前回の記事で本来はチャイコフスキーのプログラムをするオーケストラで気付いた課題について、楽器の調子だけで想定外に1,000字を超えてしまったので、今回こそ音楽的な内容に入っていきたいと思います。

 

 今回、チャイコフスキーのプログラムのオーケストラで感じた課題の第一は

 

 早い動きの時に、指が回らない上に頭の中でも音符を追えていない

 

 ということでした。

 

 指が回らない事に関しては、前回の記事で挙げた楽器の鳴りが悪いことに付随して、音の立ち上がりが非常に鈍いということも要因として挙げられます

 

 弓の毛が弦を掴む感覚が来るまで待っていると、音が鳴り始めた時には次の音を押さえなくてはいけなくなってどんどんズレていってしまうんですね。

 

 指が回らないことに関しては楽器の調整や、あとは練習を積み重ねることでなんとかなるんですが、もう一点の頭の中で音符が追えていないというのが、ちょっと今回はより深刻に感じました。

 

 頭の中で音符を追うというのは簡単に言うと、自分のパートを弾くテンポに合わせて読めるかどうかみたいな感じです。

 

 みなさんがよく知る曲で言えば、「ドーはドーナツのド〜」が「ドーレミードミードーレ〜」ということですね。

 

 不思議なものでこれが速いテンポでだと脳内でも噛むんですよね(笑)

 

 ドレミファソラシの7種類しかないのに(厳密にはシャープやフラットも含めると12ですが、頭の中で歌う場合は省きます)それすら入らなくなるのです。

 

 そしてその早い動きで足を取られると起こるのがリズムに空白が生まれるという事件です。

 

 実際に必要なテンポよりも早く弾いてしまうことを俗に「走る」と言いますが、この走ると言う現象が起こると、

 

 スピードが上がる

 ↓

 指が回らなくなる

 ↓

 落ちる

 ↓

 自分がどこを弾いてるかわからなくなる

 ↓

 焦る

 ↓

 正しい復帰ポイントよりも先に入ってしまう

 

 というような負の連鎖が起きてしまうのです。

 

 本来あるべき姿、理想の音楽家像で語るならば、常に頭の中ではメトロノームが鳴っているかのごとくリズムを把握して、その中でいわゆるアゴーギクのようなテンポの伸び縮があればそこに合わせて頭の中のテンポもコントロールするというのが正しいのです。

 

 しかし、私は非常にテンポキープが苦手というか、弾いていない時は頭の中でそのようにテンポのゆれを感じながら拍を追えますが、楽器を弾き始めるとそこの演奏に必死になってしまってテンポ感が消えてしまいがちなのです。

 

 例えば普通の4拍子で説明すると、1,2,3拍は細かい動きをしていて、4拍目に休符だと、焦って4拍目の途中なのに次の所に入ってしまったりするのです。

 

 不思議な物で、だいたいこういった時って遅れるよりも待ちきれずに先に入ってしまうのです。

 

 これは要するに焦ってミスを取り戻そうとするあまり、本来なら問題の無い休符の隙間が怖くて自分のパートで穴を埋めようとしてしまうということだと思います。

 

 そして、こういった問題が起こらない人も、テンポとリズムを保つには何かしら訓練を行っているのです。

 

 今までずっと背を背けて来ましたが、私もそういうリズム系の研究と訓練を進めていると考えています。

 

 決意も新たにしたことですし、今後色々修行が必要なことが分かりましたので、しっかり取り組もうと思います。