前回の記事においては物事には信じきって取り組まないと成果が出ない物もあるという話をしましたが、信じる心に付け込む輩に関しての話は触れませんでした。
一度対比としてそういった輩の見分け方について書こうと思ったのですが、書いているうちに「信じる心に付け込まれるか否か以前に自分の身を護る意識をしっかりと持たないと」という結論にいたってしまった為です。
という訳で今回は悪意「等」からの身の護り方についてです。
まず初めに、信じて突き進むことで成功に向かう事象と、その信じる心に付け込んでるだけの事象の見分け方で、完全にその通りとは言えないが単純な見分け方としては、結果が出ているか否かだったりします。
第一に結果ありき、武術家や格闘家なら強い事、音楽家なら素晴らしい音色やアンサンブル力を持つ事、ダイエット法なら痩せる事、ビジネスならちゃんとした儲け話を持ってくる事、etc.ただこれにつきます。
ただ、簡単には言えますがこれで「騙す意思」を見分けられるかというと難しいんですよねえ…
例えば前回の記事でも例に挙げたので、武術・格闘技で考えてみましょう。
一人強い格闘家が居たとします。
成績は上々名のあるタイトルも総なめしています。
現役生活の引退後道場を開きますがいまいち門下生から良い成績を残す人は出てきませんでした。
というような人が居たとします。
こういった場合道場主に騙す意思があったと思いますか?
実はこの事例を考えるだけでも様々なパターンがありえるんですよ。
まず格闘家としての実力が本物だと考えた場合。
よく野球などでも「名プレイヤーが名指導者とは限らない」という風な格言がありますが、要するにそういう事で、本人の実力は確かだがそれ故に体感を他の人に伝えた時に理解してもらえないという事です。
そして、実はこの事例で言えば、格闘家としての実力は○指導者としての実力は×という事で、最初に述べた「結果ありき」の判断基準だとどこにフォーカスするかで話が変わってきてしまうんですよね。
この場合、例に挙げた格闘家自身は本気で指導している可能性もありますし、どこかで自分の指導の実力には気付いていて、現役時代の名声に寄ってくる門下生を食い物にするだけになっているパターンも充分にありえます。
しかし、外から見える「現役時代の成績は良いが弟子が育たない格闘家」という姿だけでは騙す意思の有無は判別できないのです。
因みに物凄く悪意のあるパターンも考えられます。
最初から格闘家としての実績も八百長等で作り上げていた場合ですね。
後のビジネスの為の布石として名を上げるという事をしていた可能性もあります。
これはこれで騙す気ありまくりですが、考えようによっては、何もせずに八百長が成立するはずもありませんから、何かしらの交渉術を学ぶ方向で話をすれば何か得るものがあるかもしれません。
実際こういった例は格闘技以外にも起こり得るんですよね。
この記事の冒頭を読んで最初に思い浮かべる「信じる心を利用する輩」で皆さんはきっと詐欺の類を思い浮かべたでしょう。
勿論そこで相手の悪意を察知する事が出来ればある程度は安全ですが、悪意の有無の判断だけでは完全に身を護れないのです。
悪意なく相手は良かれと思ってしてくれている事が悪い方向に行く事も多いですし、なんならその方が構えていない分余計にダメージが大きい事もあります。
そういった悪い事態から身を護る事だけを考えるなら、基本は全て疑った方が大きな事故には会いづらいでしょう。
しかし、それでは前回の記事に書いた様な信じぬかないと成果が出ない事象に関して結果を捨てているとも言えます。
そうなると落としどころとしては、何かに取り組む時は期限を決めて定期的にゴールをアップデートしながら継続をするかしないか決めるという様な形になると思います。
例えば伝統武術等に関して言えば、原理不明の稽古を言い渡されたらまず一心に取り組むのですが、その前後に自分を見つめなおす様にするという事ですね。
稽古に入る前に、自分なりにその稽古で得られる成果とその確認のタイミングだけ決めてその後は一心不乱に取り組み、時が来たらその稽古に意味は見いだせたか、求めらた分の取り組みは出来たか等の自己評価を出来る限り客観的に下し、その後そのまま稽古を続けるか否か決めるというような事です。
場合によってはその流派を抜けるという選択肢もありえるでしょう。
ただ、その場合でもそこにヘイトを溜めるよりは、「自分には合わなかったな」程度で考えた方が心持は穏やかです。
要するに、相手の悪意は判断基準とするには少しおおざっぱなので信じるモードと疑うモードを切り替えながら物事を見つめて取り組むようにしようという事です。。
そして、この方法で物事を考えると、必然的に「すぐにたくさんお金が入る」等の事象は良し悪しを判別しづらくなります。
それはそれで、そういった事はギャンブルだと割り切って、失敗のリスクを踏まえて行動するようにすれば良いのです。
相手がどうするかに関わらず自分が良くなれる様にという思考で立ち回りましょう。