ちょっとここ最近の記事から一気に方向性が変わってしまいますが、久々に思い出し笑いが止まらなくなってしまう事があったのでお伝えします。温度差で風邪を引かないようにご注意ください(笑)

 

 去る6/11まだ自分がamazarashiのライブ配信にも気付いていなかった頃、ネット上で壮絶なパロディ小説が発表されていました。その名も

 

 

クソデカ羅生門

 

 まずは何も考えずリンク先に飛んで読んでみてください。

 

 いかがだったでしょうか、なんなら日本もまだまだ捨てたもんじゃないなと思えるほどの名作だと思います。

 発表自体は6/11ですが私がこれを読んだのはamazarashiのライブを見た後でした。ある意味ここ最近の記事から連続してこの記事を読んで頂ければ私が受けた衝撃も想像しやすいのではないでしょうか。

 

 なんというか、タイミングがタイミングなのも有るのですがこれもまた一種の言葉の力だなと思いました。ちょっとした悩みなら簡単に吹き飛ばしてしまう力をこの作品は秘めています。

 

 頭おかしいくらいデカい門の信じられないほど大きな円柱に象くらいの蟋蟀が止まっていたり、世界最強の盗賊が6万人棲んでいるのに物語に一瞬も登場しなかったり、巨大下人は72時間呼吸を止めてもピンピンしてるし、三千里もの跳躍を見せるし、しかもそんなにジャンプしても天井に頭をぶつけない天井裏部屋を持つ名に違わぬクソデカっぷりを誇る羅生門。全てが果てしなく過剰に演出されています。

 

 しかしこのハチャメチャ文学の凄いところは、構成は原作である羅生門と違えていない所にあります。登場人物の心理描写などもただただ過剰である以外はそのままなのです。

 

 そしてもう一つ特筆すべきなのは、過剰に演出をしつつも読者に描写を届ける言葉選びの秀逸さです。真似してみようと思えば分かるのですが、文章に出てくる単語を取り敢えず最大まで過剰にするだけでは面白くならないのです。

 インテリ過ぎて伝わり難い単語や、逆に馬鹿っぽすぎて白ける強調は無く絶妙な表現が使われているのです。同じ様な強調の単語もありますが、クドさを感じさせない程度に離されていて、新鮮な過剰さが絶えず流れ込んできます。この言葉選びが綿密な計算の上で行われたのかはたまた偶然作者が抜きん出たセンスを持ち合わせていたのかは分かりません。

 

 いずれにせよ、過剰に演出されているとはいえ構成をしっかり守っている作風から、作者の羅生門への造詣の深さ、ともすれば愛すら感じる出来栄えです。

 何かを突き抜けて愛しまた再構成して新しい思想を衝撃を持って与える。とても素晴らしいことだと思います。

 皆さんも何かを突き詰めて愛してみましょう。