今回も物販セミナーのオーナー会であった事から、一つ精査すべきフレームが見えたというお話です。
今回のオーナー会からはまた新規の参入があり、物販ビジネスの根本的な話の解説がありました。私としても、改めて復習することで最初に受けた説明と近い内容でも知識ゼロの時とは違う学びがありました。
その中で新規の参加者の方からこういった質問がありました。
でも最終的にAmazonで買ったほうが良いってなってしまいませんか?
と。
我々の取り組む物販ビジネスは個人経営のネットショップという形態です。当然市場規模では勝ち目がありません。
品揃えにおいても、Amazonのプラットフォームを利用して出品する企業もあるわけなので個人では太刀打ちは出来ません。
しかし、それでもビジネスとして成立することはまず初めに結果が示しています。
何故個人規模の商店にも関わらず売上が上がるのか理由は単純です。そこに買い手がいるからです。
流石にざっくり行き過ぎましたね。もう少し分かりやすく言うと人それぞれ、または状況によって買い物において重視する要素が変わるためそこに需要が生まれるということです。
人や状況によって変わる要素、それは買い物の支払いに使えるポイントであったり、距離などの手間であったり、はたまた考える時間の省略であったり様々です。
これをコンビニ大手三社で例えて見ましょう。
例えば私はローソンで使えるPontaカードを持っていますが他のポイントカードは持っていません。この状態でコンビニに行こうと思った時に、距離が同じところに三種類のコンビニがあったとすればポイントカードを持つローソンで買い物をするでしょう。
では距離が変わって近くにローソンが無かったら?そこまで無理してローソンに行くことは無いでしょう。
同じ距離にあっても欲しい商品が無かったら別のコンビニで買い物をするでしょう。
例の一つに挙げたポイントカード一つとっても私のように特定のカードだけを持つ人も居れば主要な物は揃えているという方も居るでしょう。
反対に面倒を嫌ってポイントカード類は持たないという人も居るでしょう。因みに私は本来そういうタイプの人間です。何故Pontaカードを持っているかと言えばローソンで働いている時期があったからです。
私のようなタイプだとあえて新しく手続きをしてまでポイントカードを作りたくないという心理もあります。
以上のようなことが人や状況によって変わる需要の差を生みます。
例えば「Yahooや楽天等のショップに使えるポイントを持っているからそのプラットフォームで買い物がしたい」であったり、「わざわざAmazonの新しいアカウントを作るのが面倒だ」といった理由でAmazonを敬遠する人もいるでしょう。
「価格の比較をする手間が惜しい」や「とりあえず目についたのですぐ確保したい」という人も居ます。
そういった隙間的な需要にコミットすることができれば個人のネットショップは充分やっていけるのです。
そしてここまでの内容を考えた上で一つの視点を得ることが出来ました。それは
市場を過度に一般化して考えない
ということです。出した商品に対して万人全てに対して一定の価値を与えようとすると、特に個人では成立しなくなります。
価格競争や広告展開では大企業には敵わないからです。大事なのは「自分の商店から買ってくれる人はどんな人なのか」にたいする理解です。そこを理解して考えればリサーチの仕方も変わってくるはずです。
どんなビジネスでも誰に対しての物なのかを理解する事は大事です。皆さんも研究しましょう。