● シン・ウルトラマン見てきました

 

 この記事は直接的なものはなるべく避けますがネタバレを含みます。

 未視聴の方、雰囲気のネタバレも好まない方はご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 先日シン・ウルトラマンを見てきました。

 

 いやー名作でしたね!

 

 ウルトラマンについて深く知らない世代である私から見ても、過去の作品へのリスペクトと制作陣の「らしさ」が適度なバランスで混じり合った作品だったと思います。

 

 この作品を見て感じたことをしっかり残しておきたいと思いましたので、公開期間につき直接のネタバレは避けるものの良かった点をまとめていきたいと思います。

 

 まず最初に感じた良いポイントとして初っ端からの世界観の情報の畳みかけですね。

 

 シン・ゴジラの時とはまた違う技法と言いますか、有無を言わさず「そうか、色々あって今があるんだな」と納得させられるので、開始5分も経たずに世界観に入り込むことができました。

 

 シン・ウルトラマンを見に行くにあたり、同じ庵野作品であるシン・ゴジラを事前に視聴しましたが、ここまで雰囲気が違うのかと驚きました。

 

 考えてみれば元々のゴジラとウルトラマンは全くの別作品なので当たり前といえば当たり前ですが、昨今の世界観を同じくするマルチヴァース的な形にも出来たであろうところをあえてそうしない事にこだわりを感じました。

 

 ちょこちょこシン・ゴジラを見ていると気付く小ネタも含まれていはいるものの、作品単体を楽しむ事には影響しません。

 

 あとは全体的な感想として「ボリューム感と作品の時間が合わない感じがする」というこの映画を見ていて初めての体験もありました。

 

 よく「面白すぎて二時間あっという間に過ぎてしまった」という感想は聞きますしその系統の体験なら私もしたことがあるのですが、今回は違いました。

 

 もちろん面白く、感覚的な満足度や情報量もとても大きくボリューム感を感じるのに「これで上映時間二時間切ってるの!?」という驚きがありました。

 

 これはどういった原理なのか…一つには作中で複数の事件が起きているということもあるといえます。

 

 もちろんほかの映画も一つの作品に複数エピソードがあるものですが、この作品においてはいわば大元のテレビ放映の一話一話を織り交ぜながら一つのストーリーにしている節があります。

 

 テレビ放映の特撮作品は、大筋の流れの中に毎週30分(CMなどを抜くと20分ちょっと)たまに前編後編で二話使ったりするくらいですが、一話一話に物足りなさは感じないようになっています。

 

 満足感がある20分ちょっとを5つ重ねれば確かに満足とボリューム感を感じながら120分切るというのは可能でしょう。

 

 もちろん私が理解できない高度なレベルでの技法はたくさんあると思います(笑)

 

 あとは役者さんの演技も良いですね。

 

 主演の斎藤工さんの演技、詳細は省きますが主人公にほんの僅かな時間で起きる大きな変化を違和感なく演じています。

 

 作品の考察をしたりする上でも一瞬「いつからこうなっていたのか」と思わせるような名演技であり、油断するとミスリードされてしまうけどしっかりと描かれているという私個人としては感動的なものでした。

 

 他にも既にちょっとしたネットミームにもなっているメフィラスを演じている山本耕史さんもとても私に刺さる演技をしていました。

 

 私の中で山本耕史さんはNHKの新撰組の印象が強く、冷徹でもありしかし激情を秘めている土方歳三の印象が強かったですが、メフィラスはまた違った印象を受けました。

 

 やはりネットミームで広まっているだけではない違いを感じます。

 

 これは見たほうが良いですね。

 

 ネタバレしない範囲での最後の要素としてはやはり「単なるウルトラマンのリブートではなく『新約』ウルトラマンである」というところですね。

 

 最初に言った話と重なりますが、過去のウルトラマンを踏襲しつつもしっかりと庵野節がちりばめられているというか、私の中では庵野氏はエヴァンゲリオンの印象ですが作中に「これはエヴァっぽいなあ」という場面がありました。

 

 このエヴァ感はシン・ゴジラにもありましたが、作品の良さを消さずに自分の持ち味を入れて昇華するのは素晴らしい腕前だと感じました。

 

 ネタバレを厭わなければもっと語りたい要素はありますが、やはりここは読者の皆様が見てそれぞれの感性で楽しんでいただければと思います。