こんな僕こそ病気の典型

●あれ?
イトウくん?久しぶり。
□あぁ
●2年振りくらいなのにそっけないねぇ
□うん
●仕事は何やってんの?
□う~ん…
●言えない?
□文鳥のヒナを…
●…文鳥?
□ブン投げる
●ホントに?
□パンツを…
●パンツ?
□ブン投げる
●なんで?
□知らない
こっちが聞きたいくらいだよ…
なんでブン投げるんだよ?パンツを。
●知らないよ!
んで、それが仕事なんだ?
□内緒だよ
●いや誰にも言わないよ そんな事。
つーか、さっきから全然意味わかんないよ。
その紙袋は何入ってんの?
□エロ本
●エロ本、入ってんだ…
□ブン投げないでよ
●いやブン投げる気ないよ
□ブン投げたいよ 仕事柄。
●どっち?
つーか、もういいや。
じゃあね。
□はい じゃあね
疲労のピーク、眠気のピーク。
こんな日は誰にも会いたくない。
けど、そんな時ほどどうでもいい人に会う。
そんな話。