーロコントロール」は、少なくとも24時間以上は空の便の混乱が続くという見通しを発表しました。


読み終わったら、目をつぶって、今自分がどんなニュースを読んだのか、内容をフリートークで話してみてください。


あれ?どこの国の火山だっけ、とか、何時間空の便の混乱が続くんだっけ、とか思った方はただ声を出して読んだだけです。


何度も読めば、だいたい内容も覚えてしまいますが、初めて見て、さらにそれを伝えるということは、自分自身にも言い聞かせるように読む必要があります。


具体的には、文章を読みつつ情景を浮かべていくといいかもしれません。自然とスピードも遅くなり、聴き手にもちょうどいい速さになります。


今度ニュース番組で突発の原稿が入ってきた時のアナウンサーの読みを注意してみてください。


おそらくそれまでの他のニュースよりも、ややかみしめるようにゆっくりと読もうとしていると思いますよ。



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次にとちる要素として考えられるのは、内容を理解していないとも通じますが、内容が難しい文章や使い慣れない言葉が出てきたときです。


たとえば、天気予報の原稿のように、ひとつのパターンが決まっていて、次にどんな言葉が来るか予想できるような原稿はまずとちりません。


逆に、先程の例でいえば、「航空交通管制の調整機関」という言葉。


じっくり見れば何をするところかだいたい想像がつきますが、もし初見だったら、やはり注意が必要です。


最初はやはり難しそうな言葉が目に飛び込んできたらゆっくりと読むのが一番でしょう。


そして何より難しい話でもすぐに理解できるだけの普段からの勉強がもっとも大切です。


よくあるのはスポーツに疎い女子アナがスポーツニュースを読むと、間違えたり、変な読み方をしたり。


つまりは、初見の原稿をしっかりと読めるかどうかは、うまい下手というより読む人の知識量でも左右されるということも言えます。



初見の原稿を読むにあたって、とちってしまう2つの要素をあげてみましたが、思い当たる節はあるでしょうか?


後よくあるのは「早合点」とか「慌てる」とかですが、これは個人個人の問題でもあるので、そういう気のある人は自分なり落ち着く方法を見つけましょう!


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