今回はエンタメ回、何か突然ハマった漫画について語ろうと思います。
その作品の名は悪役令嬢転生おじさんなんとも謎な作品ですね。何が私に刺さったのか、分析しながら紹介しましょう。
因みに皆さんは転生ものと呼ばれるジャンルを知っているでしょうか?最近では主にラノベやアニメでよく見られるジャンルです。
主人公が平凡な日常から事故に巻き込まれたりして死亡(またはそう匂わせる描写)して異世界の別人に生まれ変わったり、憑依するといったプロットの物語群です。
実を言うと私はこの転生ものというジャンルがあまり好きではありませんでした。自分でも感覚的な忌避感だったので不思議でしたが、この記事を書くにあたって転生ものについて検索してみてそこの謎は解けました。
あまり大した理由ではないのですが、この転生ものというのは一度二次創作で流行を見せたのだそうです。
例えば現実から漫画を読んで結末を知っている主人公が、その漫画の世界の登場人物に転生して仲間を救うために行動を変えたり、悪役に転生したので負けの未来を何とか変えようとする。といった内容です。
良し悪しの問題ではなく単純な好みとして私は二次創作ならクロスオーバー系が読みたい派なのでそのジャンルが刺さらなかったんですね。正直な話、あまり好きでない理由は流行の為に二次創作作品を探すときに検索に一緒に引っ掛かってしまいがちなので煩わしかった記憶が残ってしまったのかもしれません(笑)
話がだいぶ逸れましたが、要するにそれだけ「転生もの」というジャンルそのものにマイナスイメージがあった私がハマった作品という訳です。
さてようやく作品の紹介ですね。舞台は架空の乙女ゲーの世界と思しき近世ヨーロッパ風の国。そこの公爵令嬢に52歳公務員のおじさんが転生する所から始まります。
展開からその世界がゲームのものだという事に気付ける程度には本人もオタクであったものの、そのゲームの知識は娘がやっていた物を流し見した程度、一応悪役である事は認識しているためその役目を果たそうとするが…というお話です。
立ち振る舞いそのものは作中唯一(?)のチート能力で、自然と優雅なお嬢様にふさわしいものに変換されますが、如何せんその世界での自分の役割が分からないおじさんはとりあえず悪役らしく本来の主人公に接しようとします。
ところが主人公とのファーストインプレッションで、思わず子を持つ親目線の言葉が出てしまい、敵対どころか懐かれてしまうのです。
その後もおじさんが故の人生経験の豊富さで迫りくる難題を躱すものの、「悪役ってこれでいいんだっけ?」という感じでどんどん意に反して周囲の評価が上がっていくという、ほのぼのギャグ路線の作品です。
私の個人的な転生ものへの偏見とは別の次元で、そのゆるくて優しいストーリーが魅力的だなと感じました。何よりも転生という設定に必然性が出てきます。
転生ものは上手く行かない作品の場合、「未来視でも良くないか?」や「この人が転生する意味は?」となってしまうのですが、この作品はその所帯じみた問題の解決法や、おじさん目線のコミカルさが光るので設定が生きるのです。
余談ですがこの作品、元々少年漫画や青年漫画で定評のあるベテラン漫画か作品の幅を広げる為の研究の一環として、悪役令嬢ものを読み漁り、何の気なしに「こんな作品が読みたい」というプロットをTwitterにアップロードしたらバズった事が連載のきっかけになったそうです。
作者自身が酸いも甘いも知るおじさんだからこそ、作中のおじさん描写に説得力があるのです(笑)
結果としてこの作品のおかげで転生ものに関する私の良くない偏見も払拭できそうですし、そういった事を抜きにしても疲れた時に読んでもふと笑顔になれる作品です。
私はこの作品を長く読み続けたいので皆さんも是非読んでみてください。