経済記者である治部れんげさんが、育児をする上での夫婦の分担やコミュニケーション、望ましい職場や社会環境のあり方などを書いた本。
共働きをしていく上で心がけたいハッピールールがたくさん挙げられています。
読んでいて、印象に残ったり考えさせられたのは以下の点。
・女性のジェンダー規範
女性自身が「母親だから仕事より子供を優先すべき」「家事は自分の仕事」と自分を縛っていることがあるという点。
確かに自分を振り返ってみても、気づかないうちにそういう価値観を刷り込まれ、一人でこなそうと抱えがちな部分はありそうです。
一方で夫のほうは、男性が一度コースから外れると復帰するのは容易ではないという状況が働き方の現状を維持させているだけで、決して前向きな理由ではないようです。
一度、「あなたは働き方を変えるつもりはあるのか」と聞いたことがありますが
確かに男性は女性より働き方の選択肢が少なく、100か0かみたいに語られがち。それが一生続くというのは仕事を諦めたも同然で、サラリーマンとしては辛いところだと思います。
・責任を感じていれば、態度に現れる
「本当に忙しいなら手伝ってくれなくても、せめてねぎらいや共感の言葉があればいいのに・・・」
妻ならほぼ誰もが感じたことがあるであろう不満。もちろん我が家でも。
その感謝の言葉が出てくるかどうかは、夫が「本来は自分も家事育児をするべき」と責任を感じているかどうかが大きいという点。
これはその通りだと思います。
私も以前は自分だけがキャリアを犠牲にして家事育児をしているとモヤモヤ感じていたのですが、夫が家事育児も気にかけ、態度や言葉で表してくれるようになって、モヤモヤ感は少なくなってきたように思います。
その背景には、他人事ではない主体性が出てきたと感じることも多く、家事育児を私ができなければ夫がやるという機会も増えてきました。
私自身も、一人で抱え込まず、困ったことはきちんと話すようになったというのも大きいかもしれません。
・夫婦の家事育児参加のバランス
印象的だったのは元横浜市副市長の山田正人さんの話。
夫婦のみの時は総家事量が10だったのが、子供が生まれてから一気に100に増えた。
しかし、その全体像を把握していなかったから、それまでは3~4やっていたものを9~10に増やしたところで、妻は残りの90をやっているため家事分担は1:9。
当然不満は出てくる。自分ではかなりやっているつもりでも、全然追いついていなかったという話。
この話、実は子供が生まれる前にあった山田さんの講演会でも聞いたのですが、
実際に子供が生まれてみると、とても共感します。そしてパパ達にはぜひ知ってもらいたい。
夫婦の家事育児参加のバランスは夫婦それぞれで異なると思いますが、
この認識のギャップを埋めることがお互いに歩み寄る一歩になるかもしれませんね。
- ふたりの子育てルール/治部 れんげ

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