前回の記事では目標の設定と道中を楽しむ事について書きましたが、今回は私の経験に基づく具体例をお伝えします。 

 

 度々記事にしていますが、私は趣味でコントラバスを弾いています。きっかけは中学の卒業式の日。式の後に友達と遊んだ後の一人になった帰り道に駅前で見かけたストリートのジャズバンドにハマったのが始まりでした。 

 

 その後高校に入学したら二つ前の席の人から部活の見学に誘われ、そこで管弦楽部なるものを知り、コントラバスと出会ったんですね。 

 

 ジャズとオーケストラでジャンルが違う為、与えられる役割や主に使う奏法、楽譜の重要度等大きく違うのですが、当時の私はコントラバスという楽器そのものにとてものめり込んでいました。 

 

 ジャズから入ったなら普通はベース進行等に興味を持ちそうなものですが、当時の私のモチベーションはこの音でメロディを弾いたら絶対にかっこいいという物でした(笑) 

 

 そう考えるとまだ他の部活動である様な吹奏楽や弦楽と比べるとメロディを任される機会の多い管弦楽は私にあっていたと思います。 

 

 最初は正しい音程を出すのにも苦労していましたが、ある程度上達していくと欲が出てきてコントラバスがかっこいい曲を当時流行り始めていたYouTubeで漁り始めたんです。 

 

 そこでコントラバスのソロ曲に出会ったのです。 

 

 それは衝撃と共に厳しい現実を私に知らせる事になったのです。コントラバスはその音域から本来ソロに向いた楽器ではなく、ソロとして成立する響きを確保するためには通常のオーケストラでは使用されない技法の習得が必須だったのです。 

 

とはいえ楽器への愛はその当時でもかなり強かったので折れる事無く目標を立てました 

 

 コントラバスで出来る事は全て出来る様になる 

 

 という目標です。 

 

 まあこれは壮大な目標なので現在も道半ばですが、投げる事無くじわじわと進めています。 

 

 このじわじわ進めるというのが結構大事で、人と比べたり時間に追われながら「出来る様にならなくてはならない」となると精神的な疲れに襲われて挫折してしまいます。 

 

 大事なのはゆっくりとであったり、別の事で手を付けられない時期があっても目標とは向き合いそして今の自分の状態を把握しておくことです。 

 

 そして、道中を楽しむ事に関しては目標の本質を考えながら色々と寄り道しています。 

 

 

 さてその道中について詳しく説明をしようとは思うのですが、想像以上に長くなってしまいそうなので一旦ここで区切ります。後編もお楽しみに!