● 触る・撫でる
ここ最近健康や運動ブームが来ている私ですが、それはやはり何事も「身体が資本」という事実に気付いた為でもあります。
私は空手をやりますし、コントラバスも演奏には身体操作が要求されるので特に実感が湧くところはありますが、仮にそういった身体を動かす系統の趣味を持たない人でも人生を明るく生きるなら健康や最低限の身体感覚はあると良いです。
というわけで、今回は健康や身体感覚を磨くために役立つテクニックを紹介します。
このテクニックというのがタイトルにもある通り触る・撫でるというものです。
これは運動をする、しないに関わらず同じやり方で絶大な効果を得られます。
何をするのかというと本当に言葉通り触って撫でるだけです。
ただし大事なのは全身余す事なく行なう事です。
これだけで結構ハードルが上がると感じたなら頭部、腕、胴体部、足などに分けて今日は腕をやろう、明日は胴体をやろうでも構いません。
そして、触る・撫でるにあたって普段意識しない所ほど丁寧に行なうのが大切です。
例えば肩首が凝って普段からそこを揉んでいるという人も、少しエリアを広げて肩もみでは触らない背中側の方も念入りに触って意識を傾けるようにします。
そして、触っている時は手で触っている部分を感じるのも大事ですが、触られている部分から手を感じるのも大事です。
そうする事で、普段意識に上がらない部分が認識に上がり、結果としてその部分が活性化していきます。
人間の身体は使わない不要な器官はどんどん衰えるようになっているので、意識に上げて活性化する事で老化を防ぎます。
ここで、例えば背中などは手が届きにくい所もありますが、その場合は壁などを使って刺激を与えるのも可です。
手は感覚器官としての能力も高いので意識に上げやすいですが、他の部位はそれほどでもないので、意図的に感覚を読み取ろうとしていくのが大事です。
実践してみると、触ろうとするとかなり広く感じる全身が、日常は殆ど意識から抜け落ちている事が分かるでしょう。
意識が向かないという事は基本的にはその部位が動いていないという事になります。
生命維持の観点からして、使わない部位に無駄にエネルギーを送り続ける事はマイナスに働くのでその部分への血液循環等の効率が落ちます。
結果その部分が不調になってくるわけですが、その部位にはそもそも意識が行っていないので気付けないという負のスパイラルが起きるんですね。
この触る・撫でるは基本的には身体の外側にしか出来ないアプローチではありますが、まず触れる部分を意識できるようになるだけでも、かなり快適になるはずです。
触りましょう。