● 岡村隆史さんの武術の才能 

 

 今回はちょっとした武術ネタです。 

 

 かねてより武術と舞踊、ダンスは相性が良いと言いますか、並べてよく語られる所があります。 

 

 有名所だとかの大空手家大山倍達が「バレエダンサーとは喧嘩をするな」という言葉を残したり、マイケル・ジャクソンが日本の空手の流派の一つから五段を認められたというエピソードもあります。 

 

 マイケル・ジャクソンに関しては最近動きの一部がブルースリーに似ているという比較動画がTwitterで少し話題になったりもしました。 

 

 実在の格闘技でもカポエイラの様に音楽との繋がりが深いものも存在しています。 

 

 そんな中で最近見たダンス解説動画で中々興味深い話を耳にしたのです。 

 

 まずはこちらの動画をご覧ください。 

 

 

 お笑いコンビナインティナインの岡村隆史さんと言えばかつて一流のストリートダンスグループに所属していた経歴もあり、その高い運動能力から発されるコミカルな動きで一世を風靡した存在です。 

 

 私の世代からすると本当にヒーローの様な存在でした。 

 

 その岡村隆史さんの印象的な特技であるブレイクダンスのウィンドミルという技について解説されています。 

 

 この動画を作っているYouTuberさんの過去の動画でも少し触れられているのですが、岡村さんのブレイクダンスは中々現代のセオリーとは少し外れている部分があったりするそうです。 

 

 日本でもまだ黎明期と言えるような時期にダンスをやっていた事を考えると、恐らく今ではセオリーとされるような指導法が確立されていなかった為、自分にあったパフォーマンスの出し方を模索した結果そのようなオリジナリティが生まれたのだと思います。 

 

 そこでようやく話の本題で私が興味深いなと感じたのが、岡村隆史さんのウィンドミルを指して解説者の方が「この足の狭さで回れるのは凄い」とか、「身体をしっかり固定出来ているからこんな動きができるのだろう」と言っていたのです。 

 

 解説を聞く限りウィンドミルの失敗は、回転の際に腰等が曲がって勢いを殺してしまう事が要因になる事が多いそうです。 

 

 足を大きく開くのもそれが絶対条件というよりは、足を広げる事で回転の半径を縮めたり、身体を固定するという意味合いも大きいそうです。 

 

 実際、半端な広さで足を固定するのと限界まで開ききるのでは、どちらがその状態を維持しやすいかと言えば後者だと思います。 

 

 しかし、岡村隆史さんは足をあまり広げずとも身体をぶらさずにウィンドミルが出来るのです。 

 

 ここで私が空手をやっている時の悩みと岡村隆史さんのウィンドミルが繋がるんです。 

 

 私自身が空手の稽古で未熟さを感じるのは身体が曲がる事です。 

 

 例えばナイハンチ立ちの移動の稽古で肩を押してもらいながらナイハンチ移動で押し返すという物があります。 

 

 この稽古をする時に私は、腰の辺りの固定が甘く、上半身は押されっぱなしで下半身だけ先に行こうとして姿勢が崩れて負けてしまいます。 

 

 これが、要するに先程解説されていたウィンドミルの失敗要因と重なるのです。 

 

 ウィンドミルも身体が一つにまとまっていない事で力の流れが間接各所で止まってしまう訳ですから。 

 

 ナイハンチ立ちで足を開くのも、膝を開く動きで下半身を固定した上でその土台の上で上半身の張りを意識する為の意味があります。 

 

 こう考えると、足を大きく広げなくともウィンドミルを回れる岡村隆史さんは身体の使い方として、私が習っている空手の理論に合うのではないかと思ったのです。 

 

 勿論空手の身体使いと言ってもそれだけでは無いですし、組手に必要な能力は別の話なので確定で強くなるとも言えませんが、初心者が必ずドツボにはまるポイントをクリアしているのは大きいと思います。 

 

 また、子供の頃のヒーローが今の視点で見ても素晴らしいものを持っていると思えたのはとても良い事だなと思いました。