前回の記事では「視点を高く持つことで良いことはたくさんあるけど、なかなか簡単には出来ないよね」というお話を致しました。

 

 視点を高く持つということは、行動力や高いパフォーマンスを発揮する為に必要な要素です。

 

 そして、行動力やパフォーマンスが上がる条件には大きく2種類あります。

 

 一つはやりたくてしょうがないこと

 

 もう一つは、命の安全を気にするレベルの危機感です。

 

 後者は物理的な現象としては「火事場の馬鹿力」として知られますが、メンタル的な物でも逃げる理由を見つけるのに驚くべき創造性を発揮したりします。

 

 また、風邪をひいていないのに熱が出るといったレベルの事も引き起こしうるので馬鹿にできない影響力があると考えてください。

 

 やりたい欲望と、危機感、一見して共通項が分かりにくいかもしれませんが、そこに大きなエネルギーがかかっているという事で理解していただければと思います。

 

 因みに、より動物の本能に近いほうが後者です。

 

 生命の危機から逃れようとする反応であるために、脳がそこに大きなリソースをかけてパフォーマンスを上げるのだと考えてください。

 

 ここで問題になってくるのが、前者のやりたくてしょうがないことというのは、確かにパフォーマンスが高いのですが、エネルギーは下がりやすいというポイントです。

 

 ある種、危機意識と違って、緊急性も無ければ、達成しないと実害が起こるわけでも無いため、本当に気分が乗らないというだけでパフォーマンスがどっと落ちるのです。

 

 その他日々の生活で溜まる疲れやストレスが足かせとなって、モチベーションをガリガリ削られる事がよくあるのです。

 

 行動力やパフォーマンスが視点の高さと強く結びつくということは、現代日本の危機的な状況にも追い込まれにくいが、そこそこ大変な生き方の人が多い状況では、視点が上がりづらく、上がっても下がりやすいという事になります。

 

 正直私も、本業等で忙しくなるとすぐ視点が下がってしまう事はあります。

 

 そんな時の対処法ですが、まずその前に大事な事として、視点が下がってきた状況を悲観して自分を卑下しないこと。

 

 これは絶対条件であり、最初の一歩です。

 

 基本的に自分を卑下すると無意識レベルで「だめな自分が普通」という刷り込みが起きかねないのです。

 

 そうなってしまうと、良いパフォーマンスが出来そうな時でも、「普通の状態」になろうとして失敗を誘発するのです。

 

 自己認識が悪くなりそうな時は、現状を確認して計画を練り直すのが正しいです。

 

 計画はそれそのものが悪かったなら、正しい物を作れば良いだけなので、自己認識を下げたり、変に出来なかった事を正当化して甘えぐせがついたりもしにくいはずです。

 

 この前提を守った上で、視点が低い時の対処法の1つ目は

 

 視点が高い人や集団とコミュニケーションを取ることです。

 

 これが、正直最も効果的です。

 

 自分一人で視点を高く持とうにも、主観だけでは高い低いの判断がつきにくい点はあります。

 

 しかし、既に視点が高い人とコミュニケーションを取ると、相手からの情報が自分に流れ込んでくるため、視点が同じ水準まで引き上げられるのです。

 

 もし、身近に相談できる所に視点を引き上げてくれる人が居ない場合は、少し難しいですが、少しでも情報が入った時にすぐ何か行動できるようにする

 

 ポイントとしては、いきなりはるか高くまで上げようとしなくて良いということです。

 

 小さくても一歩踏み出す。

 

 それを何度も積み重ねれば視点は高く出来るのです。

 

 例えば、私は最近物販関連の記事を書いていませんでしたが、それに関しては物販ビジネスの初期サポートが終わり、定期的な情報交換に参加しなくなった事が理由です。

 

 しかし、先日、全体向けの情報発信があり、直接コミュニケーションは取れませんが、オーナー会の内容を一部主催者の言葉で受け取れたのです。

 

 内容としては、行動を積み重ねる事を辞めないこと、準備が出来るのを待つのではなく、先に必要な行動がわかっているならそれに向けた動きも始める事と言うような話でした。

 

 その情報発信の内容を聞きながら私は、すぐに自分のショップの値段基礎設定を下げました。

 

 いきなり大それた先の行動は出来ずとも、まずは手の届く所から引っかかりを作るということです。

 

 フットワーク軽く、大きな事はすぐ出来なくとも、まずは動ける所から手をつけるのです。

 

 前回の記事の未来の解像度の話にもなりますが、万全を待って何も出来ないと得るものも何もないですが、少しでも行動すれば、行動したことに関することは具体的な視点としてなぞられるので、解像度が上がるのです。

 

 イメージとしては、日頃の疲れが溜まって視点が上がらないときでも、なにかの拍子に会話や、情報の受け取りで視点がグッと上がることがあるのです。

 

 その瞬間を逃さずに少しでも視点を上げる行動をすること。

 

 これが、既に視点を上げる工程をクリアした人が説明を忘れがちなポイントです。

 

 少しづつでも行動の積み重ねを辞めない限りは成長できます。

 

 みなさんも今回の記事の内容を参考にしてみてください。