みなさま こんばんは😊
お久しぶりになっていましたが💦
⬇︎
シリーズ13回目となる今日は、
犬や猫とわたしたち人間が
「ともに生きる社会」において
必要なことを
一緒に考えていきたいと思います。
ここでは
『多頭飼育崩壊』に目を向けながら
お話を進めていきましょう。
ん?
「たとうし いく」だって?
いったい
どこへ行くんだい?👀
あらあら
ボビーくん😉💦💦
「たとうし」という場所だと思ったのかな?
どこへも行かないから
だいじょうぶよ☺️
それでは まずはこちらのクイズから
始めていきますよー✨
〇か✕でお答えください。
Question❣️
日本では、飼育頭数が一定数を超えた場合に、条例で届出が義務付けられている地域がある。
さぁ✨ どうでしょうか?
答えは 〇 ですね😊
例えば、しっぽ村のある神奈川県では
県の条例で
犬又は猫の飼育者は、その飼養し、又は保管する犬や猫(生後91日未満を除く)の合計数が一の施設において10頭以上となった時には、その日から30日以内に知事に届けなければならない。(神奈川県動物の愛護及び管理に関する条例:令和元年10月1日施行)
と定められています。
なぜ、このように届出が義務付けられるようになったのでしょうか?
それは、個人の限界を超えた多数の動物を飼育することで、ついにはお世話が行き届かなくなり「飼育崩壊」するケースがあとを絶たないからなのです😢
では
多頭飼育をすると、必ず「崩壊」してしまうのでしょうか?
いいえ
そうではありませんね。
けれども、
「多頭飼育」にはリスクが伴います⚠️
どんなリスクでしょうか?
想像してみましょう。
😲「災害が起きた時、たくさんの動物と一緒に安全な避難生活が送れるのかな?」
⚠️「動物どうしの関係に気を配らないといけないね。」
😣「鳴き声や臭いのことで、ご近所さんとトラブルにならないかな?」
😢「わたしが病気やケガをしてお世話が出来なくなったら、動物を預けられる所はあるのかな?」
⚠️「不妊去勢手術をしないと、どんどん増えていくよね。」
😲「全ての動物の健康管理や食事、排泄の管理は出来るかしら?」
そう、
これらは全て、多頭飼育に伴うリスクになります。
もしも、この全てがクリア出来れば、崩壊に陥る危険性は、限りなく減らせるでしょう。
しかし、現実にはとっても難しいのではないでしょうか😵💦💦
では次に、多頭飼育崩壊はなぜ起こるのか。
そのはじまりを見てみることにします。
「路上で命を落とすノラ猫に心をいためた。」
「寂しさから猫に餌付けを始めた。」
「家の裏口に来た猫を、おじいちゃんの生まれ変わりだと思った。」
「ノラ猫に不妊去勢手術をして飼い始めたが、そのうち経済的に困難となり手術費用が出せず猫が増え続けた。」
これらは、実際にあった「多頭飼育崩壊」の事例で、多頭飼育に至ったきっかけをヒアリングした内容です…φ(..)
どのきっかけも、人の思いとしては
決して不思議ではありませんね。
そして、初めは適正に飼っていたものの
何らかの理由で経済的に困窮することとなり
飼育崩壊に至るというのも、
誰にでも起こりうる問題ではないでしょうか。
つまり💡
⚠️「多頭飼育崩壊は、動物と暮らす人間にとって、明日は我が身の問題である」ということです。
ですから、飼育崩壊した人を責めるのでは無く「社会で解決する問題」のひとつとして、一人ひとりが向き合うことが大切だと思います😊
ただひとつ例外としては、
多頭飼育崩壊に潜むアニマルホーディング(病的な多頭飼育)があります。
(アニマルホーディングをする人をアニマルホーダーと言います。)
アニマルホーダーは、収集することで満足感を得ており、強迫神経症、依存性、収集癖などの精神疾患がある、と言われています。
アメリカ精神医学会が出版している「精神障害の診断と統計マニュアル第5版(DSM-5)」を見ていくと、アニマルホーデイングは「ホーディング障害」の一種としてみなされていることが分かります。
このような精神疾患が潜んでいる場合には、
、認知行動療法的なアプローチが効果的であるとされているので、積極的に医療に繋ぐことが、必要な対処法になると思います。
こちらは
2018年5月
清川しっぽ村が実際に介入した
多頭飼育崩壊のケースです↓
飼い主さん立ち会いのもと、
市や県の職員の方とも協力して、猫さんたちを慎重に搬送した様子は、ブログでもご報告いたしました。
『にゃンズ』にて新しい飼い主さんのもとへと巣立つのを待つ34頭の猫さんたちは、
ゆっくり ゆっくりと時間をかけて
リラックスした姿も
見せてくれるようになりましたね☺️
一緒に暮らした飼い主さんとは離れ離れになってしまったけれど
今はまた新たな幸せを
手にしてくれたと 思っています。
今まで猫さんたちと共に暮らした
飼い主さんにも
安心していただけると嬉しいです☺️
出会えたこと
ずっと 忘れないよ。
だからきみも 忘れないでね。
最後に
昨年、LUSH池袋駅前店でのチャリティーにお招き頂いた際に、「多頭飼育崩壊」事例としてご紹介したケースをお話したいと思います。
子どもたちが巣立ったあと、伴侶も亡くしたおじさんがいました。
夜、独りでご飯を食べるのが寂しくて寂しくて。。
ある日、戸を開けたら猫が座っていました。
ご飯をあげたら、家に入って来るようになりました。
そのうち、猫は仔猫を連れてくるようになりました。
猫のためのエサ代や手術代などがかさみ、
おじさんは生活保護を受けることに
なりました。
持ち家には住めないため、おじさんは
家を手放さなくてはならなくなりました。
「わたしは、これからどうやって生きていこう、、。猫たちを どうしたらいいのでしょうか、、。」
みなさまは、このお話をお聞きになり、
どんなことを
感じていらっしゃいますか?
わたしは、
もしも
おじさんが猫の不妊去勢手術代には、
助成金があることを知る機会があったなら
お世話しきれない猫に、新しい飼い主さんを探すことを始めるきっかけがあったなら
そして
もしも 「寂しさ」がなかったなら、、。
おじさんは
猫とおじさんのwell-beingを
見つけていたのかもしれない、、
そう思いました。
ともに生きる社会において、
人と犬猫の福祉が守られるためには
「動物と人の心と体の健康」
「適正飼育を守る」
「地域の実情に合わせた多様な法制度」
そして
「良好な人と人とのつながり」
が 大切だと 感じています。
(LUSHスタッフさん)
犬猫の保護活動を行う清川しっぽ村には、
人と犬猫の福祉が守られるために行動する責任があります。
わたしたちは「飼育崩壊」を未然に防ぐためのアプローチをこれからも続けていきたいと 思います。
清川しっぽ村