前回に引き続きオリエンタルラジオさんの動画から人が集まってコミュニティを形成した時に起こる事とその原因、対処法についてのお話です。
前回の記事を終わりはサロンオーナーの様な集団を率いる立場になった時に、表向きのガイドラインと自分の中で信頼のおける層に影響が出る予兆が見えた時に動くという基準を設ける事が大事だという話をしました。
これは集団を率いる上で規模が大きくなればなるほど顕著になる、精神面と管理する労力のキャパシティの枯渇を防ぐための方策です。
ちなみにこの考え方は自分自身がサロンを率いる立場に無くても持っておいた方が良いです。
例えばサロンやオーナーに対して不満が溜まった時の事を考えてみましょう。
下手にサロンやオーナーに対して妄信的というか、行き過ぎた理想を持ってしまうと「不満があるのに解決してくれない=自分を蔑ろにしている」というような構図だけが浮かんでしまいヘイトが溜まるのです。
しかし、先に挙げた考え方を持っていれば少なくともここに「今相手にはこちらの対応するほどの余裕がないのかも知れない」という発想がうかびます。
その発想があるだけで印象って大きく変わるんですよね。
強く遠い存在が自分を蔑ろにしているという認識は非常にストレスがかかり、自身のセルフイメージを低下させると同時に身を守ろうという本能から攻撃的になってしまいます。
しかし、自分とそう変わらない等身大の存在が余裕が無くて困っているという認識を持った場合、むしろ相手を助けようという優しい心が芽生えるでしょう。
その上で本当に手を差し伸べることが出来たなら相手との距離も縮まりかつ、自分自身のセルフイメージも向上するでしょう。
思いやりの基本は相手のキャパシティを理解しようとする心なのです。
そして動画の中でまた印象的だったのが強い層と弱い層に対する分析ですね。
アクティブな層に関してはその通りだと思いましたが、なるほどと思った表現が「頑張れと声をかけるとショックを受ける」という言葉です。
これは言い得て妙なんですよね。
ショックを受けるというのは精神的な意味で言えば何かの出来事によって強く感情が揺さぶられる事を言います。
実はこの大きく感情が揺さぶられる要因というのは何もネガティブな事ばかりでは無いのです。
「感極まる」という言葉を聞いたことがあるかと思いますがそこに連なる言葉は大抵「泣き出す」という単語ですね。
ポジティブな感情で満たされても涙が溢れて来る訳ですが、これは要するに感情のキャパシティを超えたという事なのです。
そしてこのキャパシティは個人個人でも違いますし、個人の中でもコンディションによって違います。
コンディションで許容範囲が変わる事は動画で藤森さん自身が述べていますね。
そして、このコンディションは意外と自分で認識することが難しいです。
それ故に思わぬ所でショックを受けたり感情が爆発してしまう事があるんですね。
動画中の中田さんが述べた大多数はショックを受けるが静かという言葉はそれだけ今の日本人がストレスを抱えている事も表しているなとも思います。
ガラスのハートという言葉が思いの外現実味を帯びているなとも。
最近のガラス製品はかなり丈夫に作られていますが、普通は冷えたガラスに熱湯をかけると温度差で割れます。
しかし、ある程度丈夫に作られていることにたかをくくって温度差をあまり気にせずに飲み物を注ぐことは多くあると思います。
そうすると大概は耐え抜きますが、時に割れてしまい周囲に被害も及びかねない事故が起きる…これが人の心でも起きるのです。
ガラスが突然割れる原因は、肉眼では見えない細かいキズであると言われています。
そういった所も人間と近いですね。
そして、中田さんが動画で述べていた強い層、弱い層、どちらにフォーカスするのも良くないというのも納得が行く言葉です。
ある意味で、強いと言われる層も温度差に弱いのは一緒です。
熱を持っているのにそれを押さえつけられる様な事があればそれも歪を生んで割れる要因となるのです。
それぞれにあわせて発破をかける、励ます、受け入れる、そのためにきちんとどちらの層にも届くように、分けて伝えるというのが大事なんですね。
そしてこの考えもサロンオーナーという立場でなくとも持っておいた方が良いのです。
自分は今熱を持って動いているのか、そうでないのか、熱が無いとしてそれを必要以上に卑下していないか。
その問い掛けを自分自身にすることは大事です。
私自身、今所属しているビジネスのサロンの中で眼を見張るような活躍が出来ているわけではありません。
どちらかといえば動画内で言われている弱い層ではあるでしょう。
しかし、それをどんどん自己卑下してマイナスに陥るのは違います。
今の自分の立ち位置と課題を冷静に見つめた方が次の方策は浮かびますし、何より成果とは別で安定感が生まれます。
この安定感が何よりもコミュニティの円滑な運営に必須なのでそこで一種の自己肯定に結びつけることも出来るでしょう。
結論は最終的に前回とほぼ一緒ですね。
「自分を守ることが他者やコミュニティを守ることに繋がる」覚えておいて下さい。