● 今年最後の演奏会 

  

 先日ようやく今年の最後演奏会が終わりましたので、その感想を纏めておこうかと思います。 

 

 今回の演奏会はラインナップが 

 

 悲劇的序曲 /ブラームス

 

 

 ロメオとジュリエット /チャイコフスキー

 

 

 

 

 

 

 悲愴 /チャイコフスキー

 

 

 という激憂鬱曲をクリスマスに行なうというなかなか攻めたプログラムでした。 

 

 コントラバスの曲中の扱われ方を見ても中々重要度が高い位置づけであり、めちゃめちゃ重いプログラムなのですが、人数は少ないし団員は一人だけであとは外部の人という厳しい人員体制でもありました。 

 

 当日も結構大変でしたね。 

 

 特に個人的に大変だったのが、本番のコントラバス椅子と構え方問題でした。 

 

 これは私の構え方が特殊なのがいけないのですが、私は結構楽器を斜めに傾けた状態で演奏するのですが、それが要因でなかなか大変な体勢になっていたのです。 

 

 オーケストラにおいて、コントラバスパートが二列以上で並ぶ場合、後列は平台の上に乗って演奏するのですが、私が構えると平台から楽器がはみ出てしまうのです。 

 

 そうならない為にエンドピンと呼ばれる床に刺して楽器を固定させるためのパーツを長く伸ばして、平台の下の床にまで指すという普段使わない技を使いました。 

 

 これはこれで楽器の鳴らしやすさで見ればかなり良い位置を見つけられたような気がしたのですが、問題は左手のポジション感覚が何かズレてしまったという所でした。 

 

 コントラバスを含むヴァイオリン等の弦楽器はギター等にあるような音程を決めるフレットを持たない為、耳と身体の感覚で押さえる場所を決めて楽器を鳴らします。 

 

 これはこれで、和音を作る時等に必要な音階をフレキシブルに当てられるというメリットがあるのですが、当然音程を外しやすいというリスクもあるわけです。 

 

 私も演奏歴はそこそこ長いので、だいたいの音程の感覚は掴めていたと思ったのですが、先述の特殊な構え方をした結果音程感が中々に狂ったのです。 

 

 これは要するに楽器のツボ等ではなく自分の身体と手の位置関係だけでポジションを覚えていたという事なので、実力不足を感じてしまいました。 

 

 しかも未練が残ったのが、音程感覚以外は結構いい感じだったという事なんですよね。 

 

 鳴らすという観点で良い位置で良い音程で弾けないのは切ないですね。 

 

 しかし、私も色々と意地があります。 

 

 なんとかリハーサルの時間を使って感覚のズレをアジャストしていきました。 

 

 色々と気が気でなかったんですが、本番の時にはどうにか音程も普段通りくらいの感覚で演奏が出来ました。 

 

 

 しかし、演奏面で音程のアジャストは出来たものの、悲愴においてかなり重要な役割を果たすミュートを忘れて舞台に立つという痛恨のミスをしてしまいました。 

 

 音色を変えるのが目的のパーツなので、必死に弾き方を工夫してそれらしい音に近づけましたが、今までにないミスに逆に冷静に弾けたかもという様な感覚さえあります。 

 

 練習も短期間でしたが、思い出深い演奏会になりました。 

 

 来年はもっと余裕のある感じで行きたいです。