本番が近い事もあってまたもやオーケストラネタです。今回は練習で感じた、他人の影響力で自分のパフォーマンスが上がる事についてのお話です。
それを感じたのは先日のリハーサルでの事でした。過去の記事でも少し触れましたが本番の時期が近い団体が多く、バランスはとりつつも出れない練習が多かったため、その時ようやく初顔合わせの方が居ました。
因みに弦楽器は普通一つの譜面を二人一組で使う事になるのですが、なんとそのペアを組む人との初対面がリハーサルという中々な状況でした(笑)
その団体は今回の演奏会が創立10週年の記念演奏会でプログラムも相当気合の入った物でした。
曲目は
祝典序曲/ショスタコーヴィチ
交響曲第3番「オルガン付き」/サン=サーンス
交響曲第1番「巨人」/マーラー
どの曲もまず編成が大きいんですね。しかも交響曲二つはどちらも普通の演奏会なら目玉となる様な曲で、壮大さと難易度はかなり抜きんでています。
幸いにしてマーラーの交響曲の方は縁があって今回で6回目になるのでほぼ問題ないですが、サン=サーンスの方は一応過去に経験はありますが苦手な所は幾つか残っている状態です。祝典序曲は今回が初めての挑戦です。まー重たい(笑)
しかし泣き言も言っていられません。なぜならただでさえ難しい曲なのにコントラバスの人数が足りていないからです。
今回の演奏会のコントラバスの人数は6人です。例えばドヴォルザークの様な普通のロマン派の曲であれば必要人数は8人程なので、まあなんとか頑張りぬけばカバーできなくも無いんですが、ショスタコーヴィチやマーラーは基本10人は必要な曲です。サン=サーンスは曲の構成的に辛うじて6人でもなんとかなるかなといったところでしょうか。
低音が重視される曲だから必要人数が多く設定されているわけで、本来なら10人でも全力で弾かないと足りない所を40%減の人数で弾くので一人頭に要求されるパワーは相当なものになります。
そんななか、私自身あまり練習に参加出来て居なかったのですが、出来たら出来たでトップも組む相手も居ないという状況でした。
さらに人数が少ない状況だったので参加出来た練習では全開以上に思いっきり弾いていたつもりでした。結構音量は出ていたという自負があります。
そしてようやくリハーサルの時の話に戻ります。リハーサルでも残念ながら一人は欠けていたのですが、トップも組む相手もいる本番に近い状態で弾けました。
ここで初めて出会った組む相手なんですが、信じられないほど音量が出るんですね。私も楽器を鳴らすのには自信がありましたが、それでも音量に驚くほどでした。
ただ私も相当に負けず嫌いな方なので対抗心メラメラで思いっきり弾いたら明らかにそれまでの練習より音量が出ていたんですね。
それまででも他のパート員を圧倒するくらいの気合で弾いていたつもりだったので、まだ先が有ったことに自分でも驚きました。
これには色々な要素があると思います。勿論勝ちに行く気概で普段よりパフォーマンスが上がったという事もあるでしょうし、隣の音が大きいので多少のミスは隠れるだろうという感覚で伸び伸び弾けたという事もありそうです。少なくともトップがいる安心感は確実にありました。
いずれにせよ他の人からの影響で自分自身のパフォーマンスが良くなったというのは事実です。
私に競争心が全く無かったかと言えば嘘になりますが、メンタリティ的にはそればかりではありません。必ずしも競争や助けてもらうという観点でなくともパフォーマンスは上がるのです
皆さんも一人で取り組む事に限界を感じる事柄があったら誰かと一緒に取り組んでみてください。思いがけず上手く行くかもしれませんよ。