● ネタバレとは何か
映画でも、小説でも、漫画でも、アニメでも、いわゆる創作物と呼べるものにはついては禁忌とされる「ネタバレ」
しかし、禁忌とされるあまり意外とちゃんとした定義付けがないというのも事実で、特にSNSで情報が素早く回ってくる現代社会においては様々な形でネタバレ問題が起きているとも言えます。
今回は、一度ネタバレとしっかり向き合う事で不要な争いや不快感を減らそうという試みの回です。
まず初めに、なぜ私がこんな記事を書こうと思ったのかというと、それは今私自身が「ネタバレしたい欲求」に苛まれているからです。
何に関してのネタバレかというと、ここ2回も取り上げているのでもうお気づきの方も居るかもしれませんが、「大怪獣のあとしまつ」に関してです。
正直な話、前々回の感想で自分基準のオブラートには包みましたが、あれも広い意味では十分にネタバレと言えるものでしょう。
私の持つ基準でギリギリのラインでもありました。
自分基準としては「作中の描写を直接表すのはアウト」というものです。
他にも時期的な制約として、「公開中の映画や漫画原作のアニメの先のシナリオ」などリアルタイムで初見の方が多数居る場合はやめた方が良いと思っています。
逆に言うと、例えば漫画もアニメも既に広く周知されている「ドラゴンボール」で「フリーザの戦闘力は53万」とか「3回変身する」とかはありかなと思っています。
因みにこれは当然SNSのような不特定多数の目につく場での制約です。
これも人によっては甘いと感じる人は居ると思いますし、逆も然りでしょう。
「雰囲気を匂わせるのもダメ」という人もいますし、それは決して間違った事では無いと思います。
正直な話私自身、直近の「大怪獣のあとしまつ」も先に酷評が巻き起こってしまったので見方が変わったという所もあります。
全く先入観がない状態で楽しみたい人もいるはずなので、そこは配慮しましょう。
注意が必要なのはSNS系ですね。
まだ自分のページで呟く分には個人の自由と言えますが、時々わざわざコメントなど相手に伝わる形でネタバレを差し込もうとするのは無粋と言えるでしょう。
しかし、これもまた微妙に人によってラインが変わる物でもあるわけです。
私の基準だと描写を直接的に言わなければネタバレにあたらないとなるので、「この映画どうだろう」というような話に「こういう視点で見ると面白い」というのは言ってしまいそうな気がするんです。
これが同じ様な感性の人であれば許容されますし、事と次第によっては「この事を言いたかったのかあ」という面白味も生まれます。
しかし、初見で自分なりの視点で見たい人にとってはそれも悪になり得るのです。
この初見を大事にしたいという感性も人によって強度は様々です。
ちょっと話が長くなってきたのでこの辺りの具体的な話は次回に回します。
まずはネタバレはデリケートだということだけ今回は覚えていただければと思います。