※以前載せていた記事ですが、続きの記事が出来そうなので、手直し修正を踏まえ、再掲載します。



「馬柱」

私が「競走馬のカルテ」と云う程、小さなマスの中に各レースの情報が濃縮されている素晴らしいものです☆

私は馬柱だけで【予想】をしてます。

そこで、「馬柱の本当の意味」を理解して頂いたら幸いです♪



紹介する馬柱は、以下の競走馬をピックアップしましたので、今後の例題として使用していきます。



〈馬柱例1〉
※2016年のものです。

「1枠①番 フロリダパンサー
4中京⑥12/18 1000万
尾張⑦3.¼

二A
2153
57太宰啓
⑬ト8ワク5人478
111内逃一杯
62.8S35.5
スクエアフ0.5」


は、今回の講義の部分です。
は、講義済みの部分です。



「赤いフォント」肯定的な「答え・確定事項・結論」です。
「青いフォント」否定的な「答え・確定事項・結論」です。
「緑のフォント」は、「赤いフォント」「青いフォント」それぞれが導かれた「根拠」です。


・先ず「4中京⑥」は、「中京競馬場が、その年の4回目の開催で、6日目」を意味します。

数字が若い開催程、年始に近く、若い日付程、開催日数が経っていないと云う事になります。

競馬経験の長い方ならそれだけで、何月開催だったのか、だいたい見当出来ます。

「なぜ毎日開催をしないで、複数に分けて開催するのか?」


答えは、「芝や施設の管理更新と、レース番組充実による馬券売上の維持拡大」にあります。


JRA(中央)は全国に10ヶ所の競馬場があり、最低2場で1開催とし、持ち回り制となっています。

地方競馬場は、基本的に各競馬場が独立して運営してますので、中央程の持ち回り制が無く、各競馬場の開催回数は中央の競馬場より多いです。

また中央は基本的に土日限定の開催ですが、地方は更に平日やナイターなども行われています。

休み期間のある中央は馬場の維持管理や更新が出来る為、芝のレースを開催出来ますが、
地方はその時間的な余裕が無い為、管理のし易いダートのコースが主体となります。

およそ1開催が8日間レースが行われ、1日は12レース行われます。
つまり、1開催96レースも行われます。

馬はだいたい500kgの体重があり、1レースあたり10頭以上走っていて、10頭としても、「5㌧」の負荷が馬場に掛かります。

実際はフルゲート近く集まりますので、15頭前後となり、約1200〜1500頭の馬が1開催で走ります。

芝・ダートレースそれぞれが半分づつだとしても、それだけの重さと、それだけのレース数が続くに連れ、馬場は荒れ出します。

芝は、土日開催とは云え回復には時間が掛かります。

また、調教師が馬を預かって調教する「トレーニングセンター」から、当日、競馬場に現地入りすれば良いのですが、競馬場内の待機馬房に“先乗り”した競走馬は、調教を競馬場で行う為、更に回復が遅れたりします。(札幌競馬場や函館競馬場は有名)


芝は、春頃の気温20℃前後に冬眠から醒めて、一気に成長します。

その成長期の競馬場閉館日(平日)に約20mm程度の雨が降れば、更に成長します。(少ない場合は、馬場造園課が散水)

夏場は成長するかと思いきや、日焼け等の“健康を維持しながら成長”する程度です。

残暑厳しい9月と10月頃に、朝晩の寒暖差で冬眠前の一成長を、夏場の状態からするので、この時期は芝のレコードが多くなります。
(勿論、例外あり)


そして、秋の終わり頃の気温15℃前後に、芝の冬眠準備が始まります。

冬に掛けて寒さに強い洋芝へと変更されますが、それでもこの時期は一雨でも芝にとっては大ダメージとなります。
(中山芝2000mのレコードは、1月5日の中山金杯なのは、正月休み期間に回復する為)


ダートは年間を通しては、さほど荒れにくいのですが、やはり色々な要素で荒れ出します。

開催初期は
路盤整正されていて、不純物も無い為、路盤がビシッと決まっている状態なので走り易いのですが、後半は、レース毎に馬場を掘られたり、不純物が入る為、路盤がふわふわの状態になり走り難くなります。

面白い事に、芝とは違い、ダートは雨などの水分の含水量により走り易くなります。

良馬場を説明すると、砂浜の乾いている部分。
重馬場は、波打ち際の湿った歩き易い部分。
不良馬場は、波が引いた直後の柔らかい部分です。
やや重は、乾いている部分と湿っている部分の間なので、走り易かったり、走り難かったりが難しい部分です。

