さて、前回、「A4ペーパーとの親和性だけを考えるのならば、手帳のサイズもA4サイズとすべきだ」とお話しました。
ところが、今までの手帳は「携帯性の罠」からどうしても抜け切れませんでした。
次善の策として生み出されたのが、次のようなアイデアでした。
①A4用紙をジャバラ式に折り畳んで収納する。⇒「超整理手帳」
②A4用紙を1回だけ折り畳んで収納する。⇒「A5サイズ手帳」
③A4用紙を2回だけ折り畳んで収納する。⇒「A6サイズ手帳」
この3種類の中で、ポケットに格納可能なのが①と③です。
そのせいもあって、「超整理手帳」と「A6サイズ手帳」には根強い人気があります。
確かに、A4資料を手帳に挟んで常に携帯しなければならない方々にとっては、今のところ「超整理手帳」か「A6サイズ手帳」しか選択の余地はありません。
しかし、そうした資料・データを常時持ち運ぶ必要がない「あなた」とっては、「付箋手帳」を持ち歩く方がよっぽど安全かつ便利です。
付箋手帳を持ち歩くのであれば、手帳本体の「携帯性」を気にする必要が全くありません。
だったら、手帳本体についても、グローバルスタンダードであるA4判をベースに据えた方が良いにきまっています。
大学ノートが過去の日本の標準規格「B5判」を引きずっているように、手帳も過去の日本の標準規格「ポケット判」を引きずってきました。
でも、そんな世間の常識に惑わされてはいけません。
手帳の標準規格「ポケット判」は、ただ単に「携帯性」を確保するためだけのために、その他の全ての機能を犠牲にした「妥協の産物」なのですから。
この本をご覧になった今が千載一遇のチャンスです。
思い切って、A4サイズに替えてみましょう。
A4サイズの窓から見る世界は格別です。
ポケットサイズの窓からは見えなかった、ゆとりのある広々とした世界が見えてきますよ。

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