● 質は量の中に宿る 

 

 皆さんは仕事でも趣味の領域でも何かをする時に「質」を追い求めていませんか? 

 

 「良い資料作りをしなくては」「良い作品を作らなくては」「好きな人の前で良い所を見せなくては」「この時間を無駄にしてはいけない」等々、行動や成果に質を求め、その結果納得のいくものを得られず苦しんでいる人は多いのではないでしょうか? 

 

 今回の記事はそんな「質を追い求める事の苦しみ」から脱却するためのマインドセットをお伝えします。 

 

 まず初めに捨てなくてはいけないのは「質と量は対義語である」という概念です。 

 

 いや、確かに「質より量」や「量より質」という言葉があるように日本語として対義語として扱われる場合があるのも事実なのですが、現実に則して考えた時に、「質の良いものを作ろうとした時にはまず量を出さないといけない」という事実にぶち当たるのです。 

 

 個人的にこれを深く感じたのは前回の記事にも書いた空手の基礎鍛錬でした。 

 

 

 

 そこでも書いた様に、私が所属する流派では指導の為の理論体系がきっちりとしている分、頭で理解したつもりになりやすいという弊害があります。 

 

 押し合いのような基礎の対練においても、姿勢がどうだ重心がどうだなどをうだうだ考えているうちに稽古の時間だけ過ぎて得るものが少ないというような事がよくあるのです。 

 

 そうやって難しく考えた結果、良いものだけ出そうとして試行回数が減るくらいなら、一回一回の質を気にせずにひたすら数をこなした方が得るものが大きくなるのです。 

 

 この辺りは楽器の練習に関してもそうでした。 

 

 コントラバスには二種類の弓の持ち方がありますが、そのうちの一種類のフレンチ式を私は大学を卒業した後に始めました。 

 

 最初のうちは理論的に正しい持ち方をすれば軽く扱えると考えていましたが全く上手く行かず、親指の辺りの筋肉か肩の筋肉かのどちらかが痛いという様な状態でした。 

 

 そういった状態を改善したのも回数でした。 

 

 とにかくフレンチ式の持ち方で演奏会をひたすらこなす。 

 

 交響曲を一曲弾ききっても手や腕には痛みが生じないようになりました。 

 

 これも試行回数を増やしてその中にある最適な動きを見つけ出したということですね。 

 

 とにかく大事なのは試行回数を増やしてその中から偶然出てくる正解を拾い上げるという事なのです。 

 

 空手や楽器の演奏は同じ経験が無いと分からないかもしれませんが、一度仕事で考えてみましょう。 

 

 何か相手にプレゼンする際の資料作成を誰の目も通さずに一発で作り上げるというような事はまず不可能でしょう。 

 

 相手が何を求めているかの読み取りが正確に出来ているかの確認、自分がそれに対してアジャストしたパフォーマンスが出来ているかの確認等々細かく何度も調整を加える事で良いものが出来上がります。 

 

 ブラッシュアップの言葉通り小さな干渉を大量に行なうことで磨きあがるという事ですね。 

 

 意味のないチェックは無駄だとしても、何度も失敗しても作り直せる時間やリソース面の物量は必要になってくるという事です。 

 

 一つの成果を上げる為に積み重ねた失敗は、後に失敗しない道のりを歩む為に必要なものでもあるのです。 

 

 失敗を恐れず試行回数を多く積み重ねて良質の成果を作り上げましょう。 

 

 

 …この記事も言いたいことは決まっていますがどうにも上手く伝えられていない感覚が凄くあります… 

 

 これもまた一つの経験という事で、記事に残し失敗を反省する事で次に生かします! 

 

 こんな感じで行きましょう。