今回は趣味、仕事、人間関係、etc.あらゆる物事において役立つ思考を紹介します。

 

 それは目に映る物事を抽象化するという思考です。

 

 これまでもこれからもこのブログでは私の目線で捉えた物事を何らかの役に立つようにお伝えしていきます。それはつまり読んでくださる方に対して新しい視点を提供するのが目的ということです。

 

 物事を一つの点から見るだけでなく、色々な視点、新しい発想で眺めることで物理的な変化がなくても情報的に目の前の世界が広がります。それは例えば自分の好きな事であればより多くの情報を持つことが出来て充実度が上がりますし、嫌な事があっても逃げ道や、やり過ごすスペースを探しやすいということです。

 広がった世界で得た認識を仲間に限らず様々な人と共有しさらに別の視点を互いに与えあえばまた新しい発見が生まれ…と良いサイクルに乗ることが出来ればもはや人生の勝利者です。

 

 目に映る世界を広げるためになぜ抽象化が必要なのか、まずは言葉の意味から理解していきましょう。

 

ちゅうしょう

【抽象】

 

 《名・ス他》

多くの物や事柄や具体的な概念から、それらの範囲の全部に共通な属性を抜き出し、これを一般的な概念としてとらえること。

 
 Googleで調べてすぐに出てくる辞書的な意味です。これだけではピンと来ないことがほとんどでしょう。よくネットで調べて出てくる例えだと動物で説明されます。
 
 犬、猫、馬、豚、猿、鯨、人…これらは個別に見れば全く別種の生き物ですが、共通の要素を取り出せば、肺呼吸恒温動物哺乳類脊椎動物等大きく括れる枠組みがあるというような事です。
 
 なんだそんなものかと思うかもしれません。ぱっと調べただけだとこれくらいの例しか出てこないですし、その先にある事やそこに至るまでの方法まで詳しく書いていないことがほとんどです。とはいえまずは逆にこれくらい簡単なものだと思っていてください。
 
 抽象化はそれだけではどんどん定義が曖昧になっていくものですが、幾つかの抽象的な概念でまた新たな枠組みを作る事によって視点が変わります。先程の例から参考にすると全体ではざっくりと哺乳類という概念が出たことにします。
 そこから犬、猫に着目するとそれらは人から愛でられるという概念になります。馬、豚で家畜も出てきます。人、猿、犬で括れば桃太郎に登場するという枠組みに出来ますし、人、猿、豚、馬で西遊記なんて枠も作れますね。生物学的な話から物語へというふうに視点が大きく変わったことで、例に上げた全ての動物が入る概念を思いつきました。それぞれが主要な存在となる映画があることす。想像する動物たちの姿も哺乳類という枠組みで捉えると図鑑に載っているような姿を思い浮かべがちですが、物語の登場人物として捉えると一気にポップな姿に変わるのでは無いでしょうか?これが視点の変化による一種の世界の変化です。
 
 このように抽象化を大きく小さく使い分ける事で取り出せる情報量が全く違うのです。物事を深く理解するには何よりも情報量が物を言います。理解を深めればその物事に取り組む際には良いパフォーマンスが出来ますし、さらに行ってしまえばその物事に取り組む価値があるかの判断にも役立ちます。一義的にしか見ないでかつ目の前の事ばかりに気を取られていると結果として無駄な労力を使うことになってしまいます。抽象的な視点いわば高い俯瞰的な視点を持ち見る角度を変える事で効率的に良いものを手に入れられるのです。
 また抽象化というものは幾つかの事象を細かく分析して共通項を見つけるという手法な訳ですが、対象を一つ一つ分けて考えると効率が悪くなります。例えば先程の例で言えば犬、猿、人で桃太郎に登場という要素がパッと浮かぶと思いますが、犬だけで細かい要素を取り出そうとすると桃太郎というキーワード出てくるまで相当時間が掛かるでしょうし、視点によっては出てこない可能性すらあります。
 抽象化して視点を変えるという事は訓練のように慣れるまでは意識しないと身につきづらいのです。
 具体的な訓練方法というか、コツ等は今後また別で色々なパターンの記事を作ってお伝えしていく予定です。
 
 今回の記事は内容も抽象的でしたね(笑)これからも一つのカテゴリーとして抽象化の具体例とその効果を紹介していく予定です。是非ともお役立てください。