仕事に学業、人間関係、etc.緊張感や頑張りが必要になってしまう場面は多くありませんか?

 ストレスの過剰な今の世の中では気付かないうちに自分を追い込んでいるということも珍しくないと思います。

 「もっと努力しないとだめなんだ」そんな考えに頭が埋め尽くされてしまうとかえってパフォーマンスが落ちてしまいますし、何より心も身体もこわばってしまい不健全です。

 

 適度に力を抜き、今の自分を肯定的に見ることも時には大事。今回は心からのリラックスに役立つ思考の一つをそれに気付かされた一曲と共に紹介します。

 

 私の好きなバンドの一つにチーナというグループがあります。ピアノヴォーカル、ヴァイオリン、コントラバス、ギター兼マイクロコルグ、 ドラムから成る5人組で、クラシック楽器とバンドサウンドの素晴らしい融合と独特の視点から紡がれる歌詞等の魅力がある方達です。

 

 今回紹介するのはそんなチーナのアルバムDOCCIよりコロファリオという楽曲です。

 

 

 昨日より明日に期待するのは疲れちゃう明後日に期待して明日は駄目な日にしたい

 

 冒頭の一節です。私はなんとなくこの部分が好きでぼーっとゆっくりしている時に思わず口ずさんでいることもよくあります。

 ちょっと変わった歌詞にも思えますが、じっくり曲に合わせて歌詞に思いを巡らせると共感出来るのではないかと思います。

 肩肘を張らない、時にはゆるんでしまいたい。誰しもが持つけどあまり表には出さない。そんな感情を肯定的に表現しているようなイメージですね。

 常日頃、頑張らなきゃ成長しなきゃと前のめりになりすぎずに一度立ち止まってリラックスしてから周囲を見渡す事で新しいことが目に入る事もあります。

 

 コロファリオという言葉は作詞作曲担当の椎名さんが作った言葉だそうです。本当に何にも由来しない意味を持たない一語。その誕生の経緯を椎名さんはこう語っています。

 

 たとえば音楽だったら、何日もスタジオにこもって曲を作ったのに、それを全部使わなかったりする。一見それは意味がないことに思うけど、実はすごく意味のあることで。音楽に限らず、日常的にもそういうことってあるよなと思ってて・・・

 

 意味を持たない言葉は空っぽや虚しさも全て乗り越えて、それら全てを包み込んで「いいよ」と肯定する言葉でもあるのです。 

 

 自分には努力が足りないんじゃないか、ここで止まっていてはいけないんじゃないか、そんな焦りがあるときこそ一度立ち止まり、一息つきながらこの曲を聴いてみてください。

 きっと今まで積み重ねてきたことの本当の心強さを感じることが出来て視界が広がるはずです。