また、冬場の朝方は霜や、砂中の水分が凍っているおかげで、比較的に走り易い環境となっています。

面白いのが「砂厚」

平均的に8~9cmですが、未開催期間に厚くされたりします。

タダでさえスポンジのように走り難いのに、ふわふわのクリームをかけられた様に厚くされたら、更に走り難くなります。

回復のポイントは、散水と路盤転圧で、馬場を締めた時です。

ベストタイムで着順の良い馬を買えば良いかも知れません。(他にも条件がある為断言出来ませんが)

まとめると、芝は開催期間中に緩やかに荒れて行き、開催前に回復されます。
連続開催なら、より荒れて行きます。

ダートは芝程、開催期間中に荒れたりしませんが、天候やその他要因により、レース毎に大きく変わり易いのです。


実は芝コースも「転圧」を行います。

基本的に未開催の間に、前開催時に蹄により掘られボコボコになった馬場を平らにしたりする為に行われます。
先程の補足で書いた、中山金杯が冬場なのにレコードなのは、その一因もあります。

ちなみに、開催開幕直後は馬場が荒れていない為、レコードが比較的に多くマークされます。


「最近、馬場造園課のおかげで、良好な状態が長くなり、荒れるのが遅くなった」と聞きます。

実際に私も時計面から分析していても、その傾向はハッキリと認識出来ます。

長年競馬をされている方は薄々感じてると思いますが、開催後半の芝レースで“逃げ切り”演出が度々あるのも、走り抜け易いレベルの高い馬場が維持されている為です。



・次に飛びますが、



二A


の「A」の部分。

これは、内ラチ(内側のコース柵)の位置です。

競馬場のコースの“幅”は広い為、連続開催等の馬場荒れが予測される時には、頻繁に「仮柵移動」が行われます。

最内側がAコースで外に移動する事で、Bコース→Cコース→ と、なります。

基本的に1開催の場合は、前4日はBコース。
後4日はAコース。
等が一般的で、連続開催の場合は、
前半開催6日目までがCコース→前半開催7日目から、後半開催2日目までがBコース→後半開催3日目から最終日まではAコース。

の流れが一般的です。

開催が進むに連れて、内側にキレイな馬場が現れる様にして、芝の保護に努めているのです。

JRAの「番組表」等に詳しく発表されていますので確認する事が出来ます。

先程の「当該競馬場の週間降水量」、「芝の種類」「芝の長さ」「除草(芝刈り)の有無」「当該競馬場の未開催日の散水の有無」「砂厚」「路盤転圧の有無」等は、JRAの『馬場概要』等で発表されていますので確認する事が出来ます。

しかし、開催中の「散水」や「転圧」は発表されませんので、現地に行かれる事をオススメします。


さて、本当の本題は下の☆印の位置にある空白部分です。


二☆
二A


今回のフロリダパンサーの馬柱は「空白」ですが、☆の部分には、
「内」「外」
と書かれている馬柱もあります。


この、「内・外・空白」の意味は、
内=「内回りコース」
外=「外回りコース」
空白=「内回りも外回りも無い単一コースの競馬場」
となっています。


レースコースは基本的に、人間と同じトラックコースの形状で、楕円形です。

外回りは、レースコース外周側の1周距離が長い距離を走るコース。

内回りは外回りコースのどちらかのコーナー(カーブ部分)は一緒ですが、もう一方のコーナーは内側に設定されている為、1周距離が短い距離を走ります。

狭い楕円形と想像して下さい。

内・外共に最初のゴールは一緒です。

最初のコーナーから、外回りは遠い方のコーナーを回って直線を走ってゴールです。
内回りは手前のコーナーを回って直線を走ってゴールです。

内回り・外回りと呼ばれる様にコース一周の距離が違うのが特徴なのと、『直線の長さが違う』のが最大のポイントです。

この『直線の長さ』は、競馬をする上では非常に大切な要素(カテゴリー)です。

予想の際に、コース替り(条件変更)の競走馬を検討される場合には、当該コースと前走等の過去レースのコースの、直線の長さを把握すると非常に有効となります。

「前走、直線の短い小倉で差し届かなかった

次走、直線の長い東京で差し切り勝ち!」

と云った現象も当たり前の様に馬柱から読み取れる様になります。


この様に「馬柱」には、レースに関する情報がギュッと詰まってる、非常に優れたフォーマットです。



最終的には、馬柱を見れば、確かな根拠で成立つ予想が出来て、的確な馬券を組立てられる術を講義するつもりです。


何か分からない事が有りましたら、遠慮無く聞いて下さいませ☆


次回以降も、馬柱に沿って講義致しますのでご期待下さいませ☆