前回の記事では、金メダル噛みつき事件の問題点について、まずはシンプルな器物損壊ではないかという事を書きました。

 

 今回はその他の問題視しているポイントをお伝えします。

 

 正直このメダル噛みつき事件に関しては、極端な話日本の人権問題に関する意識の低さも大いに出てしまっている感があるかなと思う節がありました。

 

 まず第一に、前回の記事にも書きましたが、この事件その場では大きな問題にならず、報道を受けて批判が殺到した結果事が大きくなったという流れに私からは見えました。

 

 報道陣もその場では苦笑いかもしれませんが笑って流していたわけですからね。

 

 また、河村たかし氏自身も以前から問題行動を起こしていたため、お騒がせ市長のいつものご乱心程度の認識だったのでしょう。

 

 因みに少し話が逸れますが、実際のこの事件って全く同じ事象をどの様に要素を切り出すかによって大きく印象が変わります。

 

 お騒がせ市長ご乱心!オリンピック選手のメダルに噛み付く!

 

 だとスポーツ紙の見出しっぽいというか、どこかコミカルな印象すらありますが

 

 20代女性の所持品に70代男性が自身の体液をなすりつける事案が発生

 

 と書くと一気に問題がある事象である実感が湧きますよね。

 

 まあ、後者の例えはそれはそれで偏った属性がついたとも言えるかもしれませんが、以前の記事で書いたホロコーストと原爆戦災等を矮小化して同列に語るのとは違って同じ事象をフレームを変えて見ているということなので、より正確な評価ではあるでしょう。

 

 大事なのは、分かりづらい時は自分に理解しやすい様に要素を抽出してみることです。

 

 そして、この河村たかし氏から後藤選手への行為は明確なハラスメントであり、人権侵害と言えると私は考えています。

 

 そして、汚損されたメダルに対してのJOCの最初の対応は「交換の要件には当たらない」との見解の発表でした。

 

 最終的にはJOC、後藤選手共に世論に後押しされた形で交換という形に収まりましたが、正直せめてオリンピック開催期間中に決断してもらいたかったと考えてしまいます。

 

 少なからず、後藤選手が受けたのはセクハラ、パワハラ、他にもあるかもしれませんが、明確に人権侵害にあたるにも関わらず、JOCは無視しようとしたわけです。

 

 このメダルに関する事以前にも、話がオリンピック開催前に戻りますが、いじめ事件が露呈し、かつ過去のいじめにけじめを付けてもいない小山田氏は一時は留任、本人の意志で辞任となり、過去のネタでホロコーストをネタにし、その事について明確謝罪の場こそ無かったものの、考えを改めネタ作りが変わったり慈善事業も行なっていた小林賢太郎氏は即解任という流れに政府含め「うるさい団体がいるときだけ大仰に対処した感じを出しているだけなのでは?」という疑惑がありました。

 

 ただ、これに関しては、先に小山田氏の件があったため、「過去のなあなあな対応を改め、次は即座に対応した」という風にもとれるのでまあ、やむなしとも思いましたが、今回の件でその線も薄そうだなと感じてしまいました。

 

 何度も書いていますが、この事件はちゃんと考えれば分かるように明確な人権侵害です。

 

 そして、それに対して日本政府なのかJOCなのかIOCなのか、どこが主体かはわかりませんが、一時は無視を決め込もうとしたわけですね。

 

 単純に被害の人数を比べれば、ホロコーストと小山田氏のいじめや今回のメダル噛みつきでは、圧倒的にホロコーストの方が多いと言えるでしょう。

 

 また、被害者側の影響力もホロコーストの件で抗議した団体の方が圧倒的に強いでしょう。

 

 しかし、だからといって対応に優劣がつくのは大きく間違っているのではないでしょうか?

 

 こういった所に日本の人権問題に関する意識の大きな課題があると感じています。

 

 そしてこの事件で私が問題視する最後のポイントが、タイトルにもある「メダルは誰のもの?」という命題です。

 

 これはまた次回お伝えします。