● TRPGのキャラづくりの考え方 その2

 

 前回に引き続きTRPGをしていた時に気付いた「自キャラ愛が強すぎてロールプレイが上手く行かない問題」に関してのお話です。

 

 前回の引きは先だってのセッションでこの問題を解決する糸口なりそうな他のメンバーの出来の違いがあったということでした。

 

 いつもTRPGのセッションを行うメンツで、大学時代の先輩は比較的ロールプレイがこなれていて今回も安定していたのですが、もう一人の大学の同期がどうにもロールプレイの調子を崩していたのです。

 

 なんでかなと色々と考えていたのですが、今回は普段とは違う要素でキャラ作りに縛りがあったことが要因になっているようでした。

 

 その縛りというのは事前に個別に情報を渡され、それに沿ったキャラを作るというものでした。

 

 例えばセッションの舞台となる土地に来る理由としてその土地にゆかりのアイテムを持っているからとか、友人がそこに行ったきり消息を絶ったからとか、単に噂を探しに来ただけとかの情報が与えられた上でその状況に沿うキャラを作るわけです。

 

 今回私が与えられた情報としてはある意味一番縛りがゆるい物だったので、自己投影気味のキャラを作ってもなんら支障がありませんでした。

 

 対してロールプレイの調子を崩した同期は、与えられた情報と作ったキャラ像のすり合わせがうまくいかなくてロールプレイの出来が悪くなったようです。

 

 同期もどちらかというと自己投影型だったようですし、慣れない要素があるキャラ設定に戸惑ったようです。

 

 一応同期の名誉のために断っておきますが、あくまで「いつもと比べると調子悪い?」という程度なのでセッションは十分楽しめるものでした。

 

 話を戻しまして、今回のセッションでいつも通りロールプレイが安定している先輩と調子を崩した同期とそこそこうまくいった自分、といった三者三様で見比べた時に「キャラ作り」の思想の違いが見えたんですよね。

 

 傾向としてそのうまくロールプレイが出来ている先輩はキャラの作りこみに関して「行動の指針にもなるはっきりとした設定を置いている」ということが分かりました。

 

 私自身も結構設定は凝って作っていたつもりでしたが、先輩との違いは「行動の指針になる要素」の有無でした。

 

 先輩が作ったキャラは外人で怪奇小説作家で、今回は本当の目的は隠しつつ取材のためという建前もありました。

 

 結果として本人とは違う要素は多くとも、行動の際「こういうキャラならこう動くだろう」というとっかかりが多くありました。

 

 対して今回私は、ロールプレイはそこそこうまくいったものの比較的事前情報がゆるいこともあって、「行動の指針になるような設定」は入っていませんでした。

 

 なにせ普通の噂好きの学生がテスト明け休みを利用して物語の舞台に来たというだけなので、ある意味自由すぎて何をやってもよくなってしまったのです。

 

 ただ、自己投影しているおかげで行動は自分の思うさま動けば良いので一貫性は問題ないということですね。

 

 そして、今回調子が悪かった同期に関してはキャラ設定自体は練っていましたが、特に今回のセッションの事件と関連性が薄い要素ばかりだったので、行動指針が事前情報と自分ならどう考えるというのがうまくかみ合わなかったようです。

 

 こういった「自己投影をしなくてもうまく回る設定」「自己投影ありでうまく回った設定」「自己投影とかみ合わなかった設定」が並んだことでキャラ作りの考え方に一つ気付きを得たのです。

 

 ちょっと長いので今回もここで一区切りします。

 

 次回で完結です。