先日母校の部活の後輩から来年の演奏会の曲目決定の連絡が来ました。軽く頭を抱え、どうやって指導していこうか悩みました(笑)今回は方針決めを兼ねた状況の整理のアウトプットです。
予備知識としてオーケストラの演奏会の形式について軽く触れておきましょう。
一般的な演奏会の形式は簡単に言ってしまうと二部構成になっていて、演奏時間が短い曲、中くらいの曲、休憩を挟んで長い曲というように並んでいます。
多くの演奏会ではその回ごとにテーマを決めて、同じ作曲家だけで纏めたり、師弟関係の作曲家を並べたり、同年代の違う作風の作曲家を並べて対比したり等の個性を出したりします。
演奏時間の長さが短い曲、中くらいの曲というのは結構あいまいな分類なので様々な曲が入ります。
概ね短い曲に関してはオペラやバレエ、または演奏会用の「序曲」という括りがあるのでそこから選ばれる事が多いです。その名の通り開幕用の曲ですからね。大体10分未満が相場でしょうか。
中くらいの曲というのは色々あって、交響詩等一曲が長めの曲をやることもありますし、組曲等短い曲を纏めて一括りの物を全てまたは抜粋して演奏することもあります。時にはソリストによる協奏曲や短い交響曲を行うこともあります。だいたい15分から長くて30分前後位の曲がここに当たります。
そして長い曲はほぼ交響曲になりますね。大体が四つの楽章で構成され演奏時間は全楽章通して40分以上くらいでしょうか。
ざっくりとこんな感じでしょうか、交響曲の定義は~と書き始めるとそれはそれで一記事書けてしまうのでとりあえずそんなもんか程度の認識で大丈夫です。
私が現役の学生の頃は高校も大学も概ねこの形式に則っていました。高校の方は曲の長さの枠組みだけでテーマというよりはやりたい曲を並べていましたが(笑)
この形式に則らない物も多くあります。普段クラシックを聴かない人向けのポピュラーな曲や有名曲の一部を抜粋するプロムナードコンサート等がそれにあたります
日本では東京フィルハーモニー交響楽団が大晦日から新年にかけて行うジルベスターコンサートが有名ですね。
コロナの影響で練習時間が削られてしまう事もあり、我が母校の管弦楽部では来年の演奏会は通常形式ではなくプロムナード形式寄りで曲を抜粋するとの事でした。
で、ようやく話が冒頭に戻ります。曲目を聞いたら新世界以外にも交響曲からの抜粋曲があったのです。
その曲はブラームス交響曲第二番一楽章。
どうやらコロナで中止になってしまった今年の演奏会の曲のようです。うまくすれば演奏会を開けずに引退してしまった代の協力も仰げるでしょう。そういった点では良い選択です。
偶然なのでしょうがドヴォルザークを見出して世に広めた恩人の様な人の交響曲を選ぶとは中々に運命的です。
そこら辺の感想はさておき、この曲をやると知った時直感的に「マズいな」と思ったんですよね。
最終的な演奏難易度を比べるのは難しいにせよ単純に音を並べるだけなら新世界の方が簡単だったりします。
それは曲中に出てくる最高音が新世界の方が低かったり、フレーズを弾いている間の左手のポジション移動が少なかったりという要因によるものです。
ブラームスの方は出てくる音域が高い上にその最高音を弾く頻度がそこそこ多いし、フレーズを弾くときに押さえながらポジション移動をしなくてはいけない場面が多いのです。
正直な所「来年までに新世界の四楽章が弾ければ良し」と高を括っていた節があったので大幅に練習計画をアップデートしなくてはならないのです。
当面は新世界の合奏を中心に行っているそうなのでとりあえずそちらを実践的に弾けるような練習をしつつ、今のうちに基礎を固めて、ブラームスに必要な要素を出来る様にする…中々の難題です。
正直ブラームスの方の難しい所は自分でも力業でなんとかしていた節があるので(笑)自分でも改めて基礎を見つめなおしてみようと思います。