2023年12月清瀬市市議会第4回定例会 一般質問  | すもーるすてっぷ

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私の娘には重度知的障害と、強度行動障害があります。つまずいても、はずれても、人とちがっても、失敗しても、自分らしく生きられる社会にするために、小さなことからコツコツととりくむ、清瀬市議会議員で、パートナーを亡くしたシンママのブログです。

今日は清瀬市議会第4回定例会の一般質問でした。傍聴に来てくださったかた、本当にありがとうございます。

沢山の方がきてくださり、緊張MAXでしたが、今日は沢山の思い出に力を借りつつ頑張り抜けたと思います

 

こちらが、わたしの質問内容です。言い回しが慣例なのですよ。ご理解の程よろしくお願いします。

 

大きい1番目に、マイナンバーとの紐づけ実施機関としての個別点検について質問します。その1に、市民への情報公開について伺います。

マイナンバーカードをめぐる相次ぐトラブルに、マイナンバー制度そのものに不信感が広がっています。清瀬市内のマイナンバーカードの取得率は、7割近くに上りますが、厚生労働省の調査では、全国ではマイナ保険証の使用率が6カ月連続で減少し、10月は4.49%に落ち込んでいます。国民の不安が増すなかで、デジタル庁は6月にマイナンバー情報総点検本部をたちあげましたが、総点検のスケジュールの工程表には、政府が11月までに終えるとしていた点検期日が、データ数が多い自治体の場合、終了が12月にずれこみ、紐づけの誤りの数等の報告も、12月にできない恐れがあることも、掲載されています。市民の方から、清瀬市の点検状況はどうなっているのか?これだけ様々な制度との紐づけがあるなかで、紐づけの誤りは起きていないのか?など、不安な声が寄せられています。関心の高いかたからは、各業務システムの連携について、詳しく知りたいとの声もあります。点検の実施状況や、業務システムの安全性等を、市報等で、その都度、的確に発信すべきではないでしょうか。市民からも点検の見える化の要望があるということで、見解を伺います。

 その2に、障害者手帳情報とマイナンバーの紐づけの個別点検について伺います。

マイナンバーカードの紐づけに誤りが複数あることを踏まえ、デジタル庁は、地方自治体にも個別点検データの点検について求めていたが、清瀬市は、各業務において、システム上で的確にデータが連携されているということで、点検対象外になっています。デジタル庁は、9月の時点で、紐づけの正確性が強く懸念されるとされる、障害者手帳情報とマイナンバーの紐づけを行う全ての自治体に、個別点検を求めていますが、点検は実施・終了されたのか。また、市民から相談はなかったのか見解を伺います。

大きい二番目に、ヤングケアラー支援ついて伺います。その1に、令和5年度の清瀬市行政報告には、令和4年度から一部学年でヤングケアラー支援について、アンケートを行ったとありますが、どのようなアンケートを行ったのでしょうか。対象者については、どのような目的で、対象学年等設定したのでしょうか。認知症サポーター養成講座の後に行ったということですが、関連性はどこにあるのでしょうか。見解を伺います。

児童・生徒たちには、まずヤングケアラーについての説明や、授業等を行ってから、アンケートを行うべきだと思います。ヤングケアラーを経験した方たちに伺ったところ、小学生の頃は、自分がヤングケアラーだということは、普段の生活では認識できず、たとえ家事や、看護、介護に追われ、宿題などに取りくむ時間がない、学力の低下が見られる、部活動に参加できないなどの課題が生じていても、その負担を、過度な負担だと自覚することが難しかったとおっしゃっています。当事者に問題意識を持ってもらうためにも、授業等は必要です。答弁を求めます。

 

また、アンケートを行う際には、特に、周りの友人たちに自分がケアラーだと知られたくないという児童・生徒の気持ちに、特段の配慮が必要だと思います。児童・生徒の中には、ヤング・ケアラーだということが、友人関係の悪化に影響した経験を持つ子どももいます。アンケートの記入内容がクラスの友人などに知られないような配慮はされているでしょうか見解を伺います。

その2に、アンケートによる実態把握ができた場合、支援体制の構築や、更なる充実に活かしていくことになると思います。学校と行政、子ども家庭支援センター、地域包括支援センター、社会福祉協議会等が連携していくことになると思います。現時点での、構想やビジョンを伺います。

また、子どもの発信のハードルを下げるためにも、「ヤングケアラー相談LINE」の開設の検討はできないか、見解を伺います。

大きい三番目に強度行動障害のある人の地域支援について伺います。

その1に、強度行動障害のある人と、家族の状況把握について伺います。市では、地域生活支援拠点部会が活動し、強度行動障害がある人の地域支援の在り方を検討しています。支援を今後更に進めていくためにも、強度行動障害に該当するひとの人数、在宅での状況、状態、課題、家族の状況、フォローアップの状況を把握していることが大切だと思います。見解を伺います。

その2に短期入所について伺います。市内の障害者入所施設が中心となり、緊急時を想定して、短期入所の体験等も進んでいます。今後は、夜間も目を離すことができない、保護者のレスパイト等も視野に入れ、制度利用を拡充していく必要があると思われます。その場合、施設だけではニーズに答えられないと思いますし、施設のかたにお話を聞くと、体制が整えば、他の事業者のグループホームなども意欲はあるはずとおっしゃっていました。ただし、強度行動障害の支援は、基本マンツーマンです。

自分を傷つけたり、ちょっとした刺激で、他者に手をあげてしまう、物を壊す行動等で、自己の訴えを表現することしか術をもてない状況になっているので、自宅とは違う場所の集団の生活のなかで非常に難しい支援になります。他の利用者の安全を守ることも大切です。そのために、ひとりで過ごすスペースの確保も必要になります。利用者どうしの安全をはかるために、動線を分離するなど環境整備にかかる費用も必要になることもあります。また、支援スキルが高く、強度行動障害支援者研修を受講済みであること、経験があることなどの要件を備えた支援員の配置にも、人件費の上積みが必要です。現状は、日中のグループホームに利用者が滞在した場合の報酬が低く設定されていて、環境に慣れるための短時間の予行的滞在には、報酬がおりない制度設計です。受け入れるほど、赤字になってしまうという状況です。ご家族は、夜間の飛び出しに備えて、玄関に寝ていたり、夜中も大声を出してしまうので夜通しドライブをする対

策をとったり、実際通報されて警察が来たり、疲弊度、孤立度が高く、「限界」と訴える保護者もいらっしゃいます。ですが、入所施設の待機者は、潜在的には、都内では1000人以上と言われています。短期入所の拡充は急務です。休眠しているグループホームの短期入所の稼働も選択肢の一つだと思います。その稼働のためにも、市の独自の助成が必要ではないか見解を伺います。

 

市の回答ですが、

マイナンバーカードの総点検の市民への情報公開は、ざっくりいえば、「デジタル庁のホームページに出てるから、そっちを見てください。」でした。これが、言葉も難解で、表から清瀬市を探しだすことになるのですが、ちょい老眼がはじまりつつたるわたしにも辛い辛い。

ですから、再質問では、わかりやすい情報を伝える義務があるということを市に意見として述べました。

(せっかく公式LINEやっているんだから、市民の安心材料となることをながしてほしい(;'∀'))

そして、障害者手帳の紐づけの点検に関しては、東京都が点検するということだということでしたが、身体障害者手帳や精神障害者手帳の申請の窓口は市区町村ですし、愛の手帳に付随した高速道路の割引申請とか、市で処理するんです。市が一番身近な手帳窓口と感じますよ。障害のあるかたも、わたしのような、障害者の保護者も・・・・

ですから、対象者に関しては、特に経過や結果伝えるべきだと迫りました。一体なんのために市報や市のHP 公式LINEはあるんだろうか・・・・

 

ここからエンジンがかかったので、ヤングケアラーの実態アンケートを試行的に行ったということでしたが、まず、回

収方法に再質問言及しました。紙ベースのその場で回収ならば、折るとか、封筒に入れる等絶対に周りのクラスメートから見えない配慮必要なので、迫りました。今後はlogoフォームを使う予定なので、秘匿性の確保はあるということでしたが、パイロット的に行ったアンケートだったとしても、完璧な秘匿性の配慮は必要だったと思うので、今後、子どもたちの個人情報に係るようなアンケートを行う際は、配慮してほしいことを伝えました。

なぜって、わたしはヤングケアラー経験者ですし、息子をその立場にしてしまったわけですから・・・これは議場では述べていませんが、うちの息子はすごい子だと思います。妹に包丁振り回されたり、大事な図工の作品を破かれたり、壮絶なひらがなきょうだいの役割を担って生きた青春時代でした。こんなに近いリアル経験者が、二人とも、知られたくなかったを口にしているからです。

そして、清瀬市はヤングケアラーコーディネーターの配置は考えてくれていました。ここは褒めポイントです。先行自治体でもかなり機能しています。

また、支援体制としては、子ども家庭支援センターを中心としたモデルを考えている様子です。清瀬の子ども家庭支援センターは非常に頑張っているのは皆様に知ってほしいと思います。要保護児童に対しても、非常に迅速な対応を行っていますから・・・・・そこは認めつつ、2025年問題などで変化して行くことをとらえて、先駆的取り組みをしている自治体と交流し、参考にしてほしいと訴えました。

(ただ、わたしは、将来的には重層的支援体制整備事業は必須事業化しなければならないし、社会のニーズがあまりに複雑化しているため、重層的支援体制整備事業活用モデルに変遷していくとにらんでいます。し、その実現を狙っています。

相談で終わることなく、各サービスや支援が連携していくこと、有効に横連携、縦連携していくには、地域にはりつく地域福祉コーディネーターが必要だからです)

 

lineの開設については、言うと思ってましたよ。東京都や神奈川県さいたまが県単位でやっているから、それで十分の答弁が却ってきました。府中や町田、品川はオリジナルアカウントを作って頑張っています。

実際このLINEに携わってくださっている委託のNPOのかたにもしっかりお話聞きました。

 

LINEは当事者からのアクセスだけでなく、受け入れ側の発信もできるので、ヤングケアラーに細やかに配慮した配信ということもできるのです。

わたしも登録してみましたが、「今日はさむいねー。体調は大丈夫?」などの気にかけているよの程よい距離感のラインがきます。または、公式アカウントにアクセスすると、表情のアイコンがあり、もやもや、悲しい、怒り、笑顔などのデザインが並び、クリックすると、自分の気持ちとむきあうきっかけ作りになっています。そのちいさな積み重ねで高校生が支援につながったり、高校生や大学生がケアラーが集うイベントに参加するようになったり、実際に効果がでているそうです。

LINEがあったとて、最初から自分の気持ちを文字にしてぶつけてくることはないと支援する方々はおっしゃっています。

(ふんわりとした、そばにいるから、いつでも話したくなったら話してねがたいせつなんです)

そのことも、再質問で述べさせていただきました。

 

次回のブログでは強度行動障害のある人の地域支援のありかたについての市との攻防をお伝えします。

ぜひ、読んでください。