前回お話しした「後先事項」の考え方は、「やらなくて済むことはやらない」「労多くして成果が少ないことはやらない」という発想です。
私事で恐縮ですが、私の会社の収益の大半は、全クライアントの2割相当の主要顧客から頂いています。
従って、会社としての戦略も主要顧客を主軸に据えています。
これも、「後先事項」と同様の発想から生まれています。
人手と時間が有限である以上、自然な発想ですよね。
ちなみに、全国民・市民に遍く同一レベルのサービスを提供するという公共サービスがこの「対極」になります。
さて、一人一人が「後先事項」を意識して無駄を無くしたとしても、まだまだ十分ではありません。
せっかく捻出した時間も知らず知らずのうちに盗まれてしまっているからです。
その名は「時間泥棒」。
SFの世界の話ではありません。
現実のお話です。
「時間泥棒」は至る所に潜んでいます。
後からやろうと思って放置した書類やメールを捜す時間。
「先延ばし癖」は典型的な「時間泥棒」です。
犯人はあなた自身です。
メンバーが集まらずに定刻から10分遅れて始まった会議。
もし、参加者が10名居れば、10分×10名=100分の時間が盗まれたことになります。
この場合は、遅刻した人が「時間泥棒」です。
「時間泥棒」の当事者には、あまり自覚がない点が「時間泥棒」の恐ろしいところです。
いかがです?
あなたの周りでも、至ることろに潜んでいませんか?
自分ではそのつもりはなくても、いつの間にか「時間泥棒」になっているかも知れません。
vol.3でお話ししたように時間はお金以上に大切なもの。
自分の時間だけではなく、他人の時間も大切にしてあげたいですね(^^)v。