● みんな疲れている その4

 

 だいぶ話が長くなっていますが、ようやく今回で最後です。

 

 コロナを機に増えつつある達人のYouTuberでおきたちょっとした事件をお伝えしていますが、前回までは当事者のお二人のうっかり感についてで、今回は小さな問題とはいえ話が広がりそうだという懸念についての話からになります。

 

 以前の記事にも書いた通り、何故か空手の流派を命名してしまったシステマの先生は他の武術家との交流も盛んです。

 

 その中には開祖の死後オリジナル派とコンセプト派に分かれたジークンドーや私が今所属している空手から独立した方もいるわけです。

 

 そういった方々は流派、流儀が別れることによって生じる「どちらが正しいか」という主張や自分以外の流派に対しての敬意など「筋を通す」ことをして今の立ち位置にいるはずです。

 

 一般の人は「古式剛柔流」と名乗ったところでそれほど疑問に思わないでしょうが、そういった不義理をスルーしてしまうのかな?という関係のない悪評すらつきかねません。

 

 別に意味のない誹謗中傷など相手にしなければ良いだけなのですが、余計な火種を振りまいたことには変わりないでしょう。

 

 余談ですがシステマは現時点で開祖がご健在ですのでそういった分派の面倒ごとは起きていませんが、遅くとも2~30年もすれば同じように「スポーツ化」だの「直弟子にしか伝わっていない」だの「日本には当たり障りのないことしか教えていない」というロシアの派閥が出てくるだろうと思います。

 

 そういった面倒ごとそのものを揶揄してこんなことをしているのかもしれませんが、のんきなものだなというのが個人の感想です。

 

 と、かなり邪推が入って私自身も心が堕ちているなと感じるありさまだったのですが、先日システマをやっている大学時代の先輩にちょっとその話をしたところ、まず初めに「お前もまた負の方向に行ってるな」という指摘を受けるとともに、「なんかあの先生も仕事しすぎな感じがあるし、疲れてるんじゃない?」という話を聞きました。

 

 その話を聞いて自分の中にたまっていた負の感情を自覚して消せたということもありますが、色々と納得がいきました。

 

 「そりゃあれだけ精力的に働いてたら疲れるよな」と

 

 正直私には想像を絶するところがありますが、YouTubeで定期的に動画を上げ続けるということはそれはもう大変なことだと聞きます。

 

 更に自分の所だけならまだ調整も利くでしょうが、コラボレーションとなると、相手のスケジュールもありますし、より頑張るポイントが多くなるでしょう。

 

 ゆるく楽しくやっているように見えて色々と溜まるストレスもあるはずです。

 

 そういったことを鑑みると結局は個人で行うYouTubeの動画撮影で、そういった自分が知らない領域の悲喜交々まで考慮に入れて発言するのも大変だろうと思うわけです。

 

 疲れてふっと配慮が行き届かなかったんだろうなと思います。

 

 不思議なもので、大学の先輩と話しているくらいのタイミングで件のシステマの先生との交流もあるジークンドーの先生がSNSのしばらくのお休みを宣言していました。

 

 色々と疲れたそうです。

 

 一見華やかなYouTubeの業界も、タダで見れるという性質上配慮のない客まで流れ込んでくることを止めることはできません。

 

 YouTubeの投稿などをしていない私でも妙に疲れを感じる昨今、本当にみんな疲れているんだなあと感じてしまう一幕でした。

 

 皆さんもご自愛ください。