● 日光にあたりましょう
今回の記事は冬場の健康維持や冬季うつ対策に重要な知識をお伝えします。
「なんだか元気が出ない」「何事も億劫だ」という悩みを解決しましょう。
「日本には四季がある」という幻想が崩れてはや幾年。
また急激に寒くなった近頃を皆様はどうお過ごしでしょうか?
乾燥だったり部屋の内外の温度差だったりと冬場は健康を害す場面が多々あります。
そういった冬場に起こる健康を害す要素として今回お伝えするのはビタミンD不足です。
まずはじめにビタミンDの働きについて、主な効果は以下のようになります。
・カルシウムとリンの吸収促進
・骨の形成と成長促進
・遺伝子の働きを調節(免疫向上・糖尿病予防・発ガンの抑制)
また、カルシウムやリンの濃度調整は、神経の作用に関わる要素であるため、ビタミンDが欠乏することによって冬季うつのようなメンタル系の疾患が起きるとも言われています。
このビタミンDは食物からの摂取ももちろん可能ですが、実は人体で自力で生成するメカニズムも存在しています。
そのメカニズムを働かせるのに必要なのが日光なのです。
日光といえば紫外線ですが、日光に含まれる紫外線はその波長の長さからUVA、UVB、UBCに分類されます。
UVCは波長が短く、その殆どがオゾン層に吸収されます。
UVAは比較的波長が眺めであることから地上に届く割合も多く、皮膚の老化や日焼けを起こすと言われています。
そしてUVBが皮膚にあるビタミンDの前駆物質に刺激を与えることでビタミンDが生成されるのです。
日光に当たることで生成されるビタミンDですが、夏場は日本のどの地域にいても一日に必要な分は10分程度で生成されますが、冬場になると必要な日にあたる時間は沖縄等ではあまり変わりませんが、関東あたりだと40分程度、北海道では約140分もかかります。
しかも、厄介なことにビタミンDの生成に効果を持つUVBは服やガラスを通り抜けられないのです。
ただでさえ寒さを耐える為に厚着をして部屋にいる事が多いのに、そこまで必要な紫外線は通らないののです。
つまり、冬場はものすごくビタミンD が不足しやすい環境なのです。
よって冬場はかなり意識してビタミンDの補給に努めなくてはいけません。
もちろん食事やサプリメントでの摂取も可能です。
特に欧米では冬場はサプリメントでビタミンDを摂取する風潮もあるとか。
食事に気を使うのが億劫だったり、サプリメントを買う余裕がないという方はお手軽に外に出て日差しを浴びることを意識しましょう。
日差しを浴びるのもあまりに長いと皮膚が傷みますが、適度な時間浴びる分にはむしろ健康が増進します。
冬場は日差しがあっても寒い場合も多いですし、浴びる時間も長めに必要なので、日を浴びるついでに運動などをするとより健康的に過ごせます。
冬場はちょっと意識的に外に出るようにしましょう。