先日私がメインで所属しているアマチュアオーケストラの今季初合奏がありました。

 

 ちょっとここ最近は空手のウェイトが大きくなってきたり、他にあった演奏会も、規模の縮小等でそこまで難しい曲は無かったのですが、久々に激重な曲でした。

 

 今回の演奏会で取り上げる曲は

 

 バルトーク/舞踏組曲

 

コダーイ/ハーリ・ヤーノシュ

 

バルトーク/管弦楽のための協奏曲

 

 

 特にバルトークは私にとって天敵とも言えるような難易度です。

 

 何が苦手かと言うとリズムですね。

 

 バルトーク、コダーイともに民族音楽の研究をしていたとの事なのですが、なんとなく私の印象ではありますが、どちらも民族音楽という、西洋の音楽理論とはまた違う成り立ちのものを、半ば無理矢理楽譜に落とし込んでいる節があるので、結構独特なリズムになっています。

 

 まだ、コダーイのハーリ・ヤーノシュは独特な民族音楽の雰囲気はメロディの構成で表現されている感じがしますが、バルトークはリズムで独特の雰囲気を表現している気がします。

 

 音楽をやらない人が知っていそうな音楽の拍子というものは、四拍子か三拍子といったところでしょうが、バルトークは一小節だけ七拍子になって次は二拍子とか、九拍子が一瞬八拍子になってまた九拍子に、というように拍子が目まぐるしく変わっていきます。

 

 さらに言えば拍子が変わる中でも拍頭とかではなく、間の拍の裏とかに入るのでもうしっちゃかめっちゃかです。

 

 いや、これは私自身の音楽に対する弱点故の印象とも言えます。

 

 理想の状態であるならば、こういったリズムが難しい曲は、耳から入ったイメージと頭で数える拍を一致させながら弾く必要があるのですが、どうにも脳の中の拍を数える部分と耳でリズムを感じる部分の連携が上手く行っていないようで、弾いている最中に何拍数えたか飛んでいってしまう事がよくあります。

 

 これは本当に悪癖で、高校で楽器を始めてから大学卒業くらいまでは、練習時間に物を言わせて身体に覚え込ませるタイプだったので、練習時間が限られた社会人のオケマンとしてはかなり厳しいんですよね…

 

 実は今回取り組む曲である管弦楽のための協奏曲は一回大学を卒業した年に演奏したことがあるのですが、その時は完全に手も足も出ませんでした。

 

 しかし、人間の成長というものはそれなりにあるもので、かつてと比べると格段に復帰能力が上がっているのも事実です。

 

 それだけ苦手だった部分も社会人とオーケストラの両立で磨かれてはいるということですね。

 

 せっかく重ったい曲をやる以上はしっかりと見に付けたいと思います